ターニングポイント〜(有)ドレストン中部 新田 倖石さん
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(有)ドレストン中部
新田 倖石さん
名古屋市中川区山王3−1−16
Tel:(052)322-8331
Tel:(052)322-8332
email:nitta-sh@muf.biglobe.ne.jp
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今月のターニングポイントで紹介するのは、“石”の「ケア・メンテナンス」する仕事をしている新田 倖石さん(中民商会員)です。新田さんが扱うのは、ビルやマンションの建築石材から墓石、石像にいたるまで様々な石です。これまで多くの業者が音を上げた「汚れ・ダメージ」に対しても、独特の洗浄方法を用いて再生し、お客様に喜ばれています。
新田さんはもともと建築石材の仕事をしていました。バブル期にはたいへん忙しかったのですが、バブル崩壊とともに仕事が激減しました。「日本古来の建築方法は木造です。日本の大きな石造建築の代表は明治時代に建築がすすめられた国会議事堂です。歴史は浅く、一般の建築に石材が多く用いられるようになったのは最近になってからです。当然、「ケア」や「メンテナンス」の技法が確立されていませんでした。」と話します。その頃、完成した建物の洗浄をしていた業者と話していて、「これから伸びる仕事」と転機を得ました。
石材のケア・メンテナンスについては、業者や薬剤メーカーなどに尋ねまわりましたが、いずれも過不足な状態でした。本当のところは教えてもらえませんでした。独学で勉強する日々が続きました。その頃の墓石や建築石材のケア・めんてなんすの主流は水による高圧洗浄でした。しかし、長年の積もった汚れは高圧洗浄のみでは落ちません。金属ブラシなどで強くこすれば石そのものを傷つけてしまいます。薬剤も販売されていましたが、よごれをきれいに落とすことが難しく、墓石もふくめて、石のリフォームと言えば建て替えしかありませんでした。新田さんは、「スクラップ・アンド・ビルドは環境破壊の一因になっている。私は環境に優しい事業がしたい。」と試行錯誤を繰り返しました。その中で新田さんは「市販の薬とホームセンター等で買える道具」といった誰でも手に入るものをうまく組み合わせて独特の施工方法を確立しました。
方法が確立し、普及してくるに従い問い合わせも増えました。墓石のケア・メンテナンスを行っていると、他の参拝者が見学に来て『何をしているんですか?』『お金はいくらかかりますか』と聞いてきます。マスコミも新しい仕事と取り上げ、その後は問い合わせが多く続くようになりました。需要の多いことを実感した新田さんは、この方法を普及させようと九六年にドレストン中部を設立しました。この仕事をやりたい人にはノウハウを教えて広げています。しかし、必ず面談を行い自分の事業スタンスに賛同してもらえる人に限っています。ビジネス重視のみの企業とは提携しません。「墓石はただの流通商品ではない。私は宗教主義者ではありませんが、お客様のご先祖様に対する想いがつまっている。扱う人の気持ちが何よりも大切です。つまり心通(こころかよい)商品なのですから」と話します。
日本全国からくる仕事に、新田さんはネットワークを生かして対応しています。昨年、京都の鴨川にかかる 橋の汚れが目立ち、京都市が立て替えを検討いました。話を聞いた石材業者からの紹介で新田さんが仲間と協力してケア・メンテナンス工事を行いました。伝統的な橋が綺麗によみがえったと市民の皆様にたいへん高い評価を得ました。同業者からは、「建て替えていたら、多くの廃材が出て新しい石材が必要だった。新田さんの技術は環境保全におおきく寄与したね」と言われ嬉しく思いました。
