知人のツイッターの書評を見て、読みたくなって図書館から借りてきた1冊。
この手の薄さなら1日で読めてしまう。
逆に1日で読み終え、読み返すと言う事がないので、頭には残らずに流れていくだけかもしれない。
何だか不思議なホンワカした2編。ラストは対照的だけどね。
ところどころ、道尾秀介の「向日葵の咲かない夏」みたいにミスリードを誘っているのかと身構えた。
台詞回しが乙。
ケーキは熟成させてもおいしくなんないよ
僕は子どもだから昼間が勝負なんだ
とかね。
大事な事は目には見えない。
そんな簡単なハナシでは無いだろうけど、母親になる事を選んだ君子や、七子の母に描かれる女の強さは感じた。
それが物語の中だから、ではないと言えるかは分からないが。
読みたい本がいろいろ順番待ちになってはいるけれど、著者の他の本もちょっと読んでみても良いかも。