クラシックな1冊を衝動買いしたのはずいぶん前で、しばらく積読。
そして、このコロナ騒ぎでやる事もない独りベッドの中で読み進めた。
私も例に漏れず少年探偵団シリーズにはまった口で確かそのシリーズの中にも納められていたはず。
2人目の殺人のからくりなどは、何となく覚えていた。(でも、真犯人が天井裏であの仕掛けが出来たかというと・・・)
奇しくもコロナ巣ごもり中に映画「細雪」なんかも見たりしたから、昭和初期モノに親和性があったのかも。
いつの時代も放蕩息子っているもんだし、そういうボンボンが身を持ち崩すのを見て皆済する庶民という構図は
変わらないんだね。
人生100歳時代になってきた今、今回のような「双生児のうち、長生きした方が総取り」という遺言も
強ち無くもないかも。ちなみに当時の民放だと遺留分みたいな制度は無かったのかね。
あぶく銭に右往左往する妻へ、言いたい事を言えずに嫌われたくない一心で揺れる常識人。
二人の命を殺めてでも守り抜きたかった愛のカタチ。切ないねぇ。