少しずつ写真を整理してアップします。
擬似炎の手法で赤い生地に光を当てて炎に見えるように
した作品です。
銀河鉄道の夜でジョバンニとカンパネルラが炎を見て
何を燃やすと、あんなに赤く燃えるのだろうと言う会話があり
サソリという部分をサソリの造形物を周囲に置き表現してみました。
「あれは何の火だろう。あんな赤く光る火は何を燃やせば
できるんだろう。」ジョバンニが云いいました。
「蝎さそりの火だな。」カムパネルラが又また地図と首っ
引きして答えました。
「あら、蝎の火のことならあたし知ってるわ。」
「蝎の火ってなんだい。」ジョバンニがききました。
「蝎がやけて死んだのよ。その火がいまでも燃えてる
ってあたし何べんもお父さんから聴いたわ。」
という部分が死んで星になる前に見える景色のように
感じたのでインスタレーションで表現しました。
私自身、大動脈乖離で手術を受けて意識を失っていた
時にうっすらと記憶に残っていた景色に近い感じでした。
サソリもザリガニを赤くするカロテンと言う色素を含んでいるかは
解りませんが紫外線で光るらしいです。
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