働く仲間の相談センター

労働組合のネットワーク  

 

「遠くの親戚より 近くの他人」という言葉もありますが、労働組合の近所づきあい、地域のネットワークが「地区労」です。

働く者1人1人では弱いので、団結しよう――それが労働組合ですが、労働組合1つ1つについても同じことが言えますね。1つの労働組合ではできないコトを地域の労働組合が集まることで、より大きな力になることができます。それが「地区労」です。

いまや日本の労働組合組織率は22.2%。働く仲間の4人に1人しか労働組合に入っていません。労働組合の社会的な影響力は落ちるばかりです。

労働組合が自分たちの利益のためだけに活動していたのでは、社会的な力を発揮することはできません。労働組合の運動が、労働組合に入っていない仲間や市民の利益にもつながっていると理解されたとき、労働組合の運動は支持を得て、社会的な力となることができます。「みんなは1人のために 1人はみんなのために」――それが「地区労」です。

「神戸地区労」の正式の名前は「神戸地区労働組合協議会」です。神戸の労働組合が参加し、地域に労働組合の運動を広げるローカルセンターです。  

 

日本の労働組合の多くは、会社ごとに労働組合を作っていますが、その多くは自治労・全国一般などの産業別組織に加入しています。その産業別組織は、連合・全労連・全労協というナショナルセンターに属しています。そのため、交流や活動がセンター別にわかれているのが現状です。

神戸地区労は、神戸固有の組織なので、ナショナルセンターの所属に関係なく、だれもが参加できる労働団体です。会社に労働組合がない人は、1人でも誰でも入れる神戸ワーカーズユニオンなどに加入してください。

神戸地区労には、働く仲間・労働組合が地域で交流し、活動することが大切だと考える、農林省、林野庁、県庁、市役所、郵便局などの官公職場の労働組合、そして港湾、JR、金属・機械、化学、洋菓子、運輸、金融、福祉、サービス関係などの民間の労働組合が加入しています。

   

 

各組合への情報の提供、組合間の交流、共同の学習会など集会の開催や講師の派遣、権利侵害を受けた労働者(組合)への支援・共闘、自治体など行政への要求運動、そして勤労者・市民が安心して暮らせる社会をつくるための活動に取り組んでいます。弁護士・社会保険労務士など専門家・行政機関への窓口にもなります。