2009年3月31日

春闘KOBE

No.3


   春闘KOBE
  国民春闘神戸地区共闘会議

  雇用止め
    仲間はここだ
      負けるな闘う09春闘

 

 

県連絡会 春闘討論集会

 

 

  求められていること

 

 

産業別組合への転換

 

 

要 宏輝さん

 

 

 
 

 ひょうご地域労働運動連絡会は2月21〜22日、みのたにグリーンスポーツホテルで春闘討論集会を開いた。
 岡崎議長(明石地労協)は、「雇用破壊の09春闘だからこそ、声をあげ、行動してこの情勢に立ち向かおう。労働組合をつくってがんばる以外に生活防衛の道はない」と呼びかけた。
 講演は、「グローバル恐慌下の09春闘の課題と闘い」と題し、講師に要宏輝さん(前連合大阪中小企業労働運動センター所長)を迎えた。要さんは、組織化や時短の取り組みなどの例をあげ、「労働組合運動が、形骸化してしまっている」と指摘。そして、アメリカのAFL−CIOのように、企業別組合主義と決別し、産業別労働組合へ“大化け” することが、21世紀の日本の労働運動に求められている課題だと提起した。
 その後、黒崎隆雄事務局長(神戸地区労)が09春闘での課題と討議資料の説明を行なった。年末の「年越し派遣村」の取り組みは、「運動がひとつの場に集まることによって、問題を可視化させ、世論を作り、政治を動かした」として、「兵庫にも派遣村を!」と提起した。
 その後、各地域・産別の報告を行い、1日目の集会を終えた。
 2日目は、3つのグループで分散会。@春闘期の各労組・地域の取り組み、A組合員が集まる場づくりとみんなで取り組む課題、B兵庫の派遣村≠テくりにどう取り組むかなどで討論した。
 青木昭憲副議長(神戸地区労)が、「『目に見える場』『集まる場』の大切さだ。地域で集まり、横につながる場を意識的に工夫してつくろう。いまこそ労働運動の転換期という情勢であり、胸を張って労働組合を≠ニ訴えていこう」とまとめ、2日間の討論集会を閉じた。

 


 

私たちの春闘

 

 

生き方・働き方 議論のチャンス

 

 

日本油料検定労働組合 三井 武  

 

 

 春闘が、ここ数年マンネリ化しているように思えてならない。私の職場は4年前に就業規則の全面改訂があった。賃金体系は従来より高い水準で変更されたものの、在職の職員はいったん旧賃金と同水準に置かれ、5年かけて新体系に近づけるという措置がとられた。つまり、この5年間は移行期間として基本的に規則の変更は行なわないと位置づけられた。実際、この期間の団交ではベア要求はするものの、定昇のみで推移してきており、要求から妥結に至る過程は、組合員の目にも“形式的”に写っている。このことは職場討議でも肌で感じる。つまり真の要求になりえていない。
 かつて労働時間短縮に取り組んだ結果、週休2日制と7時間労働を手にした。しかし、残業はなくならず、逆に生活費の一部となっている。これで本当に賃上げ闘争ができるか。
 地区労は「2+2=1.5」の働き方を提起しているが、組合として働き方や生き方について議論していくことが課題だ。すべての組合員が要求づくりから決定まで積極的に関わっていくことを追求していきたい。 

 


 

第三期地区労COM。

 

 

第2回 西直子さん(神戸ワーカーズユニオン副委員長) 

 

 

なくてはならない 労働組合

 

 

 

 

 地区労は、2月25日18時半から第2回地区労COM。を開き30人が参加した。問題提起は解雇撤回を勝ちとり現場復帰を果たした恵泉寮の西さん。
 恵泉寮闘争とは、87年に児童養護施設から精神薄弱者施設への転換で強行された「整理解雇」に名をかりた組合つぶしをめぐる争議である。90年の解雇撤回を求める提訴から13年余に及んだ裁判闘争は、たくさんの地域の仲間や労働者の支えと、組合員のがんばりで01年に地裁勝訴。その後、高裁での和解により03年に全員が職場復帰を果たした。
 「普通のどこにでもいる“おばさん”です」と自己紹介した西さんは、闘い抜く中で子どもや家族との関係がギクシャクすることも少なくなかったとしみじみと振り返った。しかし、長い闘いでかけがいのない多くの仲間と出会うことができたと明るい笑顔を見せた。自分の労働組合感が「あったほうがいい」から、「なくてはならない」へと変っていったという。
 問題提起のあと3班に別れての話し合いに入った。西さんと同じ班では組合感が議論の中心となり、「会社に入った時には組合があり、あるのが当たり前のように感じている」「組合が大切だと伝える方法が分からない」などの意見が出された。西さんは、被災地メーデーは「解雇者でも行けるメーデー」で、本当に勇気づけられたという。「闘うことで時間や労力?は費やすが、なくすものは何一つない。損をするものは何一つない。逆に多くの素晴らしい仲間と知合える」と、自信満々に話していたのが印象的だった。

