第18回福岡アジア映画祭2004          ☆台湾映画「飛躍、海へ」が福岡グランプリ2004 "Love Me, If You Can"(Taiwan) won the Fukuoka Grand Prix 2004.                      7月11日に閉幕した第18回福岡アジア映画祭2004は、特に韓国映画が大混雑状態で、立って見た方も多かったと思います。韓流で多くなりそうだということで、2回の上映を急遽3回ずつの上映に増やしましたが、それでも混雑を招いてしまいました。窮屈な状態で大変申し訳ありませんでした。そして、台湾映画「飛躍、海へ」が福岡グランプリに輝きました。まだ、日本では無名のアリス・ワン監督ですが、次々と新作を撮っています。これからをぜひ期待したいと思います。               ◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎第18回福岡アジア映画祭2004    
18th Fukuoka Asian Film Festival 2004  上映スケジュール
2004年7月2日(金)〜11日(日)  
会場:2日〜4日(ドキュメンタリー・短編中心)・福岡市・大名・九州日仏学館5Fホール(地下鉄赤坂駅3番出口)                                                                           9日〜11日(劇映画中心)・福岡市・天神IWATAYA本店・本館(旧ジーサイド)7F・NTT夢天神ホール
(上映予定作品)       会場地図             印刷媒体用写真
 
氷雨 Ice Rain 韓国・2004年・104分 監督:キム・ウンスク
 「エンジェル・スノー」のイ・ソンジェ、「秋の童話」のソン・スンホン、そして「リメンバー・ミー」のキム・ハヌルという3大スターの共演による韓国初の本格的山岳ラブストーリー。アラスカの雪山で遭難する男たち。死に直面した2人が語るそれぞれの恋物語は、淡くせつないものだったが、…。日本初公開!                

愛しのサガジ 100 Days with Mr. Arrogant 韓国・2004年・95分 監督:シン・ドンヨプ
 “殺人微笑”キム・ジェウォン(TV「ロマンス」)が映画でカムバック!共演は「ボイス」など主演作が目白押しのハ・ジウォン。過って高級外車を傷つけてしまった女子高校生ハヨンは、高額な修理代の代わりに、車の持ち主である金持ち青年ヒョンジュンと100日間の奴隷契約書にサインしてしまう。日本初公開!

飛躍、海へ Love me, If you can  台湾・2003年・96分 監督:アリス・ワン
 台湾の人気女性監督が自ら主演し、アイドルのアリエル・リンと共演した青春映画。美しく小さな港町を舞台に、男勝りのシャオサンと、物静かだが、心に大きなキズを抱える従姉妹のシャオイン、そしてピュアな青年アビンのひと夏の想い出があざやかに描き出される。金馬奨主演女優賞ノミネート。日本初公開!

旅人とマジシャン Travellers and Magicians ブータン・2003年・108分 監督:ケンツェ・ノルブ
 「ザ・カップ/夢のアンテナ」に続くケンツェ・ノルブ監督待望の第2作は、心温まるヒューマン・ドラマ。政府の役人でありながら、アメリカへの強い憧れの果てに、旅立つ主人公。しかし、バスに乗り遅れ、祭りに向う村の人々から聞かされる不思議な伝説が彼の気持ちを次第に変化させていく。日本初公開!

アラブ・ナン・ラヒ/戦場の友へ Race of Fire  フィリピン・2004年・108分 監督:リカルド・オソリオ
 フィリピンでゴールドディスクを受賞した人気俳優・歌手ジャッキー・ウーと、ロビン・バディーリャ主演のアクション映画。第二次世界大戦後のフィリピンを舞台に、アメリカに従属した政府の弾圧の中、多くの貧困にあえぐ農民たちを開放しようとしたゲリラの男と、彼を助け共に戦った敗残日本兵との友情の物語。夏木陽介、エディ・ガルシア出演。日本初公開!
 
ジェニファ/涙石の恋 Jenifa 日本・アメリカ・2004年・89分 監督:三枝健起
 CMでブラピと共演のジェニファー・ホームズと「め組の大吾」の山田孝之主演の青春ドラマ。長野の小さな寺にホームスティで招かれたアメリカ人ジェニファ。彼女の出現は、それまでさまざまな問題を抱えながら毎日を過ごして来た寺の人々に少しずつ影響を与え始める。韓国で大人気のピアニスト、倉本裕基が音楽を担当している。九州初公開!

日系人野球、独立の日 Day of Independence アメリカ・2003年・27分 監督:クリス・タシマ
 アカデミー賞「ビザと美徳」のスタッフが作った第2作。日系人収容所に暮らす17歳の少年ジップは、少年野球チームの人気ピッチャー。ところが、ある日、身体の不自由な両親が捕虜交換で日本に帰ると言い出す。日本初公開!『ビザと美徳』も同時上映。  ビザと美徳 Visas and Virtue アメリカ・1997年・26分 監督:クリス・タシマ
 1940年、ナチスから逃れようとした6000人以上のユダヤ人難民のために、日本政府の命令に反してビザを発給した“日本のシンドラー”杉原千畝リトアニア領事を主人公にした感動の劇映画。1998年第70回アカデミー賞最優秀ショートフィルム賞受賞作。


鉄西区 Tie Xi Qu: West of Tracks 中国・2003年・545分 監督:王兵(ワン・ビン)
 9時間の超長篇。日本占領下に設立され、後に人口の多い工業地域に変貌していった中国東北部瀋陽にある鉄西区。現在は廃れゆくこの地域を、工場、街、鉄路という三部構成の中に描き出した稀有なドキュメンタリー。山形ドキュメンタリー映画祭グランプリ。九州初公開!

