晴れた空から突然に・・・

幻冬舎文庫

相変わらず、新作ばかり書いてますね。シリーズものを早く完結させて欲しいのだけど。
ま、これは新作といっても、かつて朝日ソノラマから出ていたものを出版社を
変えて出したみたいですね。

さて、作品だけど相変わらずのパターンという感じは否めないな。
財界人や政治家を風刺するという点で小悪党キャラ・有本でしょ。
自嘲気味な職人かたぎは冠木だ。マッドサイエンテストとして針生。
肉親が曰くありなのも定番。泉田親娘は活躍するのかと思ったら
ほんのちょい役でしたね。

エンディングの強引さもいつも通りだしね。何かオチが軽すぎる気がするな。
幸運だけで、物語を片づけてたら駄目でしょう。俊介が冠木に勝つには
それしかないけどさ。飛行船というモチーフも
それほど活かしきれてないような 気がする。

日記ちゃんというのも、なめた名前じゃないですか?
てっきり「ひのり」とか、変わった名前なのかと思ったら
「にっき」ちゃん でしょ。そんな名前あり?という感じです。

今回の作品はいまいち評価できませんな、残念ながら。次回作に期待。
いやいや、早くシリーズものを完結させてちょうだい!!

(97/11/26)


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