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アート・絵画・現代アート・美術系のイベント・団体展出品作品16

浅野琢也(Takuya Asano)

第67回 平和美術展 インスタレーション作品

作品タイトル

!?・・・

2019年8月(美術家平和会議)東京都美術館・上野


  

 床1メートル80センチメートルの大作です。
 展示物は、LEDろうそくで、ゆらぎも感じます。

!?・・・】の解説

世界中で悲惨な事件や事故が起こり
尊い命が失われた場所に花束やジュース
やお菓子が供えられている映像を目にする機会が増えた。
現場に花を供える感覚は、世界中の人類に共通した
感覚だ。交通事故で人が死亡した場所など、道端で見かける。
そうしたお花がそこを通る方の安全意識を
持たせる注意喚起にもなるような気もする。
家の中で虐待死・外を歩くと歩道を自転車が走り
自動車が突っ込んで来る。引きこもっていると親に
殺されたりする。老人ホームで寝ていると殺された
というニュースなどもあった。
お供えした花は1週間後に下げるらしい。
国家も文化的習慣も宗教や宗派を超え弔いたい感覚・弔意や
供養の気持ちは、共通らしく安全で健康で安定や平和への願い
とか祈っても言葉に出来ないが共感させてくれる感情。
植物の花が咲いたら実りによって飢えから解放される記憶など
から献花する習慣が根付いたと連想させられる。
世界中で事件や事故が大きく報道されると当事者と近い関係が
無い人からも大量の花やジュースやお菓子が供えられる。
!は事件や事故が起こった事に気付く
?は何時・何処で・誰に・何が何故起こったかを知り
・・・悲しみや怒りや後悔を弔意と供養として示す。
百円ショップの造花を花束状にしてリアルな生花の
ブーケ展示する。生花ではないので虫などの問題は無い
ので美術館の展示室に展示可能な状態で発表する。
白い花を多くし仏花に近い感じの造花をブーケにする。
リアル感の為に幾つかのジュースとお菓子をお供え物風に
置くインスタレーションで連続して起こる事件や事故という
問題を連想し繰り返さない事を願う気持ちをインスタレーション
作品で表現する。
『!?・・・』タイトルは言語ですらなく感情表現の
記号にする事で多言語に対応するタイトルにした。
ビクトル・ユーゴーと出版社の世界一短い手紙を
リスペクトしてタイトルを決めた。
人間の死は四つ【戦争・事件・事故・病】の何れかだ。
この四つの死は、人為的に起こす事も減らす事も可能だ。
但し、相手との関係や置かれた環境の影響が大きい。
【気づき・良く調べて・考える】=【!?・・・】
そして意思を表現する。声をあげたり行動したり方法は
様々だ。鶴を折ったり花を供えるのも方法の一つだ。
ネット社会なのでto Meeみたいに共感が多いと社会を
動かす力になる。
思想・信条・宗教・文化は多様であっても花束は何かが良い方に
向かう事を期待する為に供えられる。
宗教によって豚肉や牛肉を食べられない。鶏肉や羊は幅広く
食べられる。花束は近い感覚だ。
花束は普通だが花輪は芸術という言葉があった。

イラクのシャニダール遺跡のシャニダール洞窟から、
3万5000年前から6万5000年前の、ネアンデルタール人の
人骨が発見され遺体に大量の花が献花されていた、これが
「人類に“心”が発生した瞬間だ」と言われているらしい。
ネアンデルタール人は言葉による意思疎通が出来ていたか
解らないが行動から気持ちは分かる。


大量の花束とジュースとお菓子のインスタレーションで『!?・・・』
をタイトルにして美術館に展示する事で現代アートとして表現した。
お菓子や飲料は架空の造形やラベルで雰囲気とメッセージを込めた。


会期中に、お盆の時期もありますのでナスやキュウリ
に棒の足を付けた馬の代わりにもなりそうです。

 
清澄白河で22回続いている「かかし」コンクルーに参加してみました。
展示期間は、9月1日〜9月23日までです。
!?・・・」に使用した造花を再利用して作りました。昔は路面電車で花電車が
あったのでタイトルは『花かかし』にしました。場所は深川江戸資料館通りです。
台風15号でもびくともせず無事に【銅賞】を受賞できました。

新しい作品を発表したらリンクします。



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