2009年12月10日

神戸地区労

第283号


地域連絡会総会

 

総評解散・連合結成20年
地域労働運動の進路は

 

 

闘う労働運動の発展は地域が鍵

 

 

 11月21日、ひょうご地域労働運動連絡会は勤労会館で第6回定期総会をい開いた。
 進行を勤めた青木副議長(神戸地区労)は、連絡会を兵庫の労働組合のセンター的な結集軸として育てていこうとあいさつ。続いて岡崎議長(明石地労協)が、労働者の貧困化が加速する中、労働運動が問われている。力を結集して活動してきた5年間を踏みしめ一歩前進させようと呼びかけた。議案提起は黒崎事務局長(神戸地区労)が一括提起し拍手で確認された。
 闘いの報告では、最初に社会保険職員労組から民営化に伴う雇用確保の闘いの現状が報告され、ひょうごユニオン、全港湾神戸支部、武庫川ユニオンが次々と闘いの報告と支援を呼びかけた。

 

 

 

 

  少数派を認識した闘いを

 

 

 総会は記念講演「総評解散・連合結成20年、これからの地域労働運動の進路を考える」へと進み、提起者の川副詔三さん(雑誌『地域と労働運動』編集長)は、戦後GHQの労働組合育成と弾圧の歴史に触れ、戦後労働運動史は一貫した「組合つぶし」との闘いで、資本・権力の弾圧に屈するかたちで総評が解散、連合結成で「闘わない・闘えない」時代へと入り20年が経過した。その中で、闘う労働組合として「地域ユニオン運動」が歴史に登場した。今は闘う組合が少数派の時代で、闘う労働運動(階級的労働運動)を発展させるためには、少数派を認識した闘争手段を構築する必要がある。それには地域労働運動の連帯と発展が鍵になると提起した。会場は赤裸々な現実の提起に、静かながら力強い拍手で答えた。
 まとめをした酒井副議長(尼崎地区労)は、目の前の困難な現実を乗り越え、闘う地域ユニオン運動は自力で道を切り開いてきた、その力を結集して闘う地域労働運動をますます発展させていこうと力強く締め括った。
 私は、労働組合の歴史をこんなふうに聞いたのは初めてで、少しショックを受けた。にわかには現実を理解していたが、こんなふうに見ることを避けてきたように思う。これからは都合の好い現実だけを見るのではなく、都合の悪い現実を踏まえた上で運動に取り組んでいこうと思った。

 

 

【 教宣部 日野隆文 】  

 


 

ユニオン 全国交流集会

 

 

十勝の地域労働運動に学ぶ

 

 

 10月17〜18日、北海道・十勝川温泉「ホテル大平原」で第21回全国コミュニティ・ユニオン全国交流集会in北海道・とかちが開かれた。「全国ネット20年とこれからのコミュニティ・ユニオン運動」をテーマに、全国76団体他から341人が参加した。
 1日目は、各種あいさつの後、経過報告と方針・会計報告等が行われ、今回の総会で黒崎事務局長(神戸)が退任し、50代から40代(東京・下町)に世代交代した。替わって、神戸から木村文貫子が運営委員に就任した。
 特別報告では、全国ユニオン鴨会長が「政権交代で派遣法改正に舵を切ったが、人材派遣協会や企業の巻き返しもあり油断できない。10月29日日比谷野外音楽堂で行われる集会に結集し、派違法を改正しよう」と訴え、「労働者派遣法の抜本改正を求める決議」を採択した。
 記念講演は、「ユ二オン運動から学んで時代を拓く」と題し、中野麻美弁護士が講演した。
 2日目は13の分科会に分かれて討論。「来年も闘いの成果を鹿児島・霧島集会に持ち寄ろう」と締めくくった。
 その後、十勝の自然いっぱいの広場でバーベキュー昼食会が行われ、暮れゆく秋を楽しんだ。
 ユニオンとかちは、組合員40人ほどのユニオンで、国労闘争団が中心になってつくられた。その小さなユニオンが、全国集会を受け入れることは、大変だったに違いないが、国労闘争団が十勝の地域労働運動を支え闘い続けた成果として、全国集会を成功に導いたことが深く印象に残った。

 

 

【 ユニオン  木村 】  

 


 

ホットライン

 

 

