学問の下流化

竹内洋・中央公論新社

著者が日経新聞でコラム担当しており、興味を持ったので図書館で著書を借りてみた。
タイトルからは想像できなかったが、読書歴・読書感想文大全みたいな本。
やってる事は個人ブログの書評とそう変わらないのかも。
4章あたりで感じたのは、いつの時代もやっぱり人のやる事、考える事は変わらないんだねって事。
大正時代にも現代と同じく引籠もりが問題になっていたりとかさ。
だけど、その表出の様が時代によって異なり、マルボ・エンガなんて知ってる人はいない。
この辺りは最近のクイズ番組を席捲する高学歴芸人に通ずるのでは?
また、良かったのはノン・エリートの矜持について書かれてた部分。
確かに、かつては職人の誇りの様なものがこの国を下支えしていたんだろう。
「品格」とは教養であると。
本を読め。そして考えろ。そんな本。
個人的には、思いを言葉にして書くことまで至れば、更に良いのだと思う。

(10/02/20)


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