全農林労働組合神戸地区協議会


組合訪問 No.41

2004年4月15日号

神戸中央分会

あらゆる食の安全を追求

 地区労は4月5日、全農林神戸中央分会を訪問し交流した。分会からは岡田委員長、大西副委員長、高田書記長が出席。地区労からは7人が参加した。

 

★どんな仕事?

 

 仕事は大きく分けて、「消費者対応業務」 「JAS関係業務」「分析業務」です。消費者対応業務は、文字通り消費者からの苦情相談や食品表示110番、広報啓発運動をしています。JAS業務は、製造業者に対して表示が守られているか、法違反していないか等の調査・指導を行い、時には立入検査も行っています。また、表示との整合性を見るための分析業務も行っています。最近多い項目は、残留農薬や国産うなぎ・和牛等の表示が正しいかどうかを最新の機器を使い、分析検査しています。

 

★抱える悩みは?

 

 平成13年より独立行政法人化され、全国で8ヶ所あるセンターも合理化により分析の統合が行われ、人も減らされました。しかし新たな分析ニーズがあり、各自の仕事量が増加しています。そうした中で、職員一人ひとりの意識も「仕事をしないと生き残れない」というように変わってきました。職場環境が変化する中で、メンタルへルスのケアの必要な人が増えてきています。

 

★地区労ヘの要望等

 

 地区労に対しては、毎年行われている5万人アンケートに対し、「役所に行くよりアンケートに書いたほうが改善される場合が多い。非常に良い取り組みだと思うので今後も続けてほしい」と意見が出されました。

 

★職場を見学

 

 昭和初期の建物だと説明を受けましたが、中は新しく整備されていて、そこには高価な機器が数多く設置されており、作業スペースにゆとりがあって、羨ましく感じました。また、最近のニーズに応えるため、遺伝子組み替え食品の検査をするための専用の試験室も整備されており、私の職場(分析センター)の建て替えと比べてうらやましかったです。

【 教宣部 寺澤 】  


組合訪問 No.39

2004年1月25日号

神港分会

国内外の防疫など職の安全を追及

 地区労は、11月20日、全農林神港分会と交流会を行った。神港分会から須之内委員長、唯副委員長、山下書記長、横山執行委員、山田副青年部長、石部青年部地本常任が出席、地区労からは7人が参加した。
 はじめに馬越副議長からあいさつを行ったあと、黒崎事務局長から地区労の活動について説明。
 その後、須之内委員長から職場紹介がされた。植物防疫所の仕事と組織については「植物防疫法に基づき輸入される農産物の病害虫を未然に防ぐために検査を行っているほか、国内検疫、海外検疫も行っている。そのため、全国の港や空港に職場がある」と説明。山下書記長は、分会の課題として「本来、日本農業を守る目的であるが、近頃は食の安全性を守る業務が予定されており、その具体的な内容を早期に明確にさせる必要がある。また港湾24時間フルオープン化に対応した体制の整備が急がれる」など報告された。
 交流では、「港湾24時間フルオープン化の動き」「輸入農産物の消毒の安全性」「地域労働運動とは」などについて論議され、地区労運動について神港分会は「組合員の多くは全国を転勤しており、神戸地域とはなじみが薄いため、地域労働運動といっても理解がしにくい」などの意見もだされた。「神戸地区労は他の都市部にある地区労に比べ神戸に居住する組合員が多い。同じ地域で働く者同士で交流し、お互いの共通認識のなかで働くものの権利を高めることが必要」など思いを出し合った。

【 取坂 保  】   

 


組合訪問 No.35

2002年12月5日号

神戸分会

組織再編が課題

 地区労常任委員会は11月18日、全農林近畿地本・神戸分会を訪問し交流を行った。神戸分会からは取坂委員長、三上副委員長、作道書記長、細岡会計長、吉戸・藤田・杉本・松本各執行委員、藤田女性部長に出席いただき、地区労からは前田議長をはじめ7人が参加した。

 

★職場仕事の紹介

 

 職場組織は農林水産省・大阪食糧事務所の神戸事務所と動物検疫所の神戸支所(全国6支所)に分かれています。食糧関係では神戸市や明石市などの地域課と宝塚・三田分室、姫路・豊岡などの4支所があります。仕事の内容は、食糧法および農産物検査法に基づくコメ・麦の需要(輸出入含めて)、コメの備蓄(150〜200万トン)や農産物の検査、JAS法に基づく精米表示、食品表示・価格動向調査やコメの消費拡大に取り組んでいます。
 動物検疫関係は、近畿では神戸以外に大阪出張所・関西空港支所があり、輸入動物の検疫や家畜・畜産物・犬や猫などの検疫、旅行者の携帯品や郵便物の検査などを行っています。

 

★組合の組織と活動は? 