民商には二年前に申告で入会しました。「決算に困っていたら、『それなら民商に行けばいいよ』」と友達が紹介してくれました。さまざまな業種の会員と接する機会ができた新田さんは「今は、建築も製造、飲食・サービスなど、誰もが厳しく先行きが見えない。墓石や石造建築の「汚れ・ダメージ」で困っている人はたくさんいて、ニーズはあり、これから発展すると思っています。この仕事は、現場仕事がほとんどですが力はあまり必要なく、技術をもてば女性や高齢者でも出来ます。一緒にやれる人がいれば是非仲間になりたいと思っています。」と話します。
消費税増税に反対!麻生首相は庶民の苦しみをわかっていない
愛商連も加盟している「消費税をやめさせる愛知連絡会」が、1月23日昼に名古屋市・金山総合駅南口で、消費税増税反対の宣伝署名行動を行いました。署名の応じた市民は、「消費税の増税はやめてほしい。年金で暮らしていますが、増税はやめてもらいたい」と語り、増税に対する怒りを実感する行動となりました。
新春の集い
愛商連は、1月6日(火)に労働会館ホールで「09年新春のつどい」を開催し、民商会長、拡大推進委員長、事務局長、共済会理事長、婦人部長、青年部長など146名が参加しました。
全商連国分稔会長から激励のあいさつがあり、愛商連太田会長は、「金融危機になり、経済の仕組みが変わろうとしている。中小業者の危機打開のためには、融資や税金、社会保障の要求運動と合わせて、強く大きな民商建設がなんとしても必要です。4月の名古屋市長選挙で私が市長になれば、名古屋はもちろん、愛知も日本も変わる。ともに中小業者が元気な社会をつくるために頑張りましょう」と訴えました。
その後に29民商の代表と共済・婦人・青年が、春の運動での決意表明を行い、「会長と事務局長が責任を持って、目標達成し、三月末増勢にしたい」「年末年始に会員が増えた。この春はおおいに増やしたい。」などと抱負を語りました。
杉原事務局長の「15日の愛商連常任理事会までに、参加者が5つの拡大で成果を上げよう」との提案を全員で確認し、団結ガンバローで締めくくりました。
参加者は「会場一杯に集まり元気が出た。」「私だけじゃなく、誰もが本当に大変な状況。運動で変えたい。」民商を大きくすることが政治を変え、営業と生活を変えることがよくわかった。」などと感想を話していました。
翌日、国分会長と愛商連役員が民商へ激励訪問を行うと、中村民商で婦人部役員の西松さんと村瀬さんは「昨日つどいに参加して、民商を大きくしたいと思った。商工新聞拡大なら出来ると思い早速行動しました。朝から2名の読者を増やしてきた」と言って、訪問を迎えてくれました。
南民商では、1月19日に「春の運動 拡大決起集会」を開催し32名が参加しました。板平会長と愛商連太田会長があいさつし、各支部の代表と婦人部部長が決意表明を行いました。
ある支部長が「トヨタ車体で派遣切りにあった人を雇うことになった」と報告すると、会場から「中小業者の鏡だ」「中小業者がこの経済危機を救う」などの声が上がりました。
その他にも「この春は、全会員参加で拡大も選挙も頑張る。」「署名は政治に声を届ける大きな力なのでたくさん集めたい」など元気な発言がありました。
中川民商では、1月10日に拡大理事会を開催し36名が参加しました。坂野会長「経営対策や融資など会員の要求実現に全力をあげ、おおいにふやそう」と提起し、名古屋市長選挙に「太田義郎会長」の推薦決議と合わせて全会一致で採択しました。
討論では、「仕事が激減する中で、営業努力で受注を増やしてきた。民商の金属加工業者の集いで会員のつながりを強めて、仕事を交流していきたい。」「長年の民商会員だが、署名と拡大が民商の原動力。この春もみんなで頑張ろう」「無理だと思っていた融資が、民商で相談し受けることが出来た。」「営業所の集まりに太田さんを呼んだら大変話がはずんだ」など元気な発言が次々でました。
「1・12署名行動」
愛商連婦人部協議会は、成人の日の1月12日、、毎年恒例の消費税増税反対の署名署名宣伝行動を5カ所で行いました。この行動には、県下民商から55名が参加し、381筆の署名が集まりました。
