Wの悲劇

夏樹静子・角川文庫

年末にBSで薬師丸ひろ子・主演の映画を放送していて、まずはそこからチェック。
トリックを知ってるつもりで原作を読み進めたら、第八章と第九章を残してドラマのトリックが暴かれる。
なるほど、尺の都合で全ての謎が映画で明かされた訳ではないと言う事か。
そもそも、映画は純ミステリ仕立てにすらなってなく、舞台を演じる俳優たちの物語に主眼が置きかえられてたものな。

ともかく、素直に小説として味わっていないので感想は難しい。
それでも真犯人を巡り二転三転するストンと、Wに秘められたメッセージは、ミステリ界のメルクマールに相応しい一冊と言う事なんだろうか。
まぁ、たまにこうしたクラシック作品を観賞するのも悪くは無いか。

過去に何度もドラマ化されてるようだけど、
今度は2012年版の武井咲・主演のTVドラマを見てみたいね。

(14/01/04)


茶色い本棚(国内作家)へ戻る

私の本棚へ戻る

タイトルへ戻る