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【 核のごみはこう分類されています 】

 原発から は様々な種類の「核のごみ」が生みだされます。下の表は、政府の総合資源エネルギー調査会「原子力安全・保安部会廃棄物安全小委員会」の報告書に掲載され たもので、α線、β・γ線それぞれの濃度をもとに原発のごみがどのように分類されているかと、それらがどのように処分されようとしているかを示していま す。

 おおきな分類は、高レベル放射性廃棄物と低レベル放射性廃棄物の2つです。高レベル放射性廃棄物は死の灰をパッキングしたもので、当然ながら大変強い放射線を出します。

  それ以外はすべてまとめて低レベル放射性廃棄物と分類されています。よって、低レベル放射性廃棄物はバラエティーに富んでいます。原発の解体廃棄物や、交 換した部品、整備点検時に着用した作業服など‥ です。 中には低レベルという名前の割には結構強い放射線を出すものも含まれます。

 これらの 「核のごみ」は一般の廃棄物のようにごみ処理場で燃やしてしまうことはできません。燃やしても放射能はなくならないからです。なにより、煙といっしょに環 境中に放射能がばらまいてしまっては汚染が拡大し大変なことになってしまいます。そこで、地中に埋めてしまうことで、生活環境から隔離しようという方法が 考えられています。けれども、いくつかのことが心配されています。

■最も深刻なのは、数万年にわたる管理が必要とされる高レベル放射性廃棄物を安全に処分することが本当に可能なのかということです。

■また、それとは反対に放射能の濃度が低いものについて、経費削減を目的に規制の対象から外してしまおうという動きがあります。いたずらに危険を拡大してしまう行為です。私たちは放射能のすそ切り問題と呼んでいます。


高レベル放射性廃棄物の輸送のようす
(青森県内で撮影)

 ふだん目にすることのない核のごみが一体どんな姿をしているのか、気になる方も多いと思います。そこで、写真を紹介させていただきます。

 残念ながら、容器を開けて中をのぞくことができないので、中身をご覧いただくことはできません。けれど、こんなふうに厳重に管理しなくちゃいけない、ということはお分かりいただけるでしょう。


低レベル放射性廃棄物を詰めたドラム缶
(京大熊取実験所にて撮影)


これも分類上は低レベル放射性廃棄物
京大熊取実験所にて撮影)