ゲームの達人
コンディションについて

 アメフト観戦の上でコンディションとは即ちそのチームがどこに位置しているか?寒い地方なのか暖かい地方なのか?さらに球場はドームなのかオープンなのか、人工芝なのか自然芝なのか?ということです。

 アメフトはとにかくどんな天候でもやります。雨が降ればプレーがしにくくなることは想像できると思いますが、ではドーム球場はいつでも快適なのか?そんなこともありません。自然芝と天然芝はどちらがいいのか?具体的にどう違うのか?そんなことが分かるとテレビ観戦の時にも役立つと思います。

 このコーナーではそうしたコンディションについて解説したいと思います。


ホームフィールド・アドバンテージ

 最近はホームフィールド・アドバンテージという単語も一般的になってきました。つまり自分のホームフィールドでゲームをやればそのフィールドの特徴や風向きなどが理解できているので有利にゲームが運べるし、何よりも観客がチームの見方になってくれる。しかしこれはなかなかテレビで見ているだけでは分かりにくいものがあります。

 一度でもゲームを生で見に行ったことがあれば想像はつくと思うのですが、いろんな意味でとにかく自分のホームフィールドでやる意味は大きいのです。

 凄く基本的なことですが、ゲームをやるのに自分のホームでやれば「移動」がありません。アメリカは広いです。シアトルからマイアミまで移動することを考えると東京から沖縄に行って帰ってこられるくらいの距離があります。シーズンが始まると選手は日曜日にゲームで月曜日は(マンデーナイトがなければ)休みで火曜日からは練習が始まります。週休1日の上に長距離の移動です。これははっきりと疲れます。

 ホームフィールドであれば、移動の時間がないし自宅から通えるわけでリラックスの度合いも全然違ってきます。まずこのことを何となく頭の隅に入れておいてください。その上で、実はアウェーには不利な条件があります。例えば「ロッカールームが微妙に狭い」。あからさまに大きさが違うこともあるようですし、これは有名な話ですが、レイダースがまだロサンゼルスにいた頃、敵チームのヘッドコーチがロッカールームの天井に向かって「そこにいるのは分かってるんだぞ、アル・デーヴィス!」と叫んだそうです。

 デーヴィスはNFLでも有名な武闘派のオーナーで、ロッカールームや自分のチームのオフィスにまで盗聴器を仕掛けているという噂でした。もちろん敵チームの作戦を聞くためなのですが、自分のチームのオフィスの分は身内で自分の悪口を言っているものをクビにするためといわれています。因みにロッカールームの話が本当かと聞かれたデーヴィスはにやりと笑い「そこにはないな」と答えたそうです。

 そこまでのことが頻繁にあるわけではありませんが、大抵アウェーチーム側のロッカーは使いにくいという話しですし、どちらにしても自分の普段使っているロッカーではないのですからそういう細かい点からしてアウェーには負担がかかるのです。


自然芝と人工芝

 フィールドが自然芝か人工芝かというのも重要な条件です。一時人工芝が流行ったのですが、選手が怪我をしやすいということで自然芝に戻しているフィールドが多いようです。シアトルの新しいフィールドが天然芝だとすると人工芝のチームは9チームしかありません。因みに人工芝はそのメーカーにより名前が付いています。フィラデルフィアが2002年まで使っていたヴェテランズ・スタジアムはネックスターフという名前ですが、これはサウスウエスト・リクリエーショナル・インダストリー社のもの。有名なアストロ社のアストロターフ。フィールドターフ、ハイブリッドターフ、スポーツグラス、グラスマスターなど一口に人工芝といっても様々な種類があります(ちょっとオタクなネタでしたね)。

 先ほど人工芝だと怪我をしやすいと書きましたが、その理由はいくつかあります。1つは人工芝はある大きさのシートになっていてそれを並べて敷き詰めます。そのシートとシートの切れ目にシューズのクリーツ(スパイクのようなもの)を引っかけて転ぶことがあります。また人工芝は自然芝より滑らないのでカットを切った時に足を捻ったり、思いがけずにタックルをされて足に異常な負担をかけることなどがあります。また自然芝のフィールドに比べて人工芝は堅いので体にかかる負担も大きいのです。

