隅の風景

恩田陸・新潮文庫

私としたことが文庫化を1ヶ月以上も気付かなかったなんて。
いかに日々の暮らしに余裕が無かったのかが窺い知れる。
移動の車中でも、各出版社の吊り広告は毎月チェックしていたと思うのだが。

そんな訳だから、本屋で見つけた時は平積みではなく棚の方に並んでいた。
ハードカバーの時から旅行のエッセイだと言うのは知ってはいた。
出来る事なら、ドロドロした長編ミステリが読みたいのだがね。

されど読むほどに、私はこの人の文章がやっぱり好きなんだなと再認識。
語り口調のままの紀行文も嫌いじゃない。
食べ物についての記述も多く、読んでてお腹が空きそう。

ところどころに挟まれている写真も綺麗だったから、「メガロマニア」のように
ハードカバーを買っても良かったかもしれないが、まぁ良いか。
次は「土曜日は灰色の馬」が文庫化されても良さそうだな。ただこれも短編集だったのよね。
そろそろイサオ・オサリバンとか、理瀬や烏山響一の続編シリーズが読みたいのだ。待ち遠しい。

(14/12/8)


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