各種の公募・コンテスト入選・受賞作品
アート・絵画・現代アート・美術系のコンペティション1(アワード)
浅野琢也(Takuya Asano)
あさのたくや アサノタクヤ
2005年11月 せんだいメディアテーク(宮城県仙台市)
せんだいアートアニュアル2005 田中秀幸賞佳作受賞
「完・ファイン・ナンシャレ」
作品概略図
本、作品の構造は、板ダンボールを二枚使用して折りたたんで屏風状に収納可能に
した構造である。板ダンボールの端を額縁の幅に折り曲げて額装のコストの削減
と梱包材料の節約に加え軽量化も実現して搬入コストの削減から搬出に至るまでの
過程までをも計算した作品でもある。
板ダンボールにポケットテイッシュを両面粘着テープで張り付けた平面作品なので
開いてワイヤーで四カ所吊すだけで良い。
作品説明
街頭で配布されている様々な庶民金融の広告用のポケットテイッシユを集めて
タイルの様に貼り「完」と言う文字を作る事で、完済までのストーリーや
人間ドラマが、「借りる側」と「貸す側」の両方の視点で互いの利益となり
取引の完了が至福の瞬間となる様にと画材等の材料費を極限まで押さえて
表現やメッセージ性をいかに高める事が出来るかに挑戦した作品である。
ステージ同様に人生も幕が上がり、幕が降りる。映画を見た後の「完」をみる
至福の時、「Fine」から「完・ファインナンシャレ」と言うタイトルにした。
「完」に至るまでのストーリーやドラマは、作品を観る人の経験やイマジネーション
(想像力)に委ねる事で心理的に参加してもらうタイプのアートである。
作品は当然、テイッシュペーパーとして実際に使用可能である。1m62cm四方の
面積をポケットティッシュで埋め尽くすのは不可能なので「完」の文字を明るい色
を配置し至福感を演出する。ソフトな色合いで「至福の時」と言う課題のイメージする
奥行きを広げる。金貸しが成立しないのは戦争の時である。いつ死ぬか分からない人に
融資を実行出来ない。ティッシュの入手の困難さが、平和の不安定さにならない
と良いのだが・・・元々、戦争中に医療用に発明されたティッシュペーパーであるが
スッキリするのに使った後は、たぶん「至福の時」であろう。
国民芸術や市民芸術や大衆芸術と言う物は、古くからありマンネリ化して
いる感をえる。絵画や写真といった手法を使う事で当事者性が薄れ第三者として
の立場が強まり傍観者となり筆や写真機を持った創作ではない作者と作品が
混ざり合って出来るドロドロした感覚を表現した。貧しい芸術/アルテ・ポーヴェラ
と言う表現からミニマリズムと言う表現まで様々な手法は元々あるが
作者本人が両方の当事者として体験した上で庶民の暮らしを筆を使ったりカメラに
記録する現在の表現手段に疑問を感じ、実際に誰もが手にしている物を使用し
日用品そのものを作品にする事で表現する「庶民芸術」と言うジャンルを、
この作品により実験的に産みだしジャンルとして開拓はしたが、このジャンルが
成長・確立となるか別の方向に変化するかまでは、作者自身にも解りません。
(スーパー ミルクちゃんに出てくる王様のアイデア研究所のアイパッチ博士に
予測してもらいましょう・・・)
2008年11月22日の新聞にアイフル倒産の危機という記事をみた。作品を発表
した時は、グレーゾーンがあったが過払い金を請求され不況で不良債権も増えた
のだろう。アンデパンダン展に使ったチワワが負け犬の鳴き声をだす人形があるが・・・
インスタレーションに使おうかと思案する。家族が病気で入院して破綻する悲惨な
時代から脱皮していほしい。社会問題を「差額ベット」「都市の墓碑銘」「ブルー・シート・Tokyo」
と発表する中でその時代を表現しているが、解説を追加した。
2009年12月の新聞で武富士が融資を、ほとんど断る状態らしい。
貸さない判断は、カード会社と違い徹底していて気持ちいい。大手銀行だけ公的資金で
保護されているようである。トヨタを筆頭に大規模な派遣切りがあり1年たった。
サラリーマンとして働き生活の糧を得る基盤が崩壊している。全ての年齢に言える。
【日本アカデミー賞など21冠に輝く伝説の映画・ガールズシネマの珠玉の名作】
「櫻の園」桜華学園の新学校制服のデザインをしました。
(「櫻の園」をクリックすると公式サイトで予告編の動画を見られます)
(セーラー服「セーラーカラーの前開きポレロとジャンパースカート・リボン」
マスターパターン(洋裁の型紙)を担当
前売り券の特典のコラボポーチの発案と工場の工程アドバイスに袋
のラッピングのアドバイスまで行いました。
<前売り券のオマケの校章入りポーチ(制服のリボンと同じ生地))
2008年11月8日公開。配給は松竹。監督は中原俊 さん 主演は福田沙紀さん。
キャスト 福田沙紀 武井咲 杏 大島優子(AKB48) 寺島咲 はねゆり 柳下大さん
特別出演 上戸 彩さん 菊川 怜さん 米倉 涼子さん
主題歌:「若葉」スピッツ さん
詳細は、公式サイトや劇場配布のチラシをご覧下さい。
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