 その一方で、雨などが降った時にも滑りにくく水はけが良いという利点もあります。バッファローやダラスのようにオープンフィールドで人工芝を採用しているところでは雨が降っても水はけがよいためにランニングプレーも出やすいという利点があるのです。

 自然芝のフィールドでは逆に天候によって条件が大きく変わるという欠点があります。雨が降ればどろどろになりゲームをしているのか、田植えをしているのか分からなくなりますし、芝を張り替えたばかりだと、芝の付きが悪くて穴だらけになったりもします。RBは足を取られて転び、オフェンスラインやディフェンダーは滑って転び、WRも滑ってパスルートに出られなかったりもします。チームではスパイクやクリーツを長くして対策を施しますが、泥んこまみれで滑りまくっているゲームがたまにあります。

 しかしそれでも自然芝のフィールドが多いのは見た目に自然芝の方が美しいこと、やっぱりアメフトは外でやるものという意識的なものと、実際上は選手の怪我が人工芝よりも少ないという理由によるものだと思われます。


ドーム球場とオープンフィールド

 現在NFLでは32チームのうちドーム球場はわずか6しかありません。客席に屋根のついているダラスを含めても7で、しかもAFCはわずかにインディアナポリスの1チームだけ、あとはみんなNFCです。因みにダラスを含めて7つのドームは全て人工芝です。まぁ、屋根のある球場ですから太陽光線が届かないわけで、芝が育つわけはないという単純な理由によります。

 基本的にドーム球場というのは外の天候に左右されないために作られるものです。アメフトのシーズンは秋から冬ですので、秋の雨や冬の雪、寒さなどが考えられます。多少の雨や雪なら問題ありませんが、冬のミネソタは−30度以下になることもあります。ゲームがどうのというレベルではないわけです。

 ところがそうした事実とは全く逆に世界初のドーム球場はヒューストンに出来ました。アストロドームです。ヒューストンはテキサス州にあり、寒さとは無縁です(よね?)。因みにヒューストン・テキサンズのリライアント・スタジアムはオープンフィールドです。同様に南の地にありながらドームというのは多いです。セントルイスのトランスワールド・ドーム、アトランタのジョージア・ドーム、セントルイスのスーパー・ドーム、みんな暖かい地方です。

 その一方で、バッファロー、ニューイングランド(ボストン近郊)、ニューヨークの2チーム、グリーンベイ、シカゴなどは冬になると寒いのにドームではありません。この辺の統一感のなさが何故なのかは分かりませんが、私はやはりオープンフィールドの方が好きです。余談ですが、サッカーのワールドカップが94年にアメリカで開催されましたが、その時はデトロイトのシルバードームに自然芝を敷き詰めたそうです。

 さてドーム球場とオープンフィールドでは何が違うかというと、やはり天候に左右される要素が大きいということです。天候に関しては別項を設けますが、雨、風、気温などオープンフィールドならそれによってフィールド自体のコンディションが大きく変わってきます。一方ドームなら外が雨だろうが槍だろうが基本的には条件は一緒、ホームでもアウェーでも一緒ということになります。

 さて、ゲーム開始時のコイントスに勝ちました。あなたがキャプテンならボールとフィールドどちらを選びますか?

 これがドームなら文句なくボールということになります。別項で勉強したようにアメフトは必ず均等に攻撃できるわけではありませんので、少しでも有利に戦うためには最初に攻撃権を選択するのが常套手段だからです。

 でもオープンフィールドならどうでしょう?この際は文句なくボールとはいえません。実際はそれでもボールを選ぶチームが多いのですが、極まれにフィールドを選び(つまり後半の第3Qには自動的にボールがもらえる)後半に勝負をかけるチームもあります。

 例えば川沿いのフィールドや海沿いのフィールドでは時間によって風向きが変わります。パスが曲がってしまうほどの風速がある日に風上にいるのはもの凄いアドバンテージになります。アメフトはゲーム時間が長いので、ゲーム開始の昼と終盤の夕方では風向きが180度変わってしまうということを経験的に知っていたらどうでしょう。もしそんなフィールドがあるとしたら1回の攻撃権にこだわるより前後半風上にいる方が有利だと考えるのも論理的だと思います。もちろんクォーターごとにフィールドは変わるのでずっと風上にいるということはできないのですが、仮に30分おきに風向きの変わる場所があるとするとほとんど風上ということも可能なわけです。

