村上春樹
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9/24 2002 海辺のカフカ 村上春樹 新潮社 一言でいうならば、円熟。何かに到達したんだなって思った。そ でも今回のは、今の自分の力を出し切ることに集中して取り組ん 「村上朝日堂」サイトにしても、「シドニー!」にしても、思う。 暴力は、存在する。肉体的なものも、精神的なものも、思想的な ねじまき鳥は、暴力に暴力で対抗していた。激しく抵抗していた。 いろんな形の暴力がある。そしていろんな形で対抗できる。 田村カフカくんは、実のところ、もっとも印象の薄い登場人物 |
村上春樹 羊をめぐる冒険 上・下 講談社文庫 「ダンス・ダンス・ダンス」を読み始めたときから「羊をめぐる冒険」についての記 矢野顕子の「ひとつだけ」に 「結局のところ、君自身の問題なんだよ」 ところで、岡田美里さんは「きれいな洋服やアクセサリーはもう必要ないから、 飼っていた猫に名前を付けていなかったこと。 ここでまた私はカポーティの小説を思い出してしまう。 誰とでも寝る女の子、美しい耳の彼女、羊男。 その点では、物語の進み方もある意味では無駄がなくて、よけいなことを考え 最後に僕が泣く。物語は終わった。彼にとっての冒険が終わった。この喪失 この涙は物語の中のものだけでなく、春樹さん自身の涙でもあるのかな、と |
村上春樹 ダンス・ダンス・ダンス
上・下 講談社文庫 久しぶりに村上春樹の長編を読んだ。「羊をめぐる冒険」の続編、という 仮想世界をトリップしながら、失ったもの一つ一つの確認作業をし、「生」 終わり方が、ゴルフのロングパターを決めるような、ころころころころ、すと ユミヨシさんという女性が登場するのだけれど、これはカポーティの「ティ |
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村上春樹 ねじまき鳥クロニクル 第1部 第2部 第3部 新潮社 全3巻という長さと訳の分からない目次を見て、なんとなく読むのを敬 登場人物がとにかく多彩。 笠原メイ。現実との接点。 クミコは彼女を支配しようとした兄ノボルから逃れようとして、結局は 「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」のようなパラレル 村上春樹ファンとしては、いつもの作品と違うなと言うことを感じた。 「さよなら、笠原メイ、僕は君がしっかりと何かに守られることを祈っ あと、小説中に母性というものの存在をすごく感じた。笠原メイ、加納 ・・・とまあ、とても抽象的な感想ですが、シンプルに言うと、読んで 小説家は、特に春樹さんは、その作品を通して自分自身を詮索されるこ |
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