#4 ハイランダー
爆風スランプ1989 夏

やっぱり久しぶりに聞くと、良い曲揃ってますね。この頃の爆風は良かった。 江川ほーじんが抜けてからは少しずつ路線の違う曲が増えてきたものね。

中学2年生。毎日何を考えて暮らしてたんでしょうね、あの頃。 部活の友達とワイワイ遊んで、練習もあまりしないで、好きな女の子の話しで 喧嘩になったり。ちょっと反抗期だったりもした時期ですね。

だからという訳では無いのだろうけど、この頃は爆風スランプの歌う 風刺的な歌詞がえらく気に入ってたような気がします。 何にでも反対しようという天の邪鬼な心にピッタリだったのでしょう。 「ハイランダー」で歌われるアパルトヘイトや 「スパる」の原爆など、授業で習いたての知識が出てくる歌詞について 偉そうに同級生と語ったりしたもんです。

余談ながら私は今でも自宅から通勤しており、 中学の同級生って、まだまだ近所にたくさん居るはずなんですよ。 でも、とんと会わなくなりましたね。 最寄り駅なんかで会ったって良さそうなもんだけどね。 連絡とってる友人も今では数えるほどしかいないもんなぁ。 「ハイランダー」だって、実はアルバム借りっぱなしで 返してないんだよね。もう時効か。悪いな、S氏。

でも10年ですよ。早いなぁ。 あの頃お世話になってた塾の先生から久しぶりにメール頂きましたが 来年にでも結婚されるとかね。当時は随分年上の人に思えたけど、 会社の隣りの先輩とそれ程違わないんだもんな。 14歳の頃の8歳差と、今の8歳差はえらい違いだ。

同時期に筋肉少女帯なんかも聞きましたね。後は渡辺美里とか。 やっぱり何処かロックの原点たる反体制な部分に惹かれたんでしょうね。 予定調和の毎日、無為で怠惰なこの世界、そんな中で自分がなんとかしてやるという 野望も、今思い返すと誇大妄想と笑うしかないですね。

力を求めて、それが得られずに苦悩し、自己嫌悪した日々。 そこには昔から苦労や努力を回避して、結果だけを追おうとした 紛れも無い自分がいるのでした。


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