 特にキッカーにとって風は重要な条件になります。追い風が吹いていればそれだけで5ヤードや10ヤード得したことになりますし、向かい風なら距離だけでなくコントロールも危うくなります。

 蛇足ですが、日本の街角に「お稲荷さん」の赤い鳥居がありますが、あれは必ず南を向いているのをご存知ですか?東京の家の屋根についているテレビアンテナはほとんど東京タワーを向いているのをご存知ですか?それと同様にアメフトのフィールドは縦方向が必ず南北方向に作られています。エンドゾーンが南か北を向いているわけですね。野球のグラウンドもホームプレートが南、バックスクリーンが北と決まっています。



クラウド・ノイズ

 ホームフィールドアドバンテージで目に見えて大きなものは「観客の応援」ではないでしょうか。日本の野球やサッカーよりもアメリカのスポーツにおける観客の応援は気合いの入り方が数段違います。アメリカの街は基本的にあまり大きくないので、ゲーム以外の日に街で選手を見かけることは珍しくありません。負けた週は街を歩くのが辛いという選手やコーチの話は良く聞きますし、実際文句を言われることもあるようです。

 つまり観客の応援には二通り意味があって、「頑張れ!」という応援に敵方をやじったり、敵の邪魔をするポジティブなものと、「負けたら、ただじゃスマンぞ!」というプレッシャーになるようなものがあるわけです。

 クラウド・ノイズとは観客の応援によって発する騒音のことを指します。具体的には敵チームのハドルが聞こえないように大きな音を出す。QBのハット、ハットというコール(ケイダンスという)が聞こえないようにする(フォルススタートなどの反則を起こしやすくする)。QBがセットしたあとにプレーを変更するオーディブル(ハドルで決めたプレーでは失敗するか、ロスすると判断した時にプレーを変更する)を邪魔する。このような時に声を出したり、足を踏みならしたりするのをクラウド・ノイズといいます。

 実はルールによってクラウド・ノイズも「度を過ぎる」と反則をとられます。手元に資料がないのでどの辺が「度」になるのかが分からないのですが、ゲームの進行に影響があるようだと不利を被ったチームじゃない方のチームのタイムアウトが1つ没収されるようです。

 ただしこの辺の感覚は日本人のものとは大きく違っていることを分かっておいてください。日本では例えば東京ドームの定員は4万6000人(5万5000人は公称のようです)です。因みに福岡ドームで4万8000人、野球では阪神甲子園球場が5万5000人。横浜国立総合競技場がようやく7万人に届きます。一方アメリカではNCAA1部校だとカレッジで軽く7万人、大きいスタジアムだと10万人というところも珍しくありません。因みにNFLでは一番小さいのはインディアナポリスのRCAドームの5万6000人で一番大きいのはワシントンのフェデックスフィールドの8万5000人です。このほぼ日本のスタジアムの倍の人数の9割以上が一方のチームを応援するのです。ノイズといっても大きさが違うのです。

 特にドーム球場ではその声が反響し合いもの凄いことになります。スーパーボウルなどではドームでおこなうことが多いのですが、その際は放送ブースの隣の人の声も聞こえないほどだといいます。ヒューストン・オイラーズ(現テネシー・タイタンズ)が昔使っていたアストロドームはあまりのノイズの激しさに「ハウス・オブ・ペイン」(苦痛の館)と呼ばれていました。


応援方法

 厳密にはコンディションには関係ないのですが、クラウド・ノイズの他に自分のチームを応戦する方法で独特なものや独自の応援をしているファンも私の知る限り書いておきます。またスタジアムの別称なども書いておきます。

 マイアミにはイルカのぬいぐるみを貼り付けた防具を着て応援するおっさんがいます。91年のアメリカンボウルの際には「私を東京に連れてって」とキャンプ中のマイアミにくっついて応援したおかげで、選手からカンパをもらい無事東京に来ることができました。私も東京ドームで彼を目撃しました。

 ニューヨーク・ジェッツには有名な「ファイアーマン・エド」という人がいます。エドというのは彼の名前だと思いますが、消防士のヘルメットをかぶって応援しています、何故か背番号は42番。本物の消防士さんのようです。

