中学からの仲間達


中学の時の仲間がわざわざ揃って押しかけてきた。
ここの所、私は彼女達から逃げていた。先日、逃れようと2階から脱出した。
「ばかげている。あんたのしてることは。」
「あんな、2階から飛び降りるなんて。」
彼女たちが咎めようとしている、私のしてる事とは、
たしかにストレートに考えりゃばかげているのだ。
でも、ほっといてくれ。あなたたちに咎められても聞かないよ。
自分で行動するんだ。

秘密の交換日記には私の部屋から撮った風景があった。
これが、どうして存在するのか不思議で不思議で。
怒りまくっている彼女たちに問い掛けてみた。
「ホントだ、ここから撮ってるね。」
「あいつは雨が恐いから、授業中も雨が降り出すとそわそわしちゃって。」
今もきっと落着かないのだろうな。
とにかく出かけよう。同級生のお説教なんてまっぴらだ。
奴等はなんで、そんなにかまうのだ。ひまなのか。おせっかい。
私は、彼女達を理解しようとは、しなかった。
彼女達も私を理解した上でそのような行動に出てくれたのかも、解ろうとしない。

一番行きたい所へは行こうと思わなかった。
きっと彼女達は私がそこへ向かってると思ってるだろうし。
実際の所、みんなが心配するほどの事はないはずだ。
時間が流れてしまえばちょっとしたアクシデント。

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