| 2002年3月3日 |
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オフシーズンコラム8月4日アメリカン・ボウル大阪「スパリアー旋風吹き荒れる」
今回初めて大阪で開催されたアメリカンボウルの日本でのゲームは既に来日3回目のサンフランシスコ49ers(因みに最初はモンタナ、2回目はヤング、今回はガルシアとここ10年のスターQBが必ず来ている)と初来日のワシントン・レッドスキンズの対戦となりました。 私はアメリカンボウルは第3回から欠かすことなく観戦しているのですが、今回は残念ながら大阪まで足を運ぶことが出来ませんでした。しかし単にワシントンがヘルメットロゴを古いタイプのものに戻したのが見たいという以上に、新HCスティーヴ・スパリアーの初采配に注目したいと思っていました。 スパリアーについてはここに来られた方はご存知だと思いますが、念のために紹介すると、彼はフロリダ大学でQBとしてプレーし、ハイズマン賞を受賞しています。鳴り物入りでNFL入り、奇しくもサンフランシスコでキャリアーをスタートするものの鳴かず飛ばずで、10年間NFLの選手としてプレーするもさして結果は残していません(9年間在籍したサンフランは当時超弱小チーム)。 彼はその後コーチに転身。ジョージア工科大のオフェンスコーディネーターを皮切りに、デューク大のアシスタントヘッドコーチをつとめたあと、NFLの対抗リーグとして存在していたUSFLのタンパベイ・バンディッツのHCとして3シーズンを過ごしたあと、再びデューク大のHCとしてカレッジに復帰し、その後フロリダ大のHC職を得るのです。 バンディッツ時代35勝19敗。デューク大時代20勝13敗1分。そしてフロリダ大時代122勝27敗1分。1度の全米チャンピオンに輝いています。彼はQB出身であることからも分かるようにオフェンスマインドのHCですが、とにかくものすごい勝率で実績を作り、アマチュア界に残された最後のプロヘッドコーチと呼ばれていたのです。そして満を持してのデビューです。 恐らく今シーズンのNFLの話題はこのスパリアーを中心に展開していくでしょう。そうでなくては面白くないのです。 ゲームはフジテレビの放映を見たのですが、つまんであるので(カットしている)ゲームの流れ時代は分かりませんし、結果38対7でワシントンが勝ったことからも分かるようにほとんどテレビで放映されたのはワシントンのオフェンスシリーズだけでした。ワシントンのディフェンスがどうなのか?知りたい私としては物足りないものでした。 今シーズンはゲームのサマリーについて解説するのはやめました。流れが必要なところではそうしますが、あとで読んでも分かり易いようにポイントについてだけ書こうと思います。 アメリカ人は「様子見」ということをしません。同様に「勝ち」にこだわります。今シーズン第3週に直接対決のある両チームですから、選手はとっかえひっかえやるでしょうが、決してワシントンに攻撃させるだけさせて手の内を見るといった日本人的発想はないでしょう。 今年の日本のプロ野球のオープン戦は阪神が圧倒的勝率を誇りました。まぁ、まぐれではなかったようでなんと阪神が8月に入ってもAクラスです。しかし日本ではやはりオープン戦とペナントレースは別物と考えることが多いようです。 NFLは違います。オープン戦で力の発揮できないチームは序盤のつまずきは必定ですし、何よりも直接対決する相手は徹底的に叩いて、苦手意識を植え付けておくのが常套手段だといえます。その意味では今日のゲームはやはりスパリアーに尽きると思います。 スパリアーはパスの人だと思われています。これは実際に彼が如何に効果的にパスオフェンスを繰り出しているかを考えれば当然の印象といえます。ところが実際は彼は非常にバランスの取れたオフェンスを展開しています。 今日のゲームでは序盤ワシントンのパスが余り通りませんでした。QBのパスが悪かったり、レシーバーが取れなかったりというケアレスミスだったようですが、最初のミドルパスのインターセプトから流れが変わりました。 ワイドレシーバーがこんなに自由にフィールドを走っているのを初めて見たといっていいくらいパスが通るのです。ショート、ロング、クイック、シャベルパスとレシーバーを5、6人出しているのではないかと思うほど変幻自在でした。これは一つにはサンフランのセカンダリーがスパリアーの影に怯えたのではないかというのが私の感想です(ビデオを見直していないので本当に感想ですが)。 そしてもう一つ特筆すべき点は今のところセカンドQBであるダニー・ワーフェル(フロリダ大のスパリアーの教え子にして、同様にハイズマン受賞者)にかわってから、オーディブルを出すシーンが目立ったということです。これは恐らくワーフェルがスパリアーの意図を熟知しているが故に行っていたのだと思いますが、その的確なオーディブルがもし本物なら、シーズンが始まって最初のスターターはワーフェルでしょう。 とにかく今シーズンはワシントンに注目です。新しいオフェンスが登場するとNFLでは対応するのに2年くらいかかります。つまり今年、来年中盤くらいまではスパリアーマジックは十分に通用するのです。是非アメフトはウエストコースト・オフェンスだけでないことを見せて欲しいと思います。 また、この対戦が第3週にあることも注目です。ワシントンは本物なのか?サンフランがそれまでに対応できるのか?CSでの放送は何やら雲行きが怪しいですが、とにかく注目です。 |
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