水の繭

大島真寿美・角川書店

引っ越してきた近所の図書館で一挙4冊借り。まず1冊目。
従姉妹同士の交流を軸に、かなり限定された登場人物たちの内面を絞り込むようなお話。
どこかスピリチュアル恩田ワールドにも、似ているのかもしれない。
つまり、私の苦手な部類ね。
これがいっそミステリかサスペンスならクローズドサーキットの面白い話になったかもしれないのだが。

積年の蟠りというやつは、当人以外には共感も難しかろうし、あまり面白くは無かった。
初読みの作家さんだけに、やや残念だな。

ネットでの識者の感想を拝見するも、まぁまぁ似たような感想なのかなと。
サラサラと読める辺りの“水”感はお見事なのかもな。「宇宙の捨て子」というキーワードも秀逸だったかも。

(16/10/22)


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