このページでは
深田邦雄の著書「女性のための歯周病講座」の中から
もっとも基本的なコンセプトを3つご紹介します
女性の立場にたった
歯周病治療があっていいはずです
日本人の大多数は歯周病にかかっていると言われています。歯周病は一般の人が考える以上に、全身条件の影響を受けます。歯周病に限らず、多くの病気は年齢や性別によって発症のしかたが違います。
初潮、妊娠、出産、閉経など女性特有の生理と心の働きは複雑で、男性とは異なります。当院に来院した女性患者を分析して、
とくに強くその感を受けます。とりわけ三十代、四十代の女性の生理や精神状態が歯周病に関係している例が少なくありません。歯周病においても、女性特有の症状が若干知られてはいるものの、男性の場合とほとんど同じ治療がされていますが、同じ歯周病でも女性の立場にたって女性の生理や女性特有の病状に適した治療が存在してもいいはずです。
また、容貌に敏感な女性にとって、歯周病にかかった歯が早期に失われていたり、これからの歯の生命が失われると自覚したときのなんとも言えない寂しさや悲しさは、充分共感に値します。その気持ちはひしひしと伝わってくるものです。それにもかかわらず歯科医のご都合主義で、歯周病に対する絶望的観念を植えつけられ、ひたすら歯の脱落を待っていた方も少なくありません。
さらに、歯周病に対しての抵抗力のなくなる四十代後半に入ると、女性の心と身体は急に揺れ動くものです。歯周病が、夫婦間の微妙な心のせめぎあいの中に暗い影を落としてくる場合もあります。逆に夫婦間の心の問題が歯周病を悪化させる場合もあります。
女性の皆さん、歯肉の健康の大切さに
早く気づいて下さい!
家庭の健康問題をリードするのは、ほとんど主婦であるといっても過言ではありません。また、妊娠を機会に生命を育む性として生命にとって、よりよいものを見分ける本能を持ちうるのも、男性よりも女性の方が強いと言われています。
十代後半から、二十代前半の女性を観察したとき、彼女たちは昔に比べれてはるかにファッション感覚にすぐれ、外面的美しさを表現する技術は身につけているように思われます。
反面、健康と美容とのバランス感覚の欠落には驚くことも多いのは事実です。一部には清潔症候群という言葉も聞かれる中で、いまだに歯肉の健康に無頓着な人も多いようです。当院に来院した患者の方々を診察したとき、つい、「もう二、三年早く来てたらなあ」とつぶやきたくなることがあります。歯周病は決して短期間で悪化するものではありません。
備えあれば憂いなしという言葉があるように、将来、悔いを残さないように、歯周病治療を優先的に考えて対処する必要もあります。健康は失われてはじめてそのありがたみがわかるものです。そうなる前に世の女性たちに新しい歯周病観をもっていただきたいという思いがこうしてインターネットを通じて女性の皆さんに呼びかける第一の動機です。
「治る力を信じる」
そこから治療がはじまります
また、あえてこのように私が世の中に向けて発信しようと思った動機がもう一つあります。実は拙著「女性のための歯周病講座」を発刊した折、まえがきの原稿にシエルドレークの「形態形成場の理論」について記述しました。しかし、残念ながら出版社の都合で、削除されてしまいました。ところで、今ではシエルドレークの「形態形成場の理論」は検証され、多くの人々が注目するようになりました。まえがきの原稿にはその理論の応用形を仮説として提案しました。すなわち、できるだけ多くの人が「歯周病が不治の病ではない。歯槽骨は再生する」と、事実に基づいてプラス思考をすれば、それだけで歯周病の治癒率(=骨の再生)に何らかの貢献をするというものです。
今では癌が治癒することもあるということを否定する人は少数です。とくに、癌細胞が死滅し治癒したケースについてみてみるとそのほとんどの患者が自ら癌告知を受けています。患者自身があきらめずに「癌は治る」と積極的に癌治療に取り組む姿勢が高い治療効果をもたらしたものと考えられます。
歯周病において破壊消滅した骨が"自発的に再生する"ことを肯定する歯科医はほとんどいません。しかし、実際には骨が再生して治癒する例があるのです。歯周病において「骨なんか再生するか」とマイナスのイメージをもつことは、決して良い経過を招きません。骨を再生させるには「骨は再生する」とうプラスのイメージをもち積極的に治療に取り組むことは、今後の歯周病治療に良い結果をもたらすことでしょう。
「骨は再生する」という事実を見聞きすることは今後の歯周病治療になんらかの良い影響を与えることと信じます。そのためにこのホームページでもできるだけ多く、骨再生治癒例をご覧にいれたいと思います。口の病気が治ること、歯槽骨が再生することを、私の骨再生に理論を理解していただきながら、みなさんの目で確かめていただきたいと思います。私の治療法や考え方は現在ではある意味で異端かもしれません。しかし、そんなことは私にとって大して重要なことではありません。一人でも多くの歯周組織が再生し健康になればそれでよいのですから。
ともかく、女性にとって、いくつになってもピンク色の健康な歯肉に支えられた健康な歯は美しいものです。そして、健康な歯肉の内側には強固な骨を連想することができます。それは最も自然でシンプルなアクセサリーであり、生きる源です。