2008年11月5日

神戸地区労

第279号


地区労の課題明らかに
第15回(第40回)定期大会開く

 

  企業内組織から

 
 

社会へつながる労働組合へ 

 
 

  労組の役割

 
 

セーフィティーネット作り  

 
   

 

 10月8日、神戸地区労は定期大会を開き15組合・地区会議から60人が参加した。大会議長を油料検定の梶原さんにお願いし、議事を進めた。

質疑討論

社会保険労組 織田代議員
 国民の年金不安に対応するため職務に専任しているが、マスコミの社保庁バッシング、サービス残業、新組織への移行にともなう雇用不安などから退職者が増加。職場の「声かけ運動」、機関紙での迅速な情報提供に取り組み、全員の雇用確保にむけ闘い抜く。

全港湾神戸 田渕・安瀬地代議員
 フットワークで分会結成。60歳定年、再雇用の条件提示で西区から滋賀県に転勤を提示さている。組合つぶしの配転争議に支援を。

N関労 横林代議員
 昨年報告した富山の組合員は通勤圏の金沢に勤務。小さな組合でも闘えば権利は勝ち取れる。正規、派遣、退職再雇用で格差が広がっている。数年で大半の組合員が定年になる。組合員を増やすため基本学習に取り組む。

国労兵庫保線 長尾代議員
 国家的不当労働行為から22年。国労の採用差別事件に対する支援に感謝、解決まで支援を。福知山線事故から3年。今も重大事故が多発している。引き続き、安全なJRを走らせる運動に取り組む。

熟年者ユニオン正木代議員
 毎月、センター街でサンドイッチマンデモに取り組み55回。組合員にも市民にも定着してきた。後期高齢者医療制度の廃止を求めて伊丹から明石までの自治体へ請願活動を取り組み、実りつつある。

熟年者ユニオン米岡代議員
 今や非正規労働者が3分の1。横断的な労働運動が求められている。企業内労働運動から、ヨーロッパ的労働運動へ、企業内から産業別へ日本の労働運動を作り直す要件が生まれている。非正規労働者を組織してガンバッテいこう。

 

   

 

ユニオン岡村代議員
 新会社ポート産業との粘り強い交渉により全員の雇用を確保できたが、労働条件の低下が大きく、年収で50万減額の組合員も。労働条件向上にむけ闘い続ける。引き続き支援を。

スイートガーデン藤原代議員
 会社はプレシアに買収され、団体交渉窓口が経営権ない再雇用部長で交渉が進まない。労働委員会にプレシアが団体交渉に応じるように斡旋を申し立てた。直後、労働者代表選挙に負けた。来年の代表選挙にむけ準備を進める。12月、アジア労働者交流会に参加を。

労金労組近藤代議員
 正規減、非正規増、総員は減で、仕事密度が高い。労働組合として役員を増やし、労働組合の組織風土を改革していく意識で取り組みをはじめた。地区労でも消費者・ヤミ金融問題への取り組みを。

ユニオン木村代議員
 おこわの米八分会、中央労働委員会で係争中。しかし、会社が組合員に月2万5千円でユニオン脱退を提案、会社に分会をつぶされた。中労委は闘い続ける。会社側弁護士は、ユニオンは労働組合ではないとの争いを全国で展開しており徹底的に闘う、支援を。
「社会保険、雇用保険もなく、働けなくなったら死ぬしかない。」最近の相談だが、セーフティーネットがなくなっている。ユニオンの課題として取り組む。

 黒崎事務局長が、出された課題はこれからの常任委員会で議論していくと答弁。青木議長は、みなさんの発言で地区労の課題が明らかになった。県職労の宣伝カーを譲り受け、全港湾で維持管理する。闘争行動に使ってくださいと集約した。

 

 

【 教宣部 古畑 】  

 
 
 

2008年度地区労役員

議 長

青木昭憲

全港湾

副議長

古畑和仁

油料検定

塚原久雄

ユニオン

福田義幸

社保労組

事務局長

黒崎隆雄

事務局

事務局次長

木村文貴子

ユニオン

常任委員

荒井保光

市職労

織田康裕

社保労組

加古賢一

県職神戸

神田雅之

全港湾

筒井 茂

全港湾

戸崎正巳

全港湾

戸田芳邦

開公労

森下晃司

労金労組

横林賢二

N関労

会計監査

 中川義人

シーシーアイ

松野四郎

熟年ユニオン

 
 
 

 

メッセージありがとう

 

 

