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"In the Garth of Shidoh"
第8回 ゲスト:赤池章三
赤池クンは、どーしてそんなに赤池クンなの
 







 
 
 
 
 
 
Illustrated by OOYA,Kazumi, Copyright (C) 1999 託生 「2か月ぶりのご無沙汰です、こんにちは、葉山託生です。えー、今日のゲストは、またまた登場の赤池章三くんです」
赤池 「またまた登場の赤池です。──なんだかなあ、他に呼ぶ奴いないのか? こんなに頻繁に出てちゃ、まるで僕が暇人みたいじゃないか」
託生 「もちろん、そんなつもりじゃなくてね、ホラ、これってリクエスト制だから、赤池君、人気があるんだよ、女の子たちに」
赤池 「へえ、そりゃどうも」
託生 「──あんまり嬉しそうじゃないね」
赤池 「そうかい?」
託生 「もしかして、ぼくの説明、信用してない?」
赤池 「僕が葉山を信じてないわけがないだろ? それはそれは、信用しておりますよ」
託生 「わかりました、信じてないんですね。失礼しました。でも、ぼくの信用度の低さはともかく、このハガキはヤラセじゃないので、質問には応えてやってください」
赤池 「よかろう」
託生 「では。章三くんは映画に詳しいらしいので、もし気に入ってる俳優がいたら、男優と女優にわけて教えてください」
赤池 「葉山って、映画は観ないのか?」
託生 「え? ぼく? 観ないことはないけど、あまり積極的に映画館には行かないな」
赤池 「いっつもギイに連れられて、だもんな。映画観るの、好きじゃないのか?」
託生 「だって、洋画ってとっつきにくいじゃないか。ストーリーは追わなきゃならないし、出てる人たち覚えなきゃならないし、加えて、字幕まで読まなきゃならないんだよ。ギイはいいよ、字幕なしで楽しめてさ」
赤池 「そう! あいつ、僕たちと笑うタイミング、違うもんな。ちょっとジェラシーだよな」
Illustrated by OOYA,Kazumi, Copyright (C) 1999 託生 「しかも日本語まで達者でね」
赤池 「洋画も邦画も自由自在だな」
託生 「時々字幕のチェック、してくれるよ。意味合いとか違ってると、リアルタイムで訂正してくれる」
赤池 「それ、いいなあ。次に観に行く時は、僕も誘ってくれよ」
託生 「いつも誘ってるのに、赤池君が断るんじゃないか」
赤池 「そりゃね、いくらキミタチの仲を快く思ってない僕だってね、そんなにヤボなわけじゃないからね、デートの邪魔しちゃ悪いなあと、気を遣っているわけだよ」
託生 「それはどうも。雑談はともかく、質問に答えてよ」
赤池 「いるにはいるけど、今さ、俳優そのものより、映画自体がウリな時代だろ? 脚本とかプロデューサーとか監督とかで、観る映画を選ぶ時代っていうか、SFXいっぱい使うから、携わってるスタッフとか、そういうのについ注目しちゃってさ」
託生 「へえ、そうなんだ」
赤池 「ただ、そうだな、シュワルツェネッガーの新作は、欠かさずに観に行っちゃうな。彼は、バックについてるブレインが凄そうじゃないか。ソフトもハードも大事にしてますって、感じだもんな」
託生 「ほお、そうですか」
赤池 「それと、ジーン・ハックマン。日本だと金田一耕助を演ってるときの石坂浩二かな。女優だと、厳密には職業としての女優じゃないけどね、『小さな恋のメロディ』に出てた時のトレーシー・ハイド。もう、めちゃくちゃ可愛い」
託生 「奈美子ちゃんと、どっちが可愛い?」
赤池 「比較にならない」
託生 「いいのかなー。そんなこと言って」
赤池 「それくらい、奈美だって自覚してるさ。そういう葉山は、好きな女優、誰なんだよ」
託生 「和久井映見」
赤池 「──へえ」
託生 「ぼ、ぼくのことはいいの!」
赤池 「照れてるな」
託生 「照れてないよ!」
赤池 「そういや、ギイは渋いぞ。橋爪功が好きなんだ、あいつ」
託生 「誰? それ」
赤池 「シャープのCMとかに出てる俳優。おじさんだけどね」
託生 「ギイっておじさん好きなのかな」
赤池 「かもよ。良かったな、葉山がおじさんになっても、あいつのキモチ、変わらないぞ、きっと」
託生 「そうゆう話題じゃなくてね!」
赤池 「さっきより照れてる」
託生 「照れてないって言ってるだろ!」
Illustrated by OOYA,Kazumi, Copyright (C) 1999 赤池 「さてと、帰るか」
託生 「まだ質問残ってます。えーと、どうして祠堂にいるのに、ずっとノーマルなんですか?」
赤池 「はああ?」
託生 「ギイというカッコE人も近くにいるのに、何も思わないんですか? 章三くんもかっこEのに、もったいない」
赤池 「もったいない?」
託生 「うん。そう、書いてある」
赤池 「ハハハ。祠堂にいるのに──って、ヘンケンだよな、それ」
託生 「祠堂にいると、全員ノーマルじゃなくなると思われてたりして(笑)」
赤池 「確かにギイはカッコイーけどねえ、好きにもイロイロ種類はあるしな。そもそも、あいつの美貌は現実離れし過ぎてて、それこそ、一緒にいても、スクリーンと客席くらいの距離感があるかな」
託生 「造り物みたいだものね」
赤池 「な?」
託生 「最後に、身長体重血液型誕生日を教えてください」
赤池 「おいおい、それに応えるの、何度目だ?」
託生 「まあまあ」
赤池 「今日現在、177センチ、64キロ。O型、4月1日生まれ。他には?」
託生 「ありません。終わりです、はい」

(本文中の募集等は、雑誌掲載時のものです。現在、募集は行っておりません)




 
 
イラストレーション/おおや和美
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