三田キャンパス。大学院棟の2階。322教室。それが2年間の我々のクラスルームみたいなものでした。コンピュータ室なんですけどね、322教室というのは。 私は計量政治学を専攻しており、SASやSPSSという統計ソフトを使って 様々なデータと挌闘してた訳です。
322教室では、パソコンのCDドライブでちゃっかりCD聞いてたり、時にはMDのアダプターまで持参して 音楽を聞きつつ端末に向かっていました。早い日は朝一で一番後ろの席を陣取り、授業の空いてる時間は もとより、他の授業が入ってる時間帯でもこっそりそのまま居座っていたものです。 出席率悪くて、席が埋まるなんてこと無かったしね。
1996年の秋と言うのは大学3年生でして、サークルの方でも幹部学年として 頑張らなきゃいけない時期にも関わらず、ゼミでは学園祭の共同研究が待ち構えており 21時になっても、22時になっても大学院棟を出られなかった日が続きました。
あの頃はホント一日の大半をゼミの友人と過ごしていたなぁ。 みんなで顔合わせてるだけじゃ良いアイディアなんて出ないのにね。
議論が行き詰まり討論が口論になった事も数知れず。 荒んだ心を癒してくれるのは、帰りにちょっと寄ってった駅前の某居酒屋の 韓国風モツ鍋&ビールと音楽でしたね。
その中でも「SPRIT OF LOVE」のちょっと物憂げでダルイ感じが 当時の心境とマッチしてたんでしょうね。 音が厚い訳でもないけど何故か耳心地の良い楽曲。 竹善の通る声。322教室で友人に聞かせてもらって、その日に借りて帰りました。
SING LIKE TALKING はそれ以前にアルバムを一枚持っていたのですが、 彼らの曲はどれも歌うのが難しいんだよね。なんかカッコつかないんだよなぁ。 「SPRIT OF LOVE」はその最たるものですね。
恐らく私のこれまでの人生で最も厳しかった時期の一つに挙げられるゼミ生活。 その思い出の曲ともいえるのが「SPRIT OF LOVE」なんです。