登場人物属性序章§1§2§3§4§5終章
  沙弓10年前ひかり高校1年生の時、消失事件から1人だけ消え残り、過去の記憶をロックされコードナンバー3096として継続監視される。 事件後は首都の大学に進学したが再び帰ってくる。ひかりラジオのパーソナリティーとなる。
幡谷  歩行技師(道守)。開発保留地区で沙弓と出会い、2年後彼女に会いに町へ戻ってくるのが本作のラストシーンとなる。
藤森麻衣沙弓と大学の同級生。会社の上司と不倫し、町へと逃げてきた。図書館員として勤務するが、西山と合わせて退職。彼の妻となりカフェ「第五分館」を共に営む。
西山図書館第五分館に勤務していたが、事件当日に勤務を代わってもらった恋人(滝川美智子)が消失。 事件後は事件で消失した人々の図書館利用を伝達する「担当者」となった。第五分館の閉鎖に伴い図書館を退職。 倉庫番のバイトを経て、藤森麻衣と結婚しカフェ第五分館を営む。お茶を淹れるのが上手い。
瀬川藤森や黒田の大家。10年前の事件で妻を消失し、西山から「第五分館だより」を届けられていた。沙弓の依頼で 新駅エントランス用の青い蝶の絵を描いた1人。作中に死亡。
泉川駿10年前の事件で父を消失。共鳴士である鈴と共に開発保留地区で鳴らされている鐘の音に迫る事になる。 最後の鐘が鳴らされるのを皆に届けるため躯縛の舞を踊る。 森谷の後輩。居留地の大学へ進学する。
老婆異邦郭の実力者。鈴の祖母。
双龍異邦郭の門番。鈴と駿を暖かく見守っている。
 鈴保留地区の鐘の音の歪みを正しに居留地から訪れた共鳴士。鈴の古奏器に合わせ、駿が躯縛の舞を踊った。
池上早苗谷本の娘。谷本の造った鐘の前で結婚しようとして10年前の事件に巻き込まれ消失した。第五分館の利用者の1人。
谷本  谷本鋳物工房を営む。10年前の事件で娘を消失。鈴と駿の働きかけで新しい鐘を造る事にする。駿の母親(泉川)と再婚。 エピローグでは新しい家族3人と鈴とで新しい鐘を取り付けようと言うシーンで幡谷さんの手を借りる。
泉川  駿の母親。供給管理公社に勤務。10年前の事件で夫を消失。黒田彩香とも既知だった。子育ては放任主義らしい。 息子の駿がキューピッドとなり谷本と再婚。
持田  10年前の事件で彼を消失し左手を封じている。バスガイドから転じてバス運転手をしていた。屋上から紙ひこうきを飛ばす女。
坂口  重い病を患い他人とは関わらずに生きる事を決意していた。居留地への転勤の前に持田さんへ思いを伝える。
  宏至10年前に予兆と出会い歌を託される。予兆の描いた青い蝶を汚した男たちと喧嘩になり喉に怪我を負う。 宏至も傷害を負わせた事で高校中退となる。西山と倉庫番のバイトをしている時期に若菜に出会い歌を引き継いだ。
森谷若菜10年前の事件の中心地だったひかり小に通っていたが、当日欠席していた事で消失を免れた。 その事でイジメの対象にもなり中学時代は不登校気味に。予兆に託された歌を宏至と受け継ぎ、再び高校にも通いだした模様。 今では宏至の引っ張るほどに。
予兆伝説の歌い手。10年前は「蝶」と名乗り宏至や若菜に歌を託し、黒田彩香の家に泊まって町の中に青い蝶を描いた。
黒田供給管理公社分局職員。10年前の事件で妻を消失。事件当時は地下プラントにいたが意識遮断をしており消失を免れたが、 人に記憶されない顔を持つ事になった。事件後も廃屋で妻の声を聞いている。
梨田  10年前の事件当時は境界線上のひかり高校2年5組に在籍しており消失を免れた。「境界線の35人」の1人。沙弓の1つ先輩。 10年前の事件当時、身を挺して地下プラントからの思念供給を止めてくれた黒田に恩義を感じている。 供給センターに勤務し黒田と共に働き、地下プラント最下層の解放時の緊急事態に黒田を救出しに赴き記憶されない顔の持ち主となる。 但しこの事で黒田と梨田はお互いの顔を記憶できる様になった。近いうちに黒田と結婚する予定。 エピローグでは幡谷が気付いた思念漏出の対策作業を実施するシーンで邂逅。
黒田彩香黒田の妻。泉川さんと既知。瀬川さんから廃屋を借り、予兆を泊めていたり若菜と歌うのを聞いていた。10年前の事件で消失。


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