耳かいせん

●僕にはかわいいフィアンセができてルンルンの毎日です。彼女の名前はバナナ。僕が一番好きな食べ物の名前を付けたの。彼女はまだ若過ぎるのでケージ越しのデートが何回か続いています。ところが、もうすぐ結婚できる!というある日、バナナの体に異変が発見されました。耳の中に何か一杯詰まっているのです。そうです。“耳かいせん”でした。先生に診てもらって、今は大丈夫だけれど、再発しないようになるまで面会謝絶。おまけに、僕にも移っているかもしれないと、毎朝、耳の中を覗かれているのです。皆さんも、注意してね。モプシー二世はまだまだ先になりそうです。(1992年24号)

原因:
ダニの一種が耳に寄生して起こる皮膚病で、接触感染します。
予防:
時々、耳の中を覗いてみましょう。病気のウサギは隔離して他のウサギさんに近づけないようにしましょう。耳の穴に薄皮のようなものが詰まっていたり、日頃からかゆみのために耳を激しくかいたり振って、そこが熱を持っている時は、耳かいせんのことが多いです。耳そうじはオリーブ油もしくはベビーオイルを綿棒につけて、そっと汚れを拭きとります。耳はかなり繊細な部分だからよく注意してね。そのままにしておくと中耳炎な内耳炎をおこし平衡感覚がおかしくなったりします。
治療:
まず、飼育用箱又はケージは熱湯消毒、消毒用アルコールで拭き、病気のウサギは隔離すること。他のウサギにも感染させないように、飼い主は手を良く洗うこと。動物病院でイベルメクチンを注射か飲み薬で投与すると治りがいいようです。根気のいる治療が必要。在宅治療可能。