日本郵政公社労働組合東神戸支部


組合訪問No. 44

2005年3月25日号

「マナー」をテコに「命令」と「服従」めざす当局

 地区労は3月7日、東灘郵便局を訪問し、日本郵政公社労組(JPU)東神戸支部との交流を行った。JPUから井上支部長・杉田書記長、池野・田留・森鼻・池田・川脇・小島の各氏、地区労常任委員会からは前田議長ら7人が参加し、郵政職場の現状と課題について交流した。

   郵政公社では、現在「接遇・マナー4級」の取得を求めている。これは、当局が顧客満足度向上の観点から独自に作成したガイドライン。それによって、茶髪やヒゲ、ピアスの禁止にはじまり、ユニフォームの腕まくりの禁止、内勤でもベスト、セーターの禁止なども定めている。
 「違反者」には研修や違反警告書が発令され、それでも「違反」が続けば、成績不良としてランクが落とされ、賃金降下などとなる。処分は局や管理者によって基準があいまいで、「命令と服従した職場」をめざすものとなっている。
 公社化後、業務の忙しさが増しているが、残業が発令されず、結果的にサービス残業となっている。組合としてはサービス残業をしない・させない、発令による残業の意識づけに取り組んでいる。
 民営化に対して、組合員の中にアキラメや割り切りがあり、あまり話題にならないという。具体的に見えない部分が多く、民営化反対のトーンも下がり気味だが、民営化された場合の『選考』に対しての不安はあるようだ。
 月1回の執行委員会は朝から夕方まで。1時間半程度の学習会も行う。地区労の活動に対しては、労働安全講座、セミナーなど意識を持ってかかわっていきたいが、組合員との意識の差も痛感しているという。
 
 

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  JPU=全逓といえば日刊紙。今回5千号達成記念冊子を拝見し、組合の考えを素早く伝えてきた内容を見て、あらためて敬意と激励のエールを送りたい。  
 

【 教宣部長 岡田 】  

 

 
組合訪問 No.34

2002年9月17日号

全逓信労働組合東神戸支部

 本務者減員で、非常勤が支える職場に  

 地区労は9月9日、灘郵便局で全逓東神戸支部との交流会を行った。全逓東神戸支部からは朝からの執行委員会を終えた後、井上支部長、森鼻副支部長、杉田書記長、川脇・吉田執行委員、島田青年部長、小倉総分会書記長に参加いただいた。地区労からは取坂副議長、戸崎・山崎・芝の各常任委員が参加し、郵便局職場の現状と組合の活動について交流を深めた。

 

★職場と組合の紹介を。

 

 全逓東神戸支部は灘郵便局と東灘郵便局の普通局を中心に組織しており、組合員は約330人となっています。この中には準組合員になっている非常勤職員が約60人います。
 仕事は大きく分けて郵便貯金、簡易保険、郵便業務に分かれています。郵便は灘区内でいえば1日約7万通あり、1人あたり約7〜800ヶ所(1,500〜1,800通)を配達していることになります。
 職員構成は、本務者と短時間職員、非常勤職員、そして、郵政OBである再任用職員に分かれています。

 

★合理化、人減らしが進んでいると聞いていますが?

 

 郵政職場は合理化・効率化の職場で、機械化などによる本務者削減で郵便も非常勤職員による配達が進められています。来年4月には国営の「公社」になることが決まっており、これからさらに効率化がすすめられる状況にあります。
 たとえば、郵便配達では一般の郵便(郵便箱に配達する)はすべて非常勤職員で、書留や速達など利用者に直接会う配達は本務者でやるなど徹底した安上がり施策が行われています。このため、支部内で250人を超える非常勤職員が常時雇用されており、本務者だけでは仕事が回らない状況になっています。

 

★配達での労働災害は多いですか?

 

 郵便配達はバイク配達がほとんどで、事故も起こっています。配達数が多すぎて人は少ないなどの原因もあると思います。しかし、当局側は個人の責任を強調して「処分」や「実損請求」をすることが多くなっています。誰も好きこのんで事故を起こそうと思っている人はいません。非常勤職員など事故を起こせば解雇(雇い止め)されることもあり、表に出ない小さな事故もあります。

 

★日常の活動について教えてください。 

 

 執行委員会は毎月1回、1日かけて行います。1ヶ月間の取り組みを振り返り、今後の方針を討議しています。情報周知は毎日発行している日刊紙(B5版裏表)です。交渉状況や職場の様々な実態などを掲載して、問題提起しています。灘の場合は毎日玄関前で朝ビラとして配布、組合員に手渡しています。

 

★地区労への要望など。

 

 地区労にはこれからもいろいろな活動で参加していきたいと思います。特に、交流の大切さを痛感しています。

【 教宣部 芝 】  


組合訪問 No.1

1998年12月7日号

全逓信労働組合東神戸支部

みんなで討論、実践しよう   

 

 今回から「組合訪問」を連載。第1回目は全逓東神戸支部。年末始繁忙を目前にした灘郵便局を訪問しました。 

 

 

 

 

 職場は、東灘郵便局が248人、灘郵便局が173人。女性は10人にも満たない。
 仕事は、郵便、貯金、保険事業で、午前6時30分から午後9時25分の勤務時間帯を取り、休暇は4週8休制。
 さて、今日の私たち郵便事業にとって最大の問題はやはり行政改革にともなう郵政事業の民営化の流れです。2001年郵政事業庁、2003年郵政公社化(独立行政法人)のスケジュールの中で、人減らし合理化が激しく灘郵便局では、最大258人いた職員が今日では173人に。また、灘郵便局の場合でも民間委託の仕事に局内清掃、警備、小包配達の各業務が入っており、パートさんは局全体で60人ほどが常時働いています。そして、これらの人たちの手で、郵政事業はまわっているという実態があります。
 このような状況の中で、当面の仲間の大きな関心ごとは、郵政事業が将来どうなるのかという雇用問題と同時に、「人事交流」という配転問題です。郵政省は、職場や仕事を事前の十分な話し合いもないまま、一方的に組合員を異動させているのが実態です。「いつ飛ばされるのか、この職場をかわりたくないのに」との声に、本部は「職歴形成のためには積極的に受入れを」と。
 支部はそんな中でも、職場の主人公は働く仲間、労働組合の主人公も組合員一人一人が主人公と、全員参加での運動をめざし、「みんなで討論し、みんなで決め、みんなで実践しよう」をスローガンに、こつこつとがんばっていく決意です。

 

 

【 支部長 小川幸四郎 】 

 

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