痛快。この一言に尽きるかな。
いろいろ問題に直面するのだけど、物語だからきっと解決するだろうと言う安心感で読んでいるので
一つ一つ解決する度に胸がすく。
されど、成功譚になるだけの裏付けがあるからこそなんだよね。
結局、持たざる者は主人公にはなれぬのではなかろうか。
このところ、仕事で達成感を得られていない私には、どことなく酷な話にも思えた。
仕事に夢を見ているか?
元妻の知り合いの神谷弁護士。
三田と財前がゼミ仲間。
三上教授と水原本部長が懇意の仲。
そして藤間と佃にも。
登場人物たちの繋がりが物語を厚みのあるものにしている。
これは佃社長のドラマだった。
でもツンさんの受注だって、大きなドラマ。
トノの覚悟、真野の新たな一歩、敗れた三田や富山のその後のサラリーマン人生だってドラマ。
自分の人生を大事に生きる。つまりはそれが大切。
読後感を含めて、心が洗われるような一冊でした。
頑張ろう。