TOEIC |
実は私は英語の教育は充分すぎるほど受けてきました。小学校4年生より英語学校というか英語の塾に通っていました。私はあまり勉学熱心な人間ではないし、塾も遊びにいっていたようなものです。中学校1年になり授業科目に英語が加わり、最初の期末テストでは3年前から英語を勉強しているアドバンテージでいい点が取れたのですが、それ以後は勉強しなかったために成績はどんどん下がっていきました。 高校の時に「英語2B」という科目(以前のくくりでいうとグラマーの時間でしょうか)で10段階の成績評定で1をとったことがありました。とにかく文法が分からなかったのです。でも英語を嫌いになったことはなくて、出来ないけどしょうがないよねぇ、という感じでした。 大学受験の時、私は社会科が得意で経済学部に進もうと思ったのですが、経済学部への学校推薦枠は1つしかなく、経営学科と外国語学部英語学科のどちらかなら推薦が受けられることになりました。要は英語と数学どちらを勉強するか?ということになります。私はそのどちらも苦手で、それ故に国立大学は受験しなかったのですが、数学は出来ないし、嫌いでしたが、英語は嫌いではなかったのでそちらを選びました。 英語の先生には「大変だぞ」と脅されるし、1年先に入学した先輩からは「気軽に選択すると入学してから大変な思いをします。中退すると学校の推薦枠がなくなる」とまでいわれました。しかし私は安易(に入学する)な道を選び英語を勉強することにしました。 一応4年で卒業しましたが、ご存知の通り日本の大学は入れば何とか卒業出来るものです。卒業後2年間東京でフリーターをしたあと、とある出版社に勤めました。そこでは英語の雑誌を出版していたり、受託の編集物も英語のものが多くありました。内容は何となく分かるけど、文法の間違いなどはさっぱり分からないという状況がずっと続きました。 しかし私の英語力が一番伸びたのはやはり仕事で使うという緊張感から過去の出版社の9年間でした。習うより慣れろというわけではないですが、やはり身の回りに英語がある環境ということで英語に対する恐怖感というのは一般の人よりは少ないと思います。 これが私の英語のバックグラウンドです。 |
私は語学の資格というのはずっと無用の長物だと思っていました。語学力を他人が図るというのはどうも基準に欠けると思ってきましたし、英語圏の人はTOEICや英検を受けたことがなくとも英語が出来るわけです。我々も日本語検定は受けたことがありませんが、日本語を話していますし、その検定試験で高得点を取れない日本人も大勢いるからです。 よく香港でお店を出しているおばちゃんは単語を200くらいしか知らなくとも英語でバリバリ話している、といわれます。それこそがコミュニケーションだと思うのです。 しかし私の人生でずっと使ってきた英語は客観的にどれくらいのレベルなのか知りたいと思ったのが直接のきっかけということになります。もちろん就職浪人中で履歴書にTOEIC何点と書きたいという気持ちもありましたが、最低でも600点ないと履歴書に書いても恥ずかしい昨今の風潮の中で私がそれだけ取れるとは思えないのです。 とにかく1回ものは試しで受けてみよう。点数をもらおう。と思って受験を決意しました。 |
TOEICは「トーイック」と読みます。Test of English for International Communicaionの頭文字をとったものですが、こうしたものの常で読みやすくするためにforのfは含まれません。アメリカのETS(Educational Testing Service)という機関が開発したテストです。 990点満点で、全問選択式でマークシートを塗りつぶす形式です。リスニングセクションが100問で45分、最高点が495点。リーディングセクションが100問で75分、最高点は495点です。トータルで何点ということも重要ですが、リスニングとリーディングがそれぞれ何点か聞いてみないとその人の英語力は量れないことになります。ですから誰でも受験出来ます。何級合格という基準ではないからです。 因みにこのテストは回数によって問題のレベルにバラツキがでないように配慮された試験で、何回受けてもその人の実力が正確に反映するように作られているそうです。因みにスピーキングとライティングの試験がないのは(希望者はスピーキングの試験をしてもらえます)リスニングが出来れば、しゃべれる、リーディングが出来れば書けるという考えに基づいているからだそうです。 もの凄い大前提なのですが、この試験は学生が英検をとるのとは違って問題がビジネス英語に偏っています。仕事で来るファックスの内容を読んだり、ビジネス会話を聞き取ったりするのでやはり対象は社会人ということになるでしょうか。この試験は年に7回開催されていて、因みに受験料は6615円でした。 |
ということで、私は今回自分の実力がどれくらいなのか知りたいという動機で受験しました。なので特に勉強していい点を取ろうとか思っていませんでした。もし極端に点数が足りなければ、それから勉強する時の指針にしようと思っていたのです。 一応下記の対策本を購入しました。特に「TOEIC Test大特訓プログラム」という本は初めて受験する人に向けて親切に説明がなされています。ネットのサイトもいくつか回ってみたのですが、とにかくみんな「時間が足りない」といいます。 私はCDを聴いて問題に耳を慣らすこともなく、文法書を少し読んで本番に望みました。TOEICを受験する人でこんなに勉強しない人はいないのではないかと思うほどです。これは何も点数が悪かった時のための言い訳ではなく、実力を知るためです(本当は単に勉強したくなかった)。 |
