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"In the Garth of Shidoh"
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第8回 ゲスト:赤池章三
赤池クンは、どーしてそんなに赤池クンなの |
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祠 堂 の 中 庭 で |
![]() 赤池 「またまた登場の赤池です。──なんだかなあ、他に呼ぶ奴いないのか? こんなに頻繁に出てちゃ、まるで僕が暇人みたいじゃないか」 託生 「もちろん、そんなつもりじゃなくてね、ホラ、これってリクエスト制だから、赤池君、人気があるんだよ、女の子たちに」 赤池 「へえ、そりゃどうも」 託生 「──あんまり嬉しそうじゃないね」 赤池 「そうかい?」 託生 「もしかして、ぼくの説明、信用してない?」 赤池 「僕が葉山を信じてないわけがないだろ? それはそれは、信用しておりますよ」 託生 「わかりました、信じてないんですね。失礼しました。でも、ぼくの信用度の低さはともかく、このハガキはヤラセじゃないので、質問には応えてやってください」 赤池 「よかろう」 託生 「では。章三くんは映画に詳しいらしいので、もし気に入ってる俳優がいたら、男優と女優にわけて教えてください」 赤池 「葉山って、映画は観ないのか?」 託生 「え? ぼく? 観ないことはないけど、あまり積極的に映画館には行かないな」 赤池 「いっつもギイに連れられて、だもんな。映画観るの、好きじゃないのか?」 託生 「だって、洋画ってとっつきにくいじゃないか。ストーリーは追わなきゃならないし、出てる人たち覚えなきゃならないし、加えて、字幕まで読まなきゃならないんだよ。ギイはいいよ、字幕なしで楽しめてさ」 赤池 「そう! あいつ、僕たちと笑うタイミング、違うもんな。ちょっとジェラシーだよな」 ![]() 赤池 「洋画も邦画も自由自在だな」 託生 「時々字幕のチェック、してくれるよ。意味合いとか違ってると、リアルタイムで訂正してくれる」 赤池 「それ、いいなあ。次に観に行く時は、僕も誘ってくれよ」 託生 「いつも誘ってるのに、赤池君が断るんじゃないか」 赤池 「そりゃね、いくらキミタチの仲を快く思ってない僕だってね、そんなにヤボなわけじゃないからね、デートの邪魔しちゃ悪いなあと、気を遣っているわけだよ」 託生 「それはどうも。雑談はともかく、質問に答えてよ」 赤池 「いるにはいるけど、今さ、俳優そのものより、映画自体がウリな時代だろ? 脚本とかプロデューサーとか監督とかで、観る映画を選ぶ時代っていうか、SFXいっぱい使うから、携わってるスタッフとか、そういうのについ注目しちゃってさ」 託生 「へえ、そうなんだ」 赤池 「ただ、そうだな、シュワルツェネッガーの新作は、欠かさずに観に行っちゃうな。彼は、バックについてるブレインが凄そうじゃないか。ソフトもハードも大事にしてますって、感じだもんな」 託生 「ほお、そうですか」 赤池 「それと、ジーン・ハックマン。日本だと金田一耕助を演ってるときの石坂浩二かな。女優だと、厳密には職業としての女優じゃないけどね、『小さな恋のメロディ』に出てた時のトレーシー・ハイド。もう、めちゃくちゃ可愛い」 託生 「奈美子ちゃんと、どっちが可愛い?」 赤池 「比較にならない」 託生 「いいのかなー。そんなこと言って」 赤池 「それくらい、奈美だって自覚してるさ。そういう葉山は、好きな女優、誰なんだよ」 託生 「和久井映見」 赤池 「──へえ」 託生 「ぼ、ぼくのことはいいの!」 赤池 「照れてるな」 託生 「照れてないよ!」 赤池 「そういや、ギイは渋いぞ。橋爪功が好きなんだ、あいつ」 託生 「誰? それ」 赤池 「シャープのCMとかに出てる俳優。おじさんだけどね」 託生 「ギイっておじさん好きなのかな」 赤池 「かもよ。良かったな、葉山がおじさんになっても、あいつのキモチ、変わらないぞ、きっと」 託生 「そうゆう話題じゃなくてね!」 赤池 「さっきより照れてる」 託生 「照れてないって言ってるだろ!」 ![]() 託生 「まだ質問残ってます。えーと、どうして祠堂にいるのに、ずっとノーマルなんですか?」 赤池 「はああ?」 託生 「ギイというカッコE人も近くにいるのに、何も思わないんですか? 章三くんもかっこEのに、もったいない」 赤池 「もったいない?」 託生 「うん。そう、書いてある」 赤池 「ハハハ。祠堂にいるのに──って、ヘンケンだよな、それ」 託生 「祠堂にいると、全員ノーマルじゃなくなると思われてたりして(笑)」 赤池 「確かにギイはカッコイーけどねえ、好きにもイロイロ種類はあるしな。そもそも、あいつの美貌は現実離れし過ぎてて、それこそ、一緒にいても、スクリーンと客席くらいの距離感があるかな」 託生 「造り物みたいだものね」 赤池 「な?」 託生 「最後に、身長体重血液型誕生日を教えてください」 赤池 「おいおい、それに応えるの、何度目だ?」 託生 「まあまあ」 赤池 「今日現在、177センチ、64キロ。O型、4月1日生まれ。他には?」 託生 「ありません。終わりです、はい」
(本文中の募集等は、雑誌掲載時のものです。現在、募集は行っておりません)
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イラストレーション/おおや和美 Illustration Copyright © 1994-1999 OOYA,Kazumi First Published Copyright © KADOKAWA SHOTEN PUBLISHING CO.,LTD Copyright © 1994-1999 GOTO,Shinobu |
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