第12回世界精神医学会 2002年8月24日-29日 横浜で開催
21世紀最初の世界精神医学会が日本で開催されたことは喜ばしいことです。実は、日本だけでなくアジアでWorld Psychiatric
Association(世界精神医学会)の学会が開かれたのは、1950年の学会設立以来初めてのことでした。

第12回世界学会がアジアの一国で行われたことの意味は、開会式での多くのスピーチで何度も言及され、トランスカルチャーの観点や世界のメンタルヘルスケア問題が世界中から参加した精神科医やその他のメンタルヘルスケアワーカーによる多くの講義や、シンポジウム、プレゼンテーションのテーマや内容に反映されていました。

第12回世界精神学会−メンタルヘルスへのパートナーシップ−は皇太子御夫妻出席のもと開会され、日本精神神経学会と日本科学会との共同開催で行われました。7000人を超す精神科医とメンタルヘルスに携わるその他の専門職が世界中から参加しました。皇太子はその開会演説の中でメンタルヘルスの状況について述べ.られ、「21世紀は、心の時代と聞いています。」と御挨拶されていました。

今日世界が直面しているメンタルヘルスケアのトピックや問題について広範囲にわたる様々なレクチャーやプレゼンテーションが行われていたので、時にどれに参加しようかと悩む程でした。今回のニュースレターで学会全体の内容を詳細にお伝えするのは不可能ですが、この学会で網羅されていた関心領域や研究や議論領域の中で、多くの臨床家や研究者が、抑うつ症状を持つ人や、ドメスティックバイオレンスの被害者、その他の外傷ストレスを持つ人への効果的な治療、サポート、ケアの提供や、自殺の予防や自殺が世界中のあらゆる文化において家族や社会に及ぼす影響といった重要なメンタルヘルスケア課題に焦点を当てていることがわかり、前向きな気持になりました。それを皆さんにお伝えしておきたいと思います。
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