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【コンセプト】
ケニアで活動している人に使って欲しい。そんな願いが込められた辞書です。
【辞書編集にあたり】
私は、1983年にここケニアで青年海外協力隊として活動していました。そのときは私の英語が通じず、
大変苦労しました。当初はスワヒリ語を学ぶなど全く考えず、日々英語との戦いでした。しかし、
任期の最後ぐらいになると、授業は確かに英語が必要であるが、課外活動や仕事以外は
現地語またはスワヒリ語が重要であると、そして仕事以外の生活にこそ草の根活動にとって
大切であると感じました。それから22年、やっとここにスワヒリ語学習者のための
現代スワヒリ日本語辞書を刊行することになった訳です。
この辞書の編集に当たっては、多くの人の援助がございました。とくに、私の勤めています
ケニア国立青年奉仕隊(National Youth Service)のボランティア隊員、秘書である
メリーさん、ローダさん、そしてアッシャさんには、忙しい仕事の中、たくさんの
スワヒリ語の質問に答えていただき、ここに感謝したいと思います。
当初のこの辞書に対する反応は誠に冷たいもので、「英語で十分です」、
「仕事の邪魔にならなければ」とか、「あれば使うかもしれない」、
「ケニアのスワヒリ語は正統ではない」という冷たい反応ばかりでした。
スワヒリ語辞典編集委員会を立ち上げ、委員を募集しても誰一人集まらず、
1人では辞書の編集なんて無理なことではないか、と単語を入力しながら悩む毎日でした。
2004年10月に青年海外協力隊新隊員のために初めての紙の辞書をコピー、製本しました。
その仕事に携わったケニア人現地職員の方から、「本当にいい仕事ですね」と
声をかけられたその時のうれしさが未だに忘れられません。結局、彼らによって
作られた手作りの辞書がこの辞書の出版に大きく貢献しました。
多くの人々の助けによってできた「学習者用現代日本スワヒリ語辞書」、
「学習者用現代スワヒリ日本語辞書」が、東アフリカで活動する日本人に使っていただき、
東アフリカと日本の友好に少しでも役立つことができれば、本当に幸せなことだと思います。
平成17年9月 田中一尚
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