NINTENDO64 (1998/08/25)
私の実家は仙台である。また、嫁さんの実家も仙台だ。そんな訳で(どんな訳だ)、大体正月とお盆には、息子を連れて3人で実家のある仙台に帰ることが多い。私の住む大宮から仙台は、新幹線で1時間半の近さである。これは、私の通勤時間とほぼ同じということになる。私は毎日実家に帰るくらいの時間をかけて通勤していることになる。トホホ。しかし交通費は比較にはならない。
この参勤交代とも言えるイベントの時にやることと言えば、主に2つある。1つは4つのお墓(私の父方、母方、嫁さんの父方、母方の4つが仙台市内に点々としている)のお墓参り、そしてもう1つは、4人の両親に孫を見せることによる親孝行である。 一方、息子の使命はと言えば、親孝行(もちろん本人は意識していない)なのであるが、その他に、いかに楽しく面白く過ごすか(これは使命というよりは本人の本能に従うと、ということになるが)というところにある。そしてこの1998年9月、彼は、やってくれた。それは……『TVゲームマシン'NINTENDO64'のゲット』である。そして息子の買った(正確にいうと「お爺さんに買わせた」)ソフトは、今小学生を中心としてスゴイ人気の『ポケモンスタジアム』であった。
ここで簡単に、ポケモン(ポケットモンスターの略)の説明をしよう。これは、約151種類強いると言われている(もちろん架空の生き物である)コミックやゲーム上でのキャラクターなのである。ストーリーとしては、ポケモンを捕獲し育て、鍛える少年が、ポケモンバトル(自分のポケモンと他人のポケモンを戦わせて、勝負を競う)を、積み重ねながら、成長し、自分のポケモンとの友情も育む、愛と感動の物語である。ポケモンバトルでは、ポケモントレーナーである少年が、『ピカチュウ!!十万ボルトの攻撃だ!!』とか『ゲンガー!!ここで催眠術を使え!!』という指示を出して、対戦相手のポケモンに攻撃をしかけていくのである。ここでの感覚はちょっと古い方には『立てジャアントロボ!!戦えジャイアントロボ!!』に近いと言うと、あるいは理解される方もいると思う。ポケモンやジャイアントロボは基本的には指示がないと、動けない。
さてさて一方が指示を出し、一方が、その指示に従う。察しの良い方は、そろそろ気が付いてきたと思うが、何を隠そう、これはスクエアダンスに通じるところがある。(まあ本質的には大分異なるが、そこを無理矢理結び付けるちゃっくなのであった。)ポケモンとポケモントレーナーが強い信頼と友情で結びついているように、ダンサーとコーラーも強い絆で結ばれていたいものである。ポケモントレーナーの成長がイマイチであると、ポケモンが言うことを聞かなくなるように、コーラーも常にダンサーを楽しませ上手に踊ってもらう努力をしていないと、指示した通りに踊ってもらえなくなるという憂き目を見るのかもしれない。畜生めぃ。頑張ろうと新たな誓いに燃えるちゃっくなのでありました。
ダンサーと強い絆で
結ばれるようなコーラーになるぞ!!
PS…しかし、私がスクエアダンスに夢中になっているのも、息子がポケンモンスタジアムに夢中になっているのも、そう大した違いはないということだな。うん。大人になっても夢中になれるものがあって良かったな。

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