大須観音では、新成人や初詣に訪れている人に署名を訴えると、若い人が積極的に応じてくれました。また、「麻生首相は、この状況で何をやっているのか」と自公政治への怒りを話ながら署名してくれる人がたくさんいました。シール投票では、消費税に増税反対が73に対して、賛成はわずか一名でした。
熱田神宮では、そろいのハッピとノボリで賑やかに宣伝署名行動を行いました。ここでも新成人が「税金があがったら困る」と積極的に署名に応えてくれました。
稲沢市民会館では、成人式が行われている敷地の中で署名宣伝行動を行いました。振り袖や紋付き袴、スーツに身を包んだ新成人に署名を訴えると、関心は非常に高く次々に署名をしてくれました。「使い道次第ではしょうがない」と言う人もいましたが、話をすると納得し署名をしてくれました。
豊橋では、消団連と合同で宣伝行動を行いました。高校生や中学生が「消費税が上がったらますます小遣いが少なくなる」「なんで私たちから税金をとるの?」と署名をしてくれました。
昭和瑞穂民商は、12日の成人の日に成人式会場で署名宣伝行動を行いました。小雪がちらつく寒い日でしたが、「成人式おめでとう」と声を掛けると多くの人がチラシを受け取って行きました。名古屋革新市政の会の「時給1000円条例を名古屋で実現しよう」のチラシは大変好評でした。
大腸がん検診(1月16日〜3月16日)を実施中です
医療法人名南会の協力で大腸がん検診(1月16日〜3月16日)を実施中です。共済会加入者は無料で受診できます。
胃がんでの死亡は減少傾向にある一方で、大腸がんを原因とする死亡は急増しています。大腸がんは、早期ではほとんど自覚症状がありません。無症状の時期に発見すれば、完全に治すことができます。少し進行していても手術可能な時期であれば、完全治癒が望めます。
大腸がん検診は、自宅で簡単にでき、自らの健康に気を配るきっかけとなり、日常的な健康管理で早期発見・早期治療に役立ちます。
民商・愛商連は、全商連共済会臨時総会(6/13)にむけて民商会員の共済会加入率80%をめざしています。民商共済会に加入していない方は、この機会に助け合い共済に入って、大腸がん検診を受けましょう。
1月28日市保証交渉
経済危機による中小業者の営業破壊が深刻さをます中で、民商・愛商連には、会内外から多数の融資要求がに応えて奮闘しています。金融相談会を開催し仲間で知恵を出し合い相談にのり、一度断られた人も保証協会や金融機関と交渉を重ね、数々の融資を実現してきました。
名古屋市内の民商は、1月28日に名古屋市信用保証協会と交渉を行い16名が参加しました。対応した職員は、「中小業者は、景気悪化の影響を受け、経営が大変厳しい状況になっていると認識している。協会としては、中小業者の立場に立ちきめ細かい対応につとめている。」と話しました。
税金の滞納がある人については「信用不安の材料であると判断しているが、現状をよくみて判断している。誠意をもって払っていて、早期に完納の目途がたつ人については、一概に断ると言うことはしていません」、保証協会が保証をした融資を銀行が断ることについては「保証の主旨をよく金融機関に理解してもらい融資を実行するように話している。他の金融機関で融資可能であれば紹介をしています。」と回答しました。
また、民商との懇談について「中小業者の実態が直接聞ける貴重な機会と認識しているので、条件があれば今後も継続していきたい」と話しました。
断られても諦めない保証協会・金融機関と交渉
津島民商では、融資獲得運動に積極的に取り組んでいます。昨年10月31日から始まった緊急融資は、年末までに9人で一億円以上の融資を実行させてきました。誰もが一筋縄ではいきません。条件変更中や赤字決算を理由に融資を断るケースは後を絶ちません。また、保証協会が承諾しても金融機関が断る事例もあります。金融機関に断られたと、民商に相談に来る人もいます。津島民商では、断れても支部を中心に相談会を開き、経営・返済計画を作成し、保証協会や金融機関と交渉を行い融資を勝ち取っています。