(山形)田川地区平和センター・米沢地区平和センター(福島)会津若松地区平和フォーラム(埼玉)熊谷地区労働組合協議会(千葉)市原地区労働組合協議会(神奈川)三浦半島地区労働組合協議会(長野)松本地区労働組合会議・佐久地区労働組合評議会(静岡)富士地区労働組合会議(香川)高松地区労働組合連合会(徳島)徳島地区労働組合協議会(長崎)長崎地区労働組合会議(大分)大分平和センター(沖縄)中部地区労働組合協議会(兵庫)尼崎地区労人権平和センター・明石地労協人権平和センター・東播地区労働組合交流会・宍粟地区労働組合協議会(友誼組合)兵庫県国際交流協会労働組合・神戸阪神交通労働組合・神鉄タクシー労働組合(その他)近畿労働金庫神戸支店・全労済兵庫県本部

 


  20年迎えたユニオン全国集会  
 

74ユニオン1万5千人

 
 

 
 

 第20回コミュニティ・ユニオン全国交流集会が9月27日〜28日、千葉県幕張で開かれ、全国から59のユニオン・団体430人が参加した。
 地元なのはなユニオンの鴨委員長が「ユニオン運動への確信をおみやげにしてほしい」とあいさつ。来賓あいさつ。日本労働弁護団会長の宮里邦雄弁護士から「ディーセント・ワーク(尊厳ある労働)への挑戦」と題した記念講演を受けた。その後、14の分科会に分かれて討論。夕食の交流会をはさみ、夜遅くまで各地での取り組みや経験を交流した。
 2日目の全体会では、分科会報告の後、全国交流集会が20年目の節目を迎えたことからスライド「20回の歴史を振り返る」の上映がされた。特別報告は、この春闘われた武庫川ユニオン・尼崎市役所分会の競争入札反対の闘い、参加者から大きな拍手が沸き起こった。また、ハゲタカファンド・リーマンブラザースの子会社による廃業・全員解雇と闘う東京ユニオン・京品ホテル支部から争議支援要請を受けた。
 続く全国ネットの総会では、新たにフリーター全般労働組合(東京)、管理職ユニオン東海(愛知)、連合熊本ユニオン(熊本)の加盟が承認され、74ユニオン1万5千人となった。「『管理監督者の新通達』の撤回を求める集会決議」「労働者派遣法の抜本改正を求める集会決議」「ディーセントワーク(まともな働き方)への挑戦を誓う集会宣言」を採択。来年は北海道・十勝で開催することを確認した。

 

 


 

  全国ネット記念講演  
  「ディーセント・ワーク(尊厳ある労働)への挑戦」  
 

講師:宮里邦雄弁護士

 
 

 いまや「請負」「委託」など「非正規化」どころか、「非雇用化」まで進んでいる。労基法や最賃法、労安法の適用もなく、労働組合にも入れない労働者が生み出されている。法規制を求めるだけでは、不十分だ。企業に対して、職場・地域で「法を守れ」という運動がなければ、必ず違法・脱法行為が繰り返される。資本に対する最大の規制は労働者の団結に他ならない。自立した労働者の連帯組織として、コミュニティ・ユニオン運動に期待する。

 
 

【 ユニオン  塚原 】  

 
     

  雇用・年金・解決金は譲れない  
 

 10.24政治決断求め、

 
 

国鉄闘争中央集会  

 
 

 
 

 10月24日、東京・日比谷野音で国労・全動労・鉄建公団訴訟原告団などが主催する「今こそ政治決断を!JR採用差別問題の解決要求実現をめざす 10.24中央大集会」が開かれ、全国から11200人が集まった。兵庫からは国労の他に、全港湾や県職労、ユニオンなどから21人が参加。大雨の中、鉄道運輸機構前での抗議集会、国土交通省前での宣伝行動にも参加した。
 集会では、国労・高橋委員長が「ようやく解決の扉を開く地点まで到達した。採用差別問題の解決ととともに、働く者の雇用と権利、安全と安心な暮らしを求める集会にしたい」とあいさつ。国鉄闘争共闘会議・二瓶久勝議長は「高裁裁判長の呼びかけや国交大臣の発言は、『大衆闘争と裁判闘争を基本に政治解決を勝ち取る』との運動の成果である。「雇用・年金・解決金」はいずれも譲れない解決条件であり、『判決を勝ちとる』という姿勢を堅持し、判決のギリギリまで『大衆闘争と裁判闘争』を基本に政治解決に向けて闘う」と情勢報告を行った。闘争団・家族は北海道・九州から多数上京。集会後、銀座を通り八重洲口までデモ行進を行い、JR採用差別問題の早期解決を訴えた。

 

 

戻る