TOEIC公式ガイド&問題集 財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会 2800円(+税) お勧め度☆☆☆★★ 公式本なので本番と同じ形式で勉強が出来ます。といっても参考書ではなく問題集なので学力アップには役立ちません。特に初めて受験する人は絶対に受験前にやっていくことをお勧めします。英語の勉強だけしていくと面食らうTOEICなので、テスト1回分の料金を無駄にしなくてすみます。 初めてのチャレンジ TOEIC Test大特訓プログラム 長本吉斉著 ペレ出版 CD付き 1800円(+税) お勧め度☆☆☆☆☆ これも問題集ですが、筆者がTOEICの専門学校を経営しているせいか、客観的にTOEICとはこういうもので、こういう狙いのものだということに重点が置かれています。但し問題の量も豊富なので実力テストとして行うにはちょうどいいかも知れません。私は問題を解かずに読み物ばかり読んで本番を迎えました。結構心構えみたいなもの(とにかくリスニングの問題が早いので覚悟しておけ、みたいな)が役に立ちました。 英文法 TRY AGAIN! 山口俊治著 語学春秋社 CD付き 2200円(+税) お勧め度☆☆☆☆☆ こちらの方は特にTOEICの対策というわけではないのですが、ただ、表紙には「英会話からTOEICまで。」と書かれているように英文法を網羅的に解説しています。本当に英語が出来る人にとってはどうなのか分かりませんが、文法が苦手な女性とか、私のように何となく派の人にとっては、大変分かり易い解説だと思います。この本を3分の1ほど読んで本番に望みました。実際に役に立ったかは分かりませんが、分かった気になったのと、それを除いても英語に対する再理解が深まりました。 |
ということで2002年9月28日の第93回試験を受けてきました。試験会場は慶應大学の三田校舎でした。TOEICの受験者はそれはそれは多いので一番気をつけなくてはいけないのは「トイレには早く行く」ということです。ガイダンスが終わってから10分の休憩があるのですが、その時は女性トイレはおろか男性トイレももの凄い列になります。 試験内容は全問択一式で、ほとんどが4択で20問弱ほど3択があります。ですから大切なことはとにかく埋めることです(どうしても高得点が欲しい人)。適当にやっても確率上は250点ほど取れるテストなわけです。だから逆に私のように実力が知りたい人間にとっては不適切なテストともいえるのではないでしょうか。 前半のリスニングは最初は問題も簡単で楽勝なのですが、段々スピードに負けてくるようになってきました。しかし焦っても、聞き取れなくても問題は1回しか流されません。そしてリスニングが終わると自動的にリーディングに移ります。誰も「後半行ってみよう!」とは言ってくれません。 |
トータル990点満点で505点でした(恥ずかしい)。内訳はリスニングが310点(こちらはまぁまぁ)、リーディングが195点でした。パーセンタイルランクといって私は全体で40.3%の位置にいます。つまり点数は半分を超えていますが、受験者全体の中では半分より下ということになります。 こういったリスニングの方がよく出来るのは、主に文法が苦手な女性と私のように「何となく英語に慣れ親しんでいるつもり」という人間に多いそうです。因みにAからEまでのランクではギリギリ真ん中のCにランクされ、「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションが出来る。」というレベルだそうで、詳しくは「通常会話であれば、要点を理解し、応答にも支障はない。複雑な場面における的確な対応や意志疎通になると、巧拙の差が見られる。基本的な文法・語彙は身に付いており、表現力の不足はあっても、ともかく自己の意志を伝える語彙を備えている」ということで、一見問題ないようですが、このCランクは470点から730点までと260点もの差があるわけです。 どちらにしても例えば履歴書に書ける点数ではないわけですし、外国語学部を卒業した人間の点数でもないと思われますが、実のところ私の実力を的確に表していると思います。 上で、語学試験は客観性に欠けるとか、選択問題は適当にやっても点数が取れると書きましたが、いま結果を見てこのテストが「非常によく出来た試験」であることを実感しています。私が適当にやったリーディングの点数は見事に的確に結果に反映していますし、私が自分でも手応えのあるリスニングもそこそこの点数が返ってきています。いままで若干疑いの気持ちがあったのですが、このテストが英語の運用能力を測る上で非常によく出来ていることは私が身をもって証明した形になりました。 反省点としてはもうこれは文法とボキャブラリー、この2点をとりあえず何とかしないと点数はこれ以上上がらないと思います。とはいえ目指せ○○点!ということではなくて、これから暫く勉強して、2年後くらいにまた受けてみようと思います。一応TOEICのスコアは2年間は再発行してもらえ、社会的にも有効とされているようです。つまりどんなにいい点を取っても、2年経ったらあんまり意味がないということです。 因みにTOEICは周期的に同じ問題が出ているようで、続けて受けると点数が上がりやすいそうです。ご参考までに。 |