近畿労働金庫労働組合兵庫ブロック協議会


 

組合訪問 No.33

2002年8月20日号

近畿労働金庫労働組合神戸分会

派遣労働者の正規化、組織化に努力   

 地区労常任委員会は8月9日、近畿労金労組神戸分会との交流会を行った。近畿労金労組から弘中副委員長、土田執行委員、清水神戸分会長、岡田分会書記長、地区労からは前田議長、芝教宣部長が出席した。

 

★組合の組織と運営は? 

 

 近畿労金労組は、組合員約千人で、兵庫は約2百人。全分会長会議や各県内のブロック代表などの会議、各種委員会によリ意思統一しています。各支店ごとに分会を組織しており、地区労への対応は基本的に市内4分会で行っています。

 

★労働組合としての課題は? 

 

 経費の削減を求められており、特に人件費について厳し<、窓口やオペレーターなどの内勤業務の1割が人材派遣労働者で10年以上前から入っています。メリットは、金融機関経験者の派遣者なので即戦力になりますが、派遣法により1年以上の雇用継続の場合は、正規雇用の努力義務が発生するため、組合としても「正規化」と「組織化」に取り組んでいます。

 

★日常的な取り組みの特徴は? 

 

 労働時間の短縮に取り組んでおり、36協定では年250時間、月30時間とし、サービス残業もほとんどありません。金融機関としては少ない方で、働き続けられる条件となっているのではないでしようか。最近は、経費削減もあり残業手当削減の方向が強<、仕事が残っているのに帰りを急がされるなどの不満が出されています。
また、住宅相談を土曜も行っていますが、組合員が対応する場合が課題になっています。

 

★将来に向けての方向性は? 

 

 労働金庫としての方向性は、これまで労働組合に依存し、各組合の活動家でもっているところもありましたが、世代が替わり変化しているため、会員から指示される体質にしていかなけれぱなりません。また、組合だけに依存するだけでなく、NPOサポートローンのように、社会性のある運動をしている団体にも広げる取り組みが求められています。

 

★地区労への要望など。 

 

 旧来の動員型ではな<、参加型の運動にしてい<ことが必要ではないかと思います。


 

 労金労組に訪問してみて、一般金融期間に比ぺ職場の労働条件改善のために労働組合が機能し働き続けられる条件をつくっていることが分かった。兵庫労働金庫から近畿労働金庫に再編され、近畿労金労組として広域化しても組合員との意思疎通を図る取り組みに問題意識を持ち奮闘されていることに共感した。

 


組合訪問 No.10

1999年10月27日号

近畿労働金庫労働組合神戸支部

魅力ある組合づくりを

 10回目の組合訪問は、近畿労金労組。楠公さんの西にある兵庫支部・神戸分会を訪問して、弘中・土田執行委員、山口さん、寺谷さんに話を聞いた。 

 

★ まず、職場の紹介を。

 

  組合のみなさんにおなじみの労働金庫の組合です。98年10月に近畿7金庫が統一され、兵庫労金から近畿労金となりましたが、組合は97年9月に統一して今日を迎えています。兵庫は単組から支部になり、各支店は分会という組織変更がされました。組合員は近畿で1000人、兵庫で200人、神戸分会は29人です。

 

★ 7金庫が統合してどう変わりましたか?

 

 仕事的には細かい業務面の統一があってとまどいもありましたが、今後は、支店の統廃合(大阪など)や地区(府県)を超えた異動が課題になります。組合としては、スタッフが増え、機動性の発揮やニュースの発行などプラス部分が大きいように思います。

 

★ 印象的には女性が多い(特に若い)ように思いますが?

 

 いや、平均年齢は高いです。特に兵庫は43才ぐらい。兵庫200人のうち、30才までの青年層は20人くらい、神戸分会は4人しかいません。結構“高齢化”しているんです。女性は4割くらいです。

 

★ 日頃の活動やアピールなどありましたら。

 

  分会(支店)では分会長中心に、三六交渉、要員・職場の問題を支店長などと交渉をしていますし、組合員の要求をまとめて上部へ反映しています。これまで働きやすい職場をめざし、労働条件など一定整備をはかってきました。これからは、高齢化問題を含めどう魅力ある組合作りをするかが課題です。

 

★ 地区労への期待や要望は?

 

 非核神戸方式の否定など平和の問題を地域で取り組んで欲しい。労金労組としても地区労の運動をもっと組合員に知らせながら、専門部にも人を出していきたい。あと、労金運動にみなさんのご理解を。それから、「労金さん」ではなく「労金労組」と呼んでください。(笑)

【 聞き手 教宣部長  芝 英機 】

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