●8月に商工業振興資金を「営業利益が赤字で、返済見込みがない」と断られたAさんは、12月初めに緊急融資を申込みました。既存債務を借り換え10年返済なら返済は可能」と事業計画書とともに訴えると、「状況が変わっていますので、審査します。」と回答し、年内に融資が実行されました。
●Bさんは、保証協会が保証を承諾たのに融資を実行しないいちい信金に、支部の仲間とともに交渉。「返済が遅れているから貸せない」という信金に、「保証協会が保証しているのに金融機関が断るというのは、政府の主旨に反する」との国会答弁をしめすと、「再度本店で検討します」と2日後に融資が実行されました。
●「融資で困ったら民商へ」と相談に来られたCさんは、十六銀行に融資を申し込んだところ「条件変更中」を理由に融資を断られました。再度、保証協会を通じて融資を申し込みましたが、保証協会も「条件変更」を理由に保証を拒否しました。Cさんは仲間とともに「懇談の中でも『条件変更だけを理由に融資を断らない』と約束している。前期は赤字だったが、今後は受注が増え返済できる。」と訴えると「もう一度検討します」と回答し、後日「既存債務の借換を含めて、新たな資金を保証します。」と融資を獲得しました。
要求運動で前進 岡崎民商
岡崎民商では、県連主催の融資相談学習会に参加した林副会長を講師に融資相談会を開き、四名の会員が融資相談に来て、支部の役員が相談に乗りました。それ以外にも年末、年始の融資相談は、すべて支部の対策会議が開かれ、12月に3件1300万円はすべて融資を獲得できました。一月も引き続き四件の融資要求に取り組んでいます。
相談は要求ある会員(新入会員を含む)が支部長に電話することから始まります。税金滞納や商工ローンなどを抱える困難な案件は、支部だけの対策会議で難しいので三役も参加して相談をすすめ、くり返し銀行や保証協会への交渉を繰り返し行っています。
きっかけは、3年程前から税務調査の対策を支部でとりくみ、経験を積む中で役員の側にも自信が生まれ、税務調査を受けた会員がすすんで民商の配達・集金活動、支部の世話人(役員)になってくれた活動が土台になっています。
空き店舗対策を社会保障施策で清洲市と交渉
北名古屋民商は、中小業者の要求を掲げて清須市と交渉を行いました。
中小業者の経営がたいへん厳しくなってきていることを訴え、零細業者の実態調査と美濃路商店街活性化のために高齢化対策、後継者問題・空き店舗対策を行ってほしいと要望しました。対応した市の職員は、「店主が高齢化しているので、具体的なプランを立てて検討している。イベントなどを計画し行ってきました」と回答しました。
次に、国の社会保障施策が年々後退していると指摘すると、職員は「要望の強かった高額療養費受領委任払い制度を昨年から実施しています」と回答しました。また、「保険料の滞納を理由に国民健康保険証のとりあげをはしないでほしい」と要求すると、「国保税の滞納額は年々増加しているので、納付指導を行うようにして短期保険証を発行していますが、資格証明書は今後も発行しない」と約束しました。「窓口で相談があったときは、懇切丁寧に対応する」ことも約束しました。
地方税全国研究交流集会に参加
1月17,18日に地方税全国研究交流集会が石川県金沢市で開催されました。愛知から県下の民商事務局員四名の他に、名古屋市職労、豊橋市職労が参加し、全体では109名が参加しました。
記念講演で経済評論家の熊澤通夫さんは「麻生内閣が、閣議決定した「中期プログラム」に対して。マスコミは実施時期に焦点を当てていたが、新自由主義型の税制改革を徹底し、その中心に消費税増税を据えているのが重要です。株所得や利子、配当所得を低税率にして、富裕層の税負担を軽くしている。税負担でも格差を拡大させようとしている。」と話されました。
分科会では、大阪市職員から「区の税務職員を7ケ所の市税事務所に統合し職員を二割削減しながら、更に収納率を上げるよう指示が出ている。」東京都の職員は「法人で休廃業届がでている事業所には均等割を請求しないようになった。」と発言しました。