 

 

【全港湾神戸支部 日野隆文】  

 


 

兵庫たたかう仲間の集会

 

 

やっぱり労働組合は必要だ

 

 

 

 

 3月14日、神戸中央港湾センターで兵庫たたかう仲間の集会「許せない 広がる怒り 労働組合へ」が開かれ、県下各地から266人が参加した。春闘のまっただ中、労働組合をつくって闘う仲間の報告に、勇気と自信を持つ集会となった。
 主催者を代表して青木地区労議長は、「ストライキができる労働組合を作ろう。ストライキがなくて、経営者や国家に文句が言えるか。私たちはそういう力を持たなければならない。今日は、春の嵐に立ち向かっている仲間たちの話を聞き、労働者の権利を取り戻す契機にしよう」とあいさつした。

 闘いの報告
 鉄建公団訴訟原告の大串さんは、昨年ハンガーストライキを闘った。計画中は不安だったが、やってよかった。行動することで仲間が見えた。大衆行動で訴えることが大切だと実感した。今年も駅での座り込みを計画している。一緒に闘おうと闘争宣言した。
 神戸ワーカーズユニオンは、北区の縫製会社「川上」での中国人実習生の不払い残業を求める闘いを報告。彼女たちは国に子どもを残してきたが、土日の休みもなく、3年間の残業が月平均200時間という現代版奴隷労働と言える実態の下におかれ、本人たちも直接支援を訴えた。3年間に支払われた残業手当と最低賃金の差額は1人400万円を超える。会社回答は5万5千円でしかない。今後、国を越えて裁判を闘う彼女たちへのカンパが要請され、会場から12万円余が集まった。

 
 

 
 

 ユニオンあしや・ハートフル福祉公社分会は、中央労働委員会での和解交渉の模様をペープサートで報告。進展しない交渉に、芦屋市役所前抗議行動などでやっと市、公社が動きだし、解決金と一部賃金アップで和解した。
 兵庫県青年団結集会実行委員会からは、マスコミによるバッシング、人員削減、賃金カット、成果主義の導入、サービス残業の慢性化など自治体職場の現状報告。
 現業職場では正規職員の給与が高すぎると、民間委託、指定管理者制度の実施、臨時、嘱託職員化が進められ、官製ワーキングプアが拡大されている。官民を超えた交流で、安心して健康で働き続けられるよう共にがんばろう。
 加古川市職歌声サークル「ミレ・ノレダン」が、部落差別解放への願いをこめた「白いレンゲ」と学校給食闘争の様子が歌になった「みんなが変わる力に」を歌った。
 日本郵政非正規ユニオンは、労働時間削減に応じなければ契約を打ち切ると通告され組合結成した模様を劇で紹介。月4万円の減額に、生活できないと職場労組役員に相談したが相手にされず、組合結成。交渉で、8時間の確保と15分のサービス残業も是正された。3人で始めた分会は13人になった。

 
 

 
 

 姫路ユニオン・タイヨウデンシ分会。時給900円の正社員、仕事が減ると簡単にクビ。自分たちだけで組合を作って交渉したが、進まず、改めてユニオンの分会を結成。休業補償、雇用保険加入、未払い残業清算、健康診断、有給休暇、解雇撤回を勝ち取った。
 はりまユニオン・圓山さんの闘い。偽装請負から派遣、また請負へ。9年間、三菱重工の職場で発電用タービンを製造してきた。直接雇用の申し入れに、行政からの指導がない、偽装請負ではないとの会社の態度に怒りを覚え、今年1月裁判に踏み切った。
 私たち労働者は人間だ。一人ひとりに守るべき家族があり、生活がある。私たちを使い捨ての物として扱う企業、見て見ぬふりをする国を決して許すことができないと訴え、会場から力強い拍手と声援が送られた。

 ひょうごユニオン小西委員長が、この間、雇用をめぐる状況は大きく変わった。労働組合は死んでしまったと言われていたが、各地で闘いが起こっている。流れは変わりつつある。正念場だ、厳しい状況が続くが、明るい未来を作りだす苦しみだ。働く者の叫びを受けとめて、大きな前進を勝ち取っていきたいとまとめた。
 その後、参加者は三宮駅までデモ行進し、シュプレヒコールで道行く市民に訴えた。

 

 

地区労短信

 

 

ホットライン

 

 

 3月6〜7日、地区労とユニオンは「クビ切り・雇用調整 ホットライン」に取り組み、2日間で12件の相談を受けた。
 内容は、労災1、解雇・雇い止め5、派遣切り2、パワハラ1、その他2。派遣労働者の雇い止めと派遣切り相談が多かった。派遣労働者から「仕事もお金もなく、家賃も払えない。死ぬしかない」という悲壮な相談も寄せられ、生活保護申請をするなど神戸での「派遣村」づくりの必要性を強く感じるものとなった。

 


 

 

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