 

 神戸事務所と地域課、動物検疫所で組織され、分室と支所は他の分会となっています。組合員は143人で男性110人、女性は33人で平均年齢は38〜39歳くらいです。組織率では分会で100%、全国では96%となっています。中央や近畿地本の指示に基づく交渉や職場集会・抗議打電などの行動、事前協議に取り組んでいます。分会独自では、機関紙「こうべ」を月1回発行して情報周知、旗開きやレク活動を行っています。

 

★取り組み課題などは? 

 

 今、行政府による公務員制度改革が行われようとしていますが、私たちとしてあくまで民主的な改革を求めて運動を進めています。その署名活動には地区労に協力いただきました。また、定員の削減問題や来年にも予想される職場の名称変更を含めた組織の再編・合理化などの課題があります。
 県下では、食とみどり・水を守る兵庫県民会議を自治労、神戸市水道、全林野とともに取り組んでいます。また、アジア・アフリカ救援米の運動にも参加し、休耕田を利用したボランティア活動を進めています。

 

★地区労への要望など。

 

 一般組合員からみれば、少し遠い存在かな…と。学習会や討論集会など組合員の参加しやすい取り組みがもう少しあれば、参加を呼びかけて身近に感じてもらうようにしたいと思います。


組合訪問 No.21

2000年11月28日号

神戸地区協議会

4月から17組合が独立行政法人に  

 11月24日、全農林神戸地区協議会を訪問した。迎えてくれたのは、神戸分会から高須書記長、岡部会計長、取坂特別執行委員、神戸中央分会から西村委員長、岡野書記長、神港分会から山下副委員長、外川内会計長の7人。地区労からは、前田議長はじめ、小川・戸崎・柚木脇・芝・黒崎が参加した。 

 

 

★ 全農林と地区協議会の組織と構成を教えてください。

 

  市内に所在する4分会で「地区協議会」として地区労や連合に加盟しています。機関組織ではなく、共闘関係の窓口です。
 全農林は全国単一組織で約3万人。組織率は本省を除けばほぼ100%で、地区協の組合員は320人ほどです。

 

★ 各分会の仕事上の関係は?

 

  神戸分会は、食糧事務所と動物検疫所で、前者は米や麦の検査や流通、備蓄、輸出入、食糧支援などを行っており、後者は輸出入動物などの検査や感染症の予防、健康検査などを行っています。
 神戸中央分会は、農林水産消費技術センターで、消費者保護の視点から食品検査での品質・安全性テスト、消費者相談やJAS制度の信頼強化などを行い、国際技術協力などの調査研究などに取り組んでいます。
 神港分会は、植物防疫所で、輸入されるすべての植物、球根、種子、果実や野菜などの検疫を行い病害虫の侵入を防ぐ仕事です。
 阪神分会は、統計情報事務所で、農林水産業、漁業、物価などの統計と調査を行っています。
 同じ農水省にあっても、"縦系列"の仕事内容となっており、各分会(職場)の横のつながりはほとんどありません。横のつながりは地区協という組合のつながりだけと言えます。

 

★ 日常活動と今後の課題は?

 

  労働組合と言っても、法的には「職員団体」です。春闘や秋闘での交渉も当局は「話し合いの場」と言っています。組合は班ごとで職場討議を行い、要求を集約して交渉を行っています。機関紙は本部と地本が月2回発行。分会は、不定期発行となっています。
 これからの活動は、5年計画による定員削減と来年4月からは17の組織が独立行政法人となり、適用法律が変わり、「職員団体」から「労働組合」へ脱皮することになります。このため、新たな労働協約などを決めるための協議をしていくことになります。
 現在は、「三六協定」はありませんが、今後はこうした課題も生じてきます。

 

★ 地区労への要望や意見は?

 

  11月9日の本四海峡バスの集会に参加して感動しました。厳しい情勢の中でも、あれだけがんばっている仲間がいるかと思えば、元気が出てきます。職場以外のつきあいは地区労以外にほとんどないため、交流していきたいと思っています。

【 教宣部長 芝 】  

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