税金を徴収する側と徴収される側、立場は違っても地方自治と住民生活を考える上で接点が見える集会となりました。
12月20日(土)「X‘masケーキとゆずジャム作り」
知多北部民商婦人部は、12月20日(土)「X‘masケーキとゆずジャム作り」を開催し、大人と子供あわせて総勢二八名が参加しました。とっても和やかで楽しい出来ました。ゆずジャム、スポンジケーキのデコレーション、持ち帰りのシフォンケーキと盛りだくさんの内容で、とっても和やかで楽しい催しになりました。小さなお子さんも一緒に協力し合って予定の時間内に出来上がりました。特に、ゆずジャムは、婦人部役員の家に実った柚を使用し、どのグループも大成功!!とっても上手に出来ました。
つくった後には出来上がったケーキと飲み物でお茶会をしてました。自己紹介や感想を話し合い「とっても楽しかった。参加して良かった。」「子供と一緒に言い時間が過ごせた」などと感想を話していました。
好きです商売
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(株)大洋工業
牧田 秀章さん(37歳)
瀬戸市品野町1−107
Tel 0561-41-3127
Fax 0561-41-3177
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今日の好きです商売は牧田秀章さん37歳(瀬戸旭民商会員)です。
株式会社太洋鋼機の代表取締役社長です。
平成2年に三重県三重郡川越町にあった会社に勤めるようになりました。その頃、父や兄はその会社に勤めていました。「お父さんが俺と一緒に働かないか」との誘いからでした。
お父さんは、職人であり、先生でした。その教え方は、「何やっとるんだ」と叱られたり、物指しでたたかれたりと大変厳しかったと言います。会社は、セメント工場や砕石工場のプラントを製造していました。部品を図面どおりに作るのは当たり前、厚さ9ミリの鉄の板を曲げたり、切ったり、溶接したりの作業は、思い通りに曲がらなかったり、溶接でひずんだりと経験と勘が必要で今でも勉強と言います。出来上がったプラントは、瀬戸の砕石工場に据付に来ていました。勤めて12年目の年に会社が倒産してしまいました。瀬戸のプラントを納めた会社の部長に瀬戸でプラント作りの仕事をやらないかと呼ばれ、今の工場を借りて、始め、7年がたちました。今、取引のある砕石工場は20社近くにもなります。「納期を必ず守る。」の信条で信頼を得てきました。メンテナンスの仕事もしていますが、修理はいつも突然です。プラントの工場長は、「すぐなおせ」と言ってきます。昼間は何とか動くようにしておいて、夜中に本格的な修理をし、朝までに終わらせなければなりません。夏場はまだしも、冬場は寒さで大変と言います。砕石工場は、山の石を砕いて、洗浄して、砂、砂利に分別したり、洗浄した泥水の濾過装置などでできています。水に濡れ、泥まみれの修理です。小さい会社ですが、小回りがきいて、早く安くやるので取引先から喜ばれています。
同業者は神戸製鋼のような大きな会社ばかりです。大企業は、高い機械を設備しています。
設備では勝負になりません。技術と値段で頑張っています。
牧田さんは「部品が寸法どおりで現場の装置にピタット付くと最高です。作業時間も短くて済みますし、経費もかからなくて済みます。職人の高齢化がすすんでいます。若い人を育て、良い仕事をしたい。取引先に喜んでもらえ、会社をもっと大きくしたい。」と夢を話してくれました。
シリーズDr.Inouchi井内尚樹の腕まくり指南 第95回
おいしいお茶から考える−日本の料理(文化)の再発見−
フランスでの生活がだいぶ長くなり、そろそろ、日本食が恋しくなっています。昨日は、日本から送ってもらった、スガキヤのラーメンを食べました。外食も飽きてきており、日本食をつくろうとしますが、どうも、うまくいきません。