 シンシナチの以前のスタジアムのリバーフロント・スタジアムは「ジャングル」と呼ばれていました。これはシンシナチのニックネームがベンガルタイガーであることに因んでいるようです。

 クリーブランドのスタジアムは「ドッグパウンド(犬小屋)」と呼ばれています。どういうわけか犬の格好をしてファンが応援するためです。

 ピッツバーグの応援は黄色いタオルをブルンブルン振り回します。このタオルは「テリブル・タオル」といって直訳すると「恐怖のタオル」敵チームはスタジアムの観客席で黄色いタオルが回っているのを見て恐怖するということです。

 デンバーでは得点が入ると「マイルハイ・サリュート」という敬礼をします。マイルハイというのはデンバーは標高1600メートル(1マイル)の高さにあり、マイルハイ・シティというニックネームを持っています。サリュートは挨拶。マイルハイの挨拶という意味ですね。

 カンザスシティーの応援は「トマホークチョップ」という変わった振り付けがあります。片手を前に伸ばして斧を振るように肘から先を立てたり伸ばしたりするのです。カンザスシティーのニックネーム「チーフス」はネイティブアメリカンの「酋長」を指しています。そのためネイティブアメリカンの振りを取り入れたようです。

 サンディエゴのクアルコム・スタジアムではサンディエゴが得点すると大砲で祝砲を鳴らします。もちろん空砲ですが、サンディエゴに海軍基地があることに由来しているようです。

 グリーンベイではチーズのかぶり物をかぶって応援します。「チーズヘッド」といいますが、これはグリーンベイのあるウィスコンシン州では酪農が盛んなことから始まったようです。またグリーンベイではタッチダウンのあとに選手がそのまま観客席に飛び込む「ランボー・リープ」というのがあります。ランボーはランボーフィールドのことで、リープは跳ねるという意味ですね。

 ミネソタのメトロドームではヴァイキングスの調子が上がってくるとホラ貝を吹いて戦意を鼓舞します。これは日本のホラ貝ではなくてやはりヴァイキングが船の上で吹いたものの名残だと思います。

 アトランタではタッチダウンのあとに鳥の羽ばたきのような「ダーティーバードダンス」というのをします。

 ニューオーリンズでは傘を持って踊る「ベンソン・ブギ」があります。ブギといっておいて何ですが、ニューオーリンズはジャズの街でデキシーランドジャズにのって踊る感じです。ベンソンはオーナーの名前です。ヤクルトの東京音頭に近いかも知れません(笑)。

 タンパベイでは得点後に大砲の祝砲を鳴らします。バッカニアーズというニックネームはカリブの海賊を指しますが、さしずめ海賊船の祝砲なのでしょう。

 このほかにも各チームそれぞれあると思いますが、情報が入り次第追加していきます。


天候とプレーの関係

 よく雨が降るとランプレーが増える、といいます。ボールが革でできていますから雨を吸って重くなるからです。しかし私はこの説には疑問があります。特にNFLの場合は。基本的に雨が降ればプレー自体が難しくなります。それは上でも書いたように滑りやすくなる。転びやすくなる。それはラン、パス変わりなくそうです。そうなった時にアマチュアはより確実にパスよりランにシフトする傾向があるかも知れません。しかしNFLの場合はパスの方がより確実といえるかも知れません。

 もちろん前が見えないほどの豪雨ではパスよりもランの方がいいでしょう。しかし多少の雨ならば、革のボールはキャッチしやすくなります。よくQBがプレーの合間に自分の手を舐めていますが、あれは指に湿り気を与えてボールを握りやすく、滑りにくくしているのです。水を吸って重くなるからパスの距離は出なくなり、ボールのスピードも落ちはしますが、10ヤード以内のパスなら何の問題もないと思います。

 また、こうした話の大前提として、雨だろうが、槍だろうが、2TD差以上つけられて、追いつかなくてはならないシチュエーションではパスの比率が高くなるのはいうまでもないでしょう。そして雨などでコンディションが荒れている時は小さなミスから点差がつくことは大いにあり得ます。よってこの際雨の時はパスという固定観念は脇に置いておいた方がいいかも知れません。

 一方「晴れ」というのはどうでしょう?晴れていればプレーがしやすいか?そんなことはありません。9月のマイアミやアリゾナは30度を楽に超えています。防具をつけて走り回るのはスタミナを大きく消耗することにつながります。NFLでは全てがほとんど合理的に出来ていますが、夏のキャンプは暑いところでやることが多いようです。