笑うイラク魂/民の声を聞け Is Iraq Laughin ? 日本・イラク・2003年・60分 監督:吉岡逸夫
 戦争直前のイラクへ突入し現地の人たちの生の声をインタビュー。「サダム・フセインは他の国の指導者とは違う」と叫ぶカバン屋の主人など、ユニークでよく笑うイラクの人たちのドキュメンタリーにびっくり!福岡初公開!

戦場の夏休み/小学2年生の見たイラク魂 Summer Vacation in Iraq 日本・イラク・2004年・75分 監督:吉岡逸夫
 小学生の娘を連れて、戦後のイラクへ。「笑うイラク魂」の登場人物たち10人は生きているのか?戦争を境に、再会した彼らの主張は180度変わっていた。なぜ変わったのか?そして、小学生の反応は?九州初公開!
 
S21 クメール・ルージュの虐殺者たち S21, the Khmer Rouge Killing Machine フランス・カンボジア・2002年・101分 監督:リティー・パニュ
 クメール・ルージュの大虐殺による加害者と被害者を、かつての収容所「S21」に集め、非人道的で過酷な日々を再現する。監督の故国への想いが脈打つ。2003年カンヌ映画祭受賞作。九州初公開!

もうひとつのアフガニスタン/カーブル日記・1985年 Another Afghanistan: Kabul Diary 1985 日本・アフガニスタン・2003年・42分 監督:土本典昭
 1985年、内戦下のカーブルや近郊農村の人々、そして戦争孤児たちの生活、また、新しい祝日-革命記念日の20万市民の素顔などを写している。西側世界では唯一の「民主共和国」時代の記録である。九州初公開!

在りし日のカーブル博物館-1988年 Traces: The Kabul Museum 1988 日本・アフガニスタン・2003年・32分 監督:土本典昭
 アフガニスタンの貌(かお)と言われたカーブル博物館は、1993年に破壊された。カメラは、88年当時の無傷の博物館の代表的文化財を撮影していた。カーブル博物館の在りし日の文化財のフィルム記録は他にはない。九州初公開! 

マーシー/ルクナムの命 Mercy(med-dah) タイ・アメリカ・2002年・50分 監督:ジャンヌ・ハラシー、ジャムロン・サヨット
 タイのエイズ・ホスピスにいる13歳の少女ルクナムの両親は、エイズで亡くなってしまっていた。そして、ルクナムの妹、さらに親友も病いに蝕まれてゆく。エイズは、患者だけでなく、彼らの子供たちの命まで容赦なく奪ってゆく。日本初公開!
 
ボリウッド・リミックス/インド映画、西洋を制す Bollywood Remixed オーストリア・インド・2004年・77分 監督:ハーバート・クリル
 世界一の製作本数で有名なインド映画。ヨーロッパやアメリカなど世界中にロケをするインド映画は確実に世界に広がっているし、インドの監督たちのハリウッドや西洋への進出も著しい。有名スターや監督のインタビューは貴重だ。日本初公開!日本語字幕がつきました!

ラム酒瓶の冒険 Abenteuer der Rumflasche ドイツ・2003年・2分 監督:松山文子
 ベルリンに住む日本人女性アーティストが撮った実験映画3本を一挙上映。ラム酒瓶がキューバの街を旅する『ラム酒瓶の冒険』、ゲーテのバラードにシューベルトの曲がつく『魔王』(5分)、そして、トルコのイズミール国際短編映画祭に参加した際に撮影された『イズミール即興詩』(7分)。
 
◎GUESTS 予定
 キム・ウンスク監督(韓国)、シン・ドンヨプ監督(韓国)、アリス・ワン監督(台湾)、ホ・ムニョン(韓国)、ジャッキー・ウー(フィリピン)、夏木陽介(日本)、クリス・タシマ監督(アメリカ)、ティム・トヤマ(アメリカ)、ナオミ・ロドリゲス(アメリカ)ほか

◎ゲスト作品については、上映後ティーチ・イン(質疑応答)を行います。

◎福岡アジア映画祭基金にご協力を!
 私たちの「福岡アジア映画祭」は、100名以上のボランティアと地元企業を始めとするさまざまな協賛金、そして全国から寄せられた「福岡アジア映画祭基金」によってすべてが運営されています。皆様の温かい募金をお待ちしています。
 郵便振替 01790-4-71389
 口座名  福岡アジア映画祭基金

*上映作品、ゲストなどが変更になる場合があります。
                 
☆料金:前売券(1作品券) ¥1400  
       (5作品回数券) ¥6000 (10作品回数券)¥10000  *作品・日時指定券ではありません。1枚でいずれか1作品が御覧いただけます。また、回数券は、複数の方で分けて使用されても結構です。30分前から並んでいただきます。満員の際は、ご入場いただけない場合もあります。「鉄西区」は、各部ごとに1枚チケットが必要です。チケットぴあやローソンチケットなどの回数券は引き換え券になっています。当日会場受付でお引き換え下さい。
    当日券(一般)¥1800 (大学)¥1500
       (高中・シニア60才以上・身障者)¥1000             

7月10日(土)21:30〜パーティー  限定チケット¥4000(当日¥4500)                           参加には事前にチケットの購入が必要です。映画祭上映会場(夢天神ホール)で10日14:00まで発売します。(メールでの予約&郵便振込みも受付けます。) 
*映画の前売券は、チケットぴあ、ファミリーマート、セブンイレブン(Pコード:473ー076)、ローソンチケット(Lコード:82285)、九大生協、福岡市内有名プレイガイド(ソラリアプラザビル、大丸、マイング博多駅、キャナルシティ、ショッパーズ福岡、博多リバレイン地下アートリエほか)にて発売中!