鳴きます。でもそれは緊急事態の時が多いのです。忘れもしないのが5月8日、母の日(ボクが4歳でりっぱな大人ウサギの時)。久しぶりの休みで天気もよく、皆一緒に庭で遊んでいる最中のことだった。突然、白と黒の大きなものがボクにアタックしてきました!それは体の大きな野良猫だった。飼い主は2メートルと離れていないところにいてボクは安全なはずだったのに…。あまりに突然の事に反射的に逃げると同時に「キー!キー!」とボクは生まれて初めて夢中で大きな悲鳴を出したんだ。この異様な声にびっくりした飼い主が駆けつけてきて、ウサギ、猫、そして人間という順でグルグルと家の回りを走り回ることになりました。そして、3周走り回ったところで、やっと猫が人に気付いて逆に逃げ去り、ボクは無傷ですんだんだ。でも、心臓の鼓動は激しく、口からあわを吹いていた。飼い主は大慌てで家の中にボクを連れて戻りギューッと抱きしめてくれたっけ。この時からボクらウサギには庭は危険な所だと悟ったんだ。

 ところでこんな非常事態とは違って、ちょっと興奮した時やうれしい時ならオスメス関係なく「ブブッ!」なんて、つぶやいて人の周りやウサギの周りをくるくる回ることもあるよ。

 一方、いつでも鳴くのはナキウサギといって、日本では北海道などの高山に生息している特別なウサギだ。自分のなわばりを主張して甲高い声で「キリキリッ!キリキリ!」と声を出すことで有名だよ。