 あるコーチは「確かに気合いも必要だ」ということでわざわざ暑いところでしごくのだという話をしているのを聞いたことがあります。練習終わりにフィールドの横でドラム缶に氷水を入れたのに浸かっているラインの選手などを見たことある人もいるのではないでしょうか(もちろんアイシングしているのですが、それだけではないような気がします)?ただし、2000年にミネソタ・ヴァイキングスのコーリー・ストリンガーという選手が熱射病で亡くなったことをきっかけに、練習時のフィジカルコンディションにも(今まで疎かにしていたわけではないでしょうが)注意を払い、暑い時の練習時間などを制限しているようです。

 またこれは晴れだけに限りませんが、太陽光が目に入りパスを落としたり、カットし損ねたりということもあります。もちろんドーム球場でも同様ですね。ドームなのに目の舌に墨を塗っているプレーヤーがいますが、あれは黒い部分が光を吸収しやすいので目の下に塗っておくと目に入る光を和らげるためのもので、野球の外野手もよくやっています。

 雪のコンディションというのは恐らく皆さんの印象にも残っていると思います。2001年シーズンではAFCのプレーオフ、オークランド@ニューイングランドが大雪でゲームが荒れ、疑惑の判定もありで(私はあのレフェリーの判定を支持します)印象深かったのではないでしょうか?

 個人的な話ですが、私は札幌の生まれで雪には馴染んでいるため、雪が降っているだけで楽しくなるのですが、雪というのは雨以上に滑りやすくなります。またこれは気が付かない方も多いかと思いますが、雪の中照明を使っているところに長時間いると「雪目(ゆきめ)」といって目がチカチカしてきます。もうお解りだと思いますが、雪は白いですからライトを無制限に乱反射するからです。スキー場では晴れていなくても必ずゴーグルをかけるようにしましょう。

 話が横に逸れましたが、特に冬のニューイングランド、ニューヨーク、グリーンベイ、シカゴ、シンシナティ、ピッツバーグなどのゲームでは雪が降ることがたまにあります。そういえば、ダラスのゲームで雪が降った時にパントか何かでルーズボールが出たのですが、ルーズボールは確保すればそこでボールデッドですが、触っただけだと、ライブボールになります。雪で滑ったキッキングチームの選手がうっかりボールに触り、ライブになったボールをリターンチームに大きくリターンされたことがありました。

 「霧」というのもあります。シカゴなどのように隣に湖があると気温と水温の関係で霧が出ます。私はビデオでチラッとしか見たことがないのですが、どんな天候でもゲームをやるNFLが(大雨で中断したことはありますが)霧の時は中断していました。大きな送風機で霧を吹き飛ばしたりしていたのですが、いかんせんフィールド上部にあるテレビカメラには何にも映らないのです。確かにゲームどころか選手も何も見えないでしょうからやりようがありませんね。

 また「風」というのもテレビには映りませんが、パスコースには影響を及ぼしますし、何よりも風がクローズアップされるのはキッキングのシーンで、それはつまり試合の行方を左右する大事なシーンだということになります。アメフトのゲームをお持ちの方は必ず風の向きというのが表示されていることに気が付くと思いますが、私は是非テレビ中継でも風の向きを細かく表示して欲しいと思っています。

 コンディションの最後は既に何度も出てきていますが「気温」です。例えばグリーンベイは気温がマイナスのゲームでここ何十試合で一度も負けていないとか、逆にタンパベイが気温10度以下のゲームで1回も勝っていないとか、NFLには面白いデータがあります。因みにこの2つのジンクスは2002シーズンに破られました。往々にして寒いところのチームが寒さを味方にするということが多いようですが、だからこそ寒い地方のチームでもドーム球場を作らない理由の一つなのだと思います(もちろんお金が一番の理由だとは思いますが)。

 2002年シーズンのリアライメントにより定期的に暑いところのチームが寒いところへ、寒いところのチームが暑いところへ行くことはなくなりましたが、それでも必ず4年に1回はゲームがあります。タンパベイが雪のニューイングランドへ行く可能性もありますし、唯一残された定期戦ではマイアミ@バッファローは因縁のというか、怨念の対決になっています。


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