ここだけのハナシ 21年08月号

[48時間]


48時間(21/08/13)

結局敢行してしまった東京五輪。選手たちの輝きに感動したという事実は揺るがない。 その一方で第五波とも言えるデルタ株のコロナ猛威は、手の付けられない状況へ発展してしまっている。 自民党総裁任期と、衆議院任期を控えた菅政権は手詰まりで、この難局を率いるだけのリーダーには相応の覚悟が必要だ。 ある意味、投げ出してしまった方が簡単なのだが、そうしない事は首相の矜持だと信じてみたい。

過去に余人をもって代え難しと渦中の人物を会長に据えたものの、その会長は醜聞にまみれて退任。 その後、史上3人目の外部起用となる金融畑経験の長い人物を招聘し、会長社長を歴任して成長の第二ステージはこれからという時に アクティビストとの対立解消手腕に疑義を持たれ解任同然で姿を消す。 このいずれもが去り際に姿を見せずに、ただ消えていった。この失望は熾火の様にくすぶっている。 現首相は会見こそ設けど、意味不明な一方的なメッセージ発出で煙に巻くだけであれば、趨勢は推して知るべしというもの。

ともかく、五輪ロスとコロナ鬱で仕事の気分が乗らないという人も多かろう。なんとなく夏休みに突入。 昨今の働き方改革は制度悪をもたらそうとしており、時間外・休日のメール禁止というルールが導入。 既にコロナ禍による在宅推進は言うまでもない。ここまでは時流に乗った、避けられない措置だと思う。 ただしいちいち、枕詞の様に「100%稼動を前提とする」というプレッシャーをかけてくるのが癇に障る。 在宅率を上げる事で効率が良くなる面もある一方で、ロスもある。それを定時内にすべて完了させることが善かのような施策には反発も多い。 流行りの1on1ミーティングを実施する管理職に、個人ワークの時間はどこで捻出しろと言っているのか。 愚痴である。

今週に入り、有休をつなげて大型連休を取っている人も多い事だろう。 確かに飛び交うメールの数が減っているのは間違いない。私は木曜日からの4連休。 週末は子供たち中心の時間軸となるため、実質2日間が私の夏休みだ。 そこから家事への貢献として、奧さんから示されたtodoリストを一つ一つ消化する。 その合間に本を読み、録画番組に目を通し、ゴルフ練習に通い、こうしてパソコンに向かうのだ。

更にはこの大雨だ。梅雨と見紛うばかりの雨予報。 西日本地区に住む知人を想うと、気が気ではない。 疫病に天災。この未曽有の危機に、行政の機敏な手腕を期待したい。 そしてこの秋に迎える衆院選では民意をくみ取った形で、希望を感じられる舵取りが具現化する事を祈る。 ただ運を天に任せるのではなく、自分が出来る事は出来る範囲で行わねばね。 だから私は必ず票を投じる。


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