話のスジはともかく、奇術師でもある作者の仕掛けた秘密には驚いた。
昭和62年に刊行された作品なので、もう20年近く前の作品ではあるのだけど
時空を超えて今に語り継がれると言うのは素晴らしい。
これ、電子書籍ではこうはいかないんだろう。
識者が語っておられたけど、紙媒体の作品ならば朽ちてくるとは言え
50年、100年は原本が引き継がれる。ところが、電子書籍だとどうだろうか。
OSがどうとか、本体のバッテリーがどうとか、きっと20年もたてば読めなくなってしまうのではなかろうか。
そんなことを考えるのには良い1冊だったかも。