原因は、「水にあるのだ」と、気がつきました。料理専門家の業者の皆さんには、常識だと思うのですが、普段あまり調理しない私にとって、新鮮でした。「堀川をきれいにする」など、ここでも、何度か「水の豊かさ」を取り上げてきましたが、フランスの地から改めて、日本のよさを再発見です。
日本から持ってきた緑茶、紅茶を飲むと、どうもお茶の香りがしないし、お茶らしくないのです。紅茶にいたっては、すぐに「あく」が出てきて、飲めたものではありません。お茶がおいしく飲めないことは、カテキン茶で、だいぶ痩せた私にとっては、大問題でした。
フランスでは、たくさんの種類の水が売られています。アルザスにはヴォージュ山脈があり、そこには、日本でおなじみのヴィッテル、コントレックスなどがあり、この地の水は世界への輸出商品となっています。このような理由で、アルザスは水の「おいしい」ところとなっています。
水が「おいしい」のに、なぜ、お茶がおいしくないのか?それはこの地域の水がミネラル豊富な硬水だからです。日本は軟水、外国には硬水が多いということぐらいは知っていましたが、水の中身が、これほどまでに食材に影響を与えるとは知りませんでした。簡単に言えば、水分中のカルシウムとマグネシウムが、食材の成分と結合し、紅茶の「あく」のようになってしまうのです(ミネラルの作用で、タンパク質が固まり、旨み成分が溶け出さないなどの理由があるようです)。
ですから、お茶を飲むにも、かつおだしをつくろうと思っても、こちらの水ではおいしいものはできません。米を研ぐために、煮物をつくるためにも、日本の軟水に近い水探しをはじめました。
エビアンは(カルシウム、マグネシウム)がそれぞれ、(80、28)、ヴィッテル(203.8、43.1)、コントレックス(486、84)、ヴァットヴィレール(120、15)、Ondine(46.1、4.3)Luchon(26.5、1)そして、ボルヴィックが(11.5、8)となっています。つい最近、ボルヴィックと同じ地域のVolcania(2.7、1)を見つけました。(硬度に関するHPを見ると、データが違います。ここでの数字は私の飲んだボトルに書かれている数字です。どうやら、同じメーカーでも、採水する山とか場所によって、違うようです。)
こちらでは、栄養分を補給するために、ヴィッテルなどを飲み水用とし、ボルヴィックなどを日本料理用に使うなどの使い分けが必要だとわかりました。
日本料理にとって、いい「だし」がでるのは、日本の軟水(自然そのもの)のおかげだと思いました。(日本にいたままでは、当り前すぎて感じません)そして、イギリスのスコットランドは日本と同じ軟水が多いので、スコッチウイスキー、紅茶などがあり、フランスはコーヒー文化などがあります。アルザスにはシュークルートという、特産物がありますが、キャベツの塩漬けであり、水を使いません。ワインもぶどうをしぼるだけです。このように水による食文化の違いがわかります。
水が違えば、日本とフランスでは料理方法も違ってきます。水を使う料理と水を使わない料理文化とでもいえるかも知れません。ご飯が最たるもので、水で研いで、水で炊くものですが、こちらでは、炒めたり、スープといっしょに煮込む場合が多いです。私が見た範囲では、まだ炊飯ジャーを家電売り場で見ていません。
日本の「だし」とフランス料理の「フォン・ド・ボー」は考え方が違うとか、日本料理は「素材そのものの味を楽しむ」が、フランス料理は様々な香辛料などを付け加え「素材の味を引き出す」ことも理解できそうです。(フランス人と一緒に食事するとき、感心するのが、ソースをフォークとナイフできれいに食べる姿です。)
現在、海外から評価されている日本食文化ですが、私たち日本人がそのことを理解しているでしょうか。食育、スローフードの時代にあって、日本の料理文化の継承・発展、海外への情報発信を主要に担っているのは、調理を「業」として営む業者の皆さんではないでしょうか。その際、日本の自然の恵みである水の重要性も忘れてはなりません。