日本油料検定労働組合


組合訪問 No. 47 

2005年11月30日号

組合統合で協議中 

 10月25日、東灘区の石屋川にある日本油料検定労組を訪問した。油料検定から梶原委員長、古畑副委員長、三井書記長、難波・寺沢の各執行委員、木下前書記長が、地区労からは5人が参加。

 

★どのような仕事ですか?

 

 検査部では、油脂・油脂原料の輸出入にかかわる検量・品質検査を行っています。また、分析センターでは、油の分析の他にも理化学分析、環境分析、微生物検査などを行っています。食品検査では食品添加物、残留農薬の検査、微生物検査ではピーナツなどに発生する発ガン性物質のカビ毒検査など、細心の注意を要求されるものが多いです。

 

★業務の見通しは?

 

 将来的に油が、製品輸入される数量が激増すると予想されている。製品は油脂の検量・検定の対象外のため業務減少が懸念材料。また、製油メーカーが巨大合併して生産拠点の統廃合が進み検定・分析業務の依頼が大幅に減少するおそれがあり今後も厳しい状況が続く。

 

★組合の構成は?

 

 組合は神戸と横浜に別々の組合がある。神戸は組合員50人(男性41人、女性9人)で、うち分析が25人です。横浜は37人。神戸はユニオンショップ協定を結んでいる。昨年、神戸と横浜の就業規則が統合されたこともあり、両組合では合併を視野に入れた協議をはじめている。

 

★移転後、どうかわりましたか?

 

 以前は本部(元町)と分析(石屋川)に分かれていたため、会議でしか顔を合わせることができなかったが、いまは毎日顔を合わせるため、意思確認が容易になった。

 

★新執行部の課題は?

 

 業界間の受注競争が激化し検査期日の短縮で、土曜日出勤や時間外労働が増え月70時間残業をするなどの影響がでている。仕事が間に合わなくなることから、代休や有休の取得率が極端に低い部署もあり、過労や業務の重圧からメンタルヘルスの対応を重視している。

 

★地区労への要望は?

 

 単組としてできる組合活動は限られているため、若い組合員向けの学習会などの企画をしてほしい。

【 調査部長 柚木脇  】     


組合訪問 No.37

2003年 2月15日号

交渉山場は全員待機

 地区労は2月12日、日本油料検定労組と交流。油検労組から前田委員長、梶原副委員長、木下書記長、中島・泉・寺澤・古畑執行委員。地区労からは常任委員6人が出席した。

 

★職場と仕事の紹介を。

 

 職場は検査・検量の本部(中央)と分析職場(東灘)、支所の福岡、北九州、水島、阪南、堺、和歌山の職場があり、社員は91人です。本部は食用油の原料となる大豆や菜種の検査と牛脂やパーム油などの検査を行い、分析職場は油脂・環境・食品・微生物の分析で残留農薬や添加物・粉塵・遺伝子組替植物などを調べています。過去には作業環境の検査も多くありました。
 勤務時間は8時から16時15分と9時から17時15分。神戸港の船上での夜間や出張の多い仕事です。組合員の平均年齢は34・7才で女性は10人。派遣・パートは分析職場に6人います。

 

★特徴的なことは?

 

 これまで「O―157」の食中毒や中国野菜の残留農薬、最近ではシックハウス症の原因となる接着剤など社会的な問題に分析という形で関わっています。また、個人的に分析を依頼してくる人もいます。

 

★日常の組合活動は?

 

 執行部は7人、職場委員が11人。執行委員会は月1回。春闘では課単位の職場討議をしています。支所には出向いてオルグし、大会は全組合員が出席。組合主催ではボウリング大会や旗開きを開催し、福利厚生は組合主導で行っています。
 今年の春闘は賃金引き下げなど厳しい情勢と言われていますが、3月3日に臨時大会、5日に要求署提出、回答指定日は12日としています。 

 

★交渉は全員待機と聞いていますが。

 

 春闘では第一次回答後から組合員の闘う意思を表す組合旗を職場に掲げます。交渉の山場は全員待機。職場での交渉はドアを開ければ全組合員の鉢巻・腕章です。鉢巻には少し恥ずかしがる女性もいますが・・・。(交流した会議室が交渉の場と聞き、山場の交渉の迫力と緊迫感が十分想像できた) 

 

★組合の主要な課題は?

 

 週休2日制を実施した時に勤務時間を15分延長したが、会社側との間で「15分を将来解消する(短縮する)」合意をしていたが、震災などの影響や不況の長期化もあって実現していません。 

 

★「禁煙タイム」があるのですか?(職場の張り紙をみて)

 

 震災後の安全衛生委員会で指摘されて設定しました。10〜11時と14〜15時が禁煙タイムです。

【 教宣部長  芝英機 】  


組合訪問 No.15 

2000年5月25日号

交渉山場は全員待機   

 5月18日、元町にある日本油料検定労組を訪問した。取坂、谷口、鮫島の各常任委員。教宣部から芝、山口。事務局から黒崎、塚原が参加。芝教宣部長の司会で自己紹介から始まり、前田委員長ら執行部6人との交流を深めた。 

 

★企業並びに事業内容は?

 

 日本で唯一の油脂類関係専門の検査期間です。社会の発展・価格技術の進歩とともに事業対象は広がり、油脂類以外にも対象が広がっています。例えば、O−157・大豆の遺伝子検査など食に関するもの、環境ホルモン・大気など環境に関係するものです。人々の快適で安心できる暮らしを支える「暮らしの番人」が事業内容です。

 

★組合の構成は?

 

 事業体が神戸・横浜に別れています。私たちの組合は、神戸以西を対象とし、男48人、女10人の58人で構成されています。(従業員は89人)

 

★日常的な活動はいかがですか?

 

 月1回の労使協議会にて労働条件などを協議しています。その内容は、教宣部より機関紙を発行し、組合員全員に知らせる活動をしています。

 

★春闘・一時金交渉は?

 

 職場委員との合同委員会で方針(案)を作り、交渉の山場では全員がはちまきを着用して職場(本部)待機し、執行部の交渉をバックアップしています。
 今春闘は、厳しい状況の中で一定の成果を収めて妥結しました。今は、夏の一時金の要求書を提出しており、5月末が交渉の山場となります。

 

★毎年新入組合員の方はおられるのですか?

 

 定期採用ではなく、退職者の補充を必ずしています。今年は多い方で、4人の新入組合員です。バーべキュー・ボウリングなどを企画して、新入組合員との交流の場を設けています。

 

★地区労の積極的な参加には何か工夫をされてますか?

 

 毎年、全員参加で旗開きをします。その時に、地区春闘の標語・シンボルマークを参加者全員から提出してもらっています。また、青年部を中心にボウリング大会に参加しています。

 

★メーデーへの参加は全員参加ですか?

 

 メーデー休暇があり全員参加です。

【 教宣部   山口克泰 】 

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