【システム概要】 


 

蒸気循環再加熱乾燥システム

<悪臭公害の防止と高熱効率>

下水処理場から出る汚泥の様に臭いを伴う廃棄物を乾燥する場合、最大の公害は悪臭であります。

この悪臭を最も確実に除去出来る”高温脱臭”を高い熱効率で達成したのが下のイラストに示した

”蒸気循環再加熱乾燥システム”です。

設備を構成する主な装置は乾燥機・加熱器・炉です。

乾燥機と加熱器の間には、ファンを介して蒸気が循環

します。設備の運転を始める時は装置の内は空気で

満たされていますが、次第に汚泥から出た蒸気に置き

換わります。

従って乾燥機には蒸気を媒体として熱を加熱器から

供給されます。蒸気の循環系に は汚泥から蒸発した

蒸気が加わり圧を上昇させます。循環系の圧力上昇

を防ぐためこの余剰蒸気即ち汚泥からの蒸発水分を

系外に取り出します。この蒸気は燃焼ガスに混入し

て、高温(〜800℃)に加熱し悪臭成分を分解処理し

ます。

従って高温脱臭を必要とするのは汚泥からの蒸発水

分だけです。更にこの蒸気は加熱器にて熱を吸収さ

れ温度を下げて燃焼ガスと共に放出されます。    

 

汚泥焼却への適用

多段乾燥機と「蒸気循環再加熱乾燥システム」の技術

を利用した汚泥焼却装置をフローシートで説明いたし

ます。右の図はシステムのフローです。この乾燥シス

テムで重要なのは乾燥の熱媒体ガス即ち循環蒸気の

流れです。加熱器で高温(〜400℃)に加熱された蒸

気を乾燥機に取り込むのに次に示す幾つかの方法が

あります。

●並流

温度の高い蒸気は水分が最も多い汚泥に接触して

急速に温度を下げ乾燥が進んだ場所では蒸気温度

が低くなって乾燥物は余り変質しません。

●向流

乾燥物の炭化を目論む時にこの方式を採用します。

即ち高温の蒸気が乾燥した乾燥物に接触してその

温度を上げ有機物を炭化しますが、燃える事はありま

せん。

●分流(フロー図)

この方式は乾燥段の上を流れる蒸気の速さが同じでも、乾燥機の高さが約半分に出来ます。このシステム

では熱媒体の蒸気が攪拌されて濡れた乾燥物の表面に直接接触して熱を伝達します。蒸気流れ方向を並

流に選択すれば乾燥物の有機物分解が極めて僅かです。乾燥機の消費電力が少ないのも有利な条件でし

ょう。一日100屯処理の汚泥乾燥機で、動力は約30kWです。