 地区労とユニオンは11月13・14の両日、ユニオン全国ネットワークの呼びかけで、「非正規SOS全国一斉ホットライン」を開設した。相談では、「イジメでの配置転換」(嘱託)、「有給休暇」(パート)、「雇い止め」(派遣)などが寄せられた。
 また、17日にユニオンは秋の公開講座「働くときのチェックポイント」を開催。これには新聞・チラシを見たという6人も参加。就職時の労働契約、保険、休日休暇の基準や不利益変更・解雇への対処の仕方について学んだ。

 


 

 第28回 市制見学会

 

 

     神戸の水と芸術を見学

 

 

 地区労は11月18日、第28回市政見学会を行い4組合から15人が参加した。午前は、兵庫区にある奥平野浄水場、水の博物館を見学し、午後、2年に1回開かれる神戸ビエンナーレ2009を、メリケンパーク会場、船から見る神戸港会場、そして兵庫県立美術館会場とまわり、神戸の水と芸術の取り組みに理解を深めた。

 

 

 

 

  神戸の水道水を管理する奥平野浄水場を見た30代男性は、「普段何気なく使用している水についての管理など、知らないことを知った」、40代女性「水道給水の大変さがよくわかった」と感想を。
 小学4年生が見学に来るという水の博物館では、40代男性「実験がおもしろかった。大人も楽しめる」、50代男性「以前にも来たことがあるが、展示内容が変わっていて楽しめた」と。 

 

 

 

 

 神戸ビエンナーレにはほとんどが初めてで、50代男性「近代芸術は苦手。それでも感覚的に伝わってくるものはあって、来て良かった」、2年前に見に行きてファンになったという50代女性は「コンテナの中でいろんなイメージをふくらませている作品にワクワクさせられた。神戸は現代アートが似合う街だと思う。これからもどんどん新しい企画を立ち上げてほしい」と話していた。
 そして、市政見学会については、50代女性「初めての参加。担当の方がとても丁寧に説明されてよく理解できた。次回も参加したい」、40代男性「毎回初めて見る施設ばかりで、よい勉強になります。来年も参加したい」と今年も好評だった。

 


 

その常識ホント?

 

 

残業手当はありがたい?

 

 


 年間所定労働時間2千時間、所定年収400万、一時金150万の人を考えてみよう。割増率25%とすると、この人の残業単価は、
  400万÷2000時間=2000円
  2000円×1.25=2500円
 他方、企業がこの労働者に支払っている時間当たり賃金は
  550万÷2000時間=2750円
 つまり残業単価の方が、通常の賃金単価より安い。これでは、仕事が増えたとき、企業が新しく人を雇わず、残業でこなそうとするのは当たり前。これが日本の人員不足・長時間労働を呼んでいる大きな理由の1つ。このケースの場合、新しく人を雇わせるには、残業単価の2500円を2750円以上にしなければならない。37.5%割増で2750円になる計算だ。

 


 

 地区労短信 

 

 

●派遣法まったなし日比谷大集会

 

 

 10月29日、東京日比谷野外音楽堂で派遣法の抜本改正を求める集会が開かれ全国から2500人、地区労からもユニオンと3人が参加した。民主・社民・国民・共産・公明の国会議員、宮里邦雄日本労働弁護団長、鎌田慧・湯浅誠氏などが改正に向けた力強いアピールを行い、デモ行進し、衆・参議院会館前で陳情行動を行った。

 

 

 

 

 

●ユニオン花野 生活補償獲得し解決

 

 

 金型離型剤メーカーの花野の社員からユニオンに相談が来たのはメーデーの日。6月に事業売却で関係社員が解雇されたが、退職金のみ。納得できないと花野分会を作って生活補償を要求。交渉、門前ビラ、抗議行動を繰り返し、ようやく10月26日の交渉で“納得できる補償”が勝ち取られ解決した。

 

 

 

 

 

●労働安全学校

 

 

 ひょうご労働安全衛生センターは六甲保養荘で10月23〜24日、安全衛生学校を開き、@安全衛生委員会活動の進め方A通勤災害の申請手続きB各種疾患と運動の効果などを学習した。

 

 

 

 

 

●勤労感謝のつどい

 

 

 11月28日、神戸市は地区労など労働団体と共催で第24回勤労感謝のつどいを舞子ビラで開いた。74人が3つの学習コーナー「いきいきメイクアップ」「手相で開運」「骨格矯正体操」や映画『おくりびと』、ワインパーティーを楽しんだ。

 

 

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