このページでは
歯周病治療の現場から
実際の症例をご報告します
◇女性31才
◇2カ月間、21回の通院でのOBET治療による変化
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歯肉が腫れあがり、歯石が色濃くこびりついている。 |
治療5カ月後 |
診療所での治療と本人のブララッシングなどの努力により、歯肉の腫れが引き、歯肉もきれいになってきている。 |
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歯を支える骨が進行性の破壊を起こしていた。ポケット(歯周組織から歯根が剥れた状態)まで歯石がついている |
歯根周囲の骨が再生してきているのが分かる。 |
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患者さんと衛生士と歯科医とが共感・協力し合ってこそ、さらに、治るということを強く確信していればこそ、得られた治癒だと思います。決して安易な道ではありませんが、ブラッシング、ルートプレーニングなどで歯の土台になる部分をしっかりと回復させていけば、破壊されていた歯槽骨までもが再生するのです。
「骨は再生するのか!」と驚かれると思います。残念ながら大学でもそんなことは教えていません。私が主催するクリエイティヴデンタルリサーチでは、実際に歯科治療に従事している先生を対象にRET、FDCといった講座を開いて、その実践や、その元にある考え方を具体的に伝える機会をもうけています。「歯を抜く」という「マイナス思考」から「抜かずに患者とともに治していく」という「プラス思考」に180度転換する歯医者さんも少なくありません。
「抜かずにできる根幹治療」の終局は「骨の再生」だと私は信じています。
深田邦雄
私が解説するよりもおそらくずっと説得力のある、
この患者さんからのお手紙をご紹介します。
「暑中お見舞申し上げます。先日7月29日の日に深田先生に十分お礼も言えず心残りであったため、改めてペンをとらせていただいている次第です。思い返せば約3カ月前、○○大学で受診した時、私の口の中を眺めていた先生は今の私の歯肉の状態など想像も出来ないことと思います。
人には偶然の出来事が人生を変えてしまうことが本当にあるんだと思ったことも初めてです。(オーバーだと思われるかもしれませんが、本当にそう思っています。)半年も先の予約待ちを聞いて、なんだか見捨てられたような感じで(事実そうだったのかもしれません)あきらめるしかないのだろうかと悲嘆にくれていた時、出先で一度も入ったことのない本屋さんにたまたま時間が少しありフラフラと歩き回っていた時に、偶然深田先生の本を手にとってみました。そして、もしかしたら1%でも治る可能性があるのかもしれないと思ったのです。でも、治るわけがないと思われ適当な処置だけで終わってしまうのではないだろうか・・・などと不安な気持ちも大きかったのですが、なにもしないでこのまま歯の脱落を待つならば、わずかでも治る可能性を信じて診察してもらえばと思ったのです。今まで思ったことがなかったのですが、今自分の運の強さを初めて感じているところです。
最初に先生に診ていただいた時、先生が "とにかくこの2カ月間は自分の人生の中で最も歯の治療に専念するようにしなさい。" というようなことをおっしゃっていました。その言葉を念頭に、とにかく通院最優先の2カ月間でした。21回の通院の間、行くのが憂鬱だったりすることは一度もありませんでした。それはきっと日毎に改善されつつある自分の歯肉と、体調を実感できていたためと、先生をはじめ衛生士さんの皆さんの優しさと励ましのおかげであったと思います。(中略)
(気を悪くされたらごめんなさい。でも、私の歯医者さんという職業の方に対するイメージが相当悪いものだったため、こんな表現になってしまいました。)先生の治療や人柄には本当に信頼でき、安心して診察してもらっていました。歯周病の治療には、患者本人の努力がかなりのウェイトを占めていることを先生もおっしゃっておられましたが、私が頑張ってこれたのもまさに崩壊寸前の私の歯を見捨てることなく、治療してくださる先生の姿と、○○さんをはじめスタッフの皆さんの熱意を感じていたからだと思います。○○さんにはルートプレーニングなど御苦労をおかけすることが本当に多く、痛がってしまう私に対し、声をそのつどかけてくれながら行ってくれていましたが、痛がる私よりも痛みを与えてしまう○○さんの方が大変であったことと思います。そんな一生懸命な姿勢に少しでも答えなくては!!と思い励まされ頑張ってこれました。
先日、先生が「これでやっとレールの上にのれましたね。」とおっしゃっておられましたが、まさに脱線しかけていた・・・というより脱線していたところを救っていただき、これから走っていかなければならないのですね。少し遠い場所に行くので不安もありますが、骨の再生・・・そして治癒という目標の駅に向かって頑張って走っていこうと思っています。
深田先生、○○さん、○さん、○さん(漢字が違っていたらごめんなさい。)そして、いつも優しく励ましてくれていた○○さん、本当に本当に有難うございました。感謝の気持ちでいっぱいです。
これから健康な食生活と規則正しい毎日の中で、大自然のおいしい空気をたくさん吸って心身共に健康になれるよう努力していくつもりです。伝えたい気持ちがいっぱいで長々書いてしまいましたが、読んで下さいましてありがとうございました。まだまだ東京は暑い日が続くことと思いますが、皆様夏バテしないようお体大切に、そして私のような患者さんの為の救世主として御活躍されますように。またお逢いできる日まで、お元気でお過ごし下さい。
1996.8.1