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- 「印度放浪」藤原新也( 朝日文庫)
- 私がインドにはまり始めた頃(高3〜大1)に始めて読んだ本。色々と考えさせられる。ある意味では私がいまインドにいることの原点の一つかもしれない。
- 「メメント・モリ」藤原新也(情報センター出版局)
- 写真集とも詩集とも言えるのでは?。ガンガの中洲にたどりついた水葬された死体を犬がガツガツ喰らっている写真についた「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」というキャプションが印象に残る。読むとなんとなく心の平安が訪れる。後書きにもあるが、もう何回読んだか分からない。
- 「インドでわしも考えた」椎名誠(集英社文庫)
- インドについては、堀田善衛の古典的な名作「インドで考えたこと」(岩波新書青版)があり、現在でもそこに記されていることが殆どそのままこの国の抱える問題として残っているわけですが、私は「インドにきたからには考えなければならない」といった感じで気負いが目立つ堀田善衛よりも先入観を一切持たない椎名誠のノリの方が好きです。と、いうより、こちらで暮らしてみて思うのは、貧富の格差、奇麗なもの汚いもの、幸せ不幸せ、生と死、全てがむき出しのこのインドで「堀田善衛になる」のは簡単です。むしろならないほうがどうかしている。そこをそういった先入観から自由になってインドを楽しんでしまっている椎名誠のほうが偉大だなぁと思っています。
- 「河童が覗いたインド」妹尾河童(新潮文庫?)
- インドに来なくてもインドに来た気にさせる本。他の「河童が覗いた…」シリーズも含め、買って損なし。
- 「インドがやがや通信」「インド通信」編集部編著 株式会社トラベルジャーナル ¥1,500
- 1978年創刊の「インド通信」の編集スタッフが中心となって編集された「インドの現在・インド人の生活感覚」を知るための本。ボリウッドや音楽の手引きとして活用させて頂きました。「インド通信」の編集をなさっている関口真理さん・黒崎卓さんご夫妻のページはこちら。
- 「東方見便録」 斎藤政喜 内澤旬子 小学館
- インドのみならず、アジア各国のトイレ及び「後始末」事情。色々と参考になります。これを読んでから、「手始末」に抵抗感が無くなりました(笑)。
- 「ラーマヤナ」レグルス文庫(他に岩波文庫・東洋文庫)
- 毎年、10〜11月にはDussehra、Diwaliと大きなお祭りが続きますが、これらはすべてこのラーマヤナに基づいたお祭りです。インドからビルマ、タイ、カンボジア、バリ島まで伝わったラーマ王子の英雄物語。読んでおいて損はないでしょう。
- 「マハバーラタ」 レグルス文庫(他に岩波文庫・東洋文庫?)
- 世界最長の叙事詩ともいわれている。インドのヒンディー語の国名Bharatは、このマハバーラタ(Mahabharat)から来ている。やたら長いのと、登場人物が多過ぎて中々前に進まないのが欠点。しかし、一回歯車が回り始めると、(私自身3 度挑戦してやっと読み終えた)非常に面白い。中でも、戦闘前に自らの武士階級としての道徳・義務を全うすることの重要性をクリシュナがアルジュナに説く「バガワッド・ギータ」は多くのインド人に 愛誦されている。この他にもヒンドゥーの主要な神々が登場しており、ヒンドゥー教のバックボーンになっているといっても間違いではないだろう。主人公であるユディシュティラやアルジュナ・ビーマ等の兄弟が、次から次へと襲う艱難辛苦に対して、如何に正しい道を選び、最終的な勝利をおさめるかを説いた、全篇道徳感に満たされた物語。このような強固な道徳感を土台にもつヒンドゥー教の勁さ及びその日常生活における規範性の高さを感じさせられる。
- 「今夜自由を」 早川文庫(多分絶版!古本屋を当たるべし)
- インド独立前夜の歴史がインド帝国最後の総督(副王)、MountbattenとGandhi, Nehru, Jinnahを中心に語られる。Mountbatten賛美の嫌いはあるが、絶版となっているのはいかにももったいない。
- Midnight's Children by Salman Rushdie
- NRI(Non Resident Indian=「印僑」)の英国人( 日本では「悪魔の詩」の作者としての方が有名か?)が書いた本。83 年に英国の文学賞のBooker Prizeを受賞。93年に、The Booker of Bookersという、言わば「芥川賞の中の芥川賞」を再度受賞。1947年8月15日の0:00 、独立インドと共に生まれた子供たちの物語。"Midnight Children"という題名は、独立インド誕生の瞬間、即ち1947年8月14日深夜〜15日早朝に行われたインド制憲議会(国会の前身)でのNehru首相のスピーチの一部"At the stroke of the midnight hour, when the world sleeps, India will awake to life and freedom."から来ているものです(Real Auditをインストール済の方は、ここをクリックすると、Nehru首相のスピーチが聞こえます) 。この本はロンドン留学中に読みましたが、また読み直しています。日本語訳がない(多分?)のが残念。
(追:寺門泰彦訳「真夜中の子供たち 上・下」早川書房)
- Such a Long Journey by Rohinton Mistry
- 印系カナダ人( 拝火教徒)の書いた古きよきボンベイの市民生活。これもBookersにノミネートされた。(ロンドン留学時代に読んだので、細かな内容は忘れてしまった!)
(追:小川高義訳「かくも長き旅」文芸春秋社)
- The God of Small Thingsby Arundhati Roy
- インド国籍のインド人による初のBookers受賞作。私はまだ読んでいませんが、欧米では大当たりらしい。因みに著者はニューデリー在住の女性です。前出のRushdieが、独立50周年を記念して、"The Vintage Book of Indian Writing 1947-1997"という名作選集を編集しましたが、英文学におけるインド系の作家の活躍は世界的にも注目されています。
(追: 98-99年の年末年始南インドエセ貧乏旅行中に読破。振り返ってみると、少し合点の行かないところ、陳腐に感じられるところもあるが、読み始めるとぐいぐいと引きずり込まれるストーリーライン。識字率が高く、「所得水準よりも生活水準」で知られる南インドケララの政治的革新性とその裏側にある閉鎖的な社会を描く。著者(作中人物と同様、ケララのピクルス工場経営者の娘)自身の経験が多く織り込まれていると言われている。
(追:工藤惺文訳「小さきものたちの神」DHC)
- English August by Upamanyu Chatterjee, Penguin India.
- 現役IAS(インド行政職)オフィサーによる、新米IASオフィサーの地方における研修記。(読後感はこちら)
- Other Books on the Shelf(これから読む予定の本)
- The Great Indian Novel by Shashi Tharoor, Penguin India.
独立運動からIndira Gandhi首相の暗殺までをマハバーラタに模して語る。RushdieのMidnight Childrenにも劣らない大作。(読書中)
- Bureaucrazy - IAS Unmasked by M K Kaw, Kanark Publishers.
これまた現役IASオフィサーによるIASという名のシステムの内幕本。
- Everybody Loves a Good Drought by P Sainath, Penguin India.
若手ジャーナリストによるインド農村の実像。
- Lucknow: Fire of Grace by Amaresh Misra, Harper Collings.
Audhという豊かなムスリム国家があったラクナウ(ウッタルプラデシュ)の歴史。
- Freedom Song by Amit Chaudhuri, Picador India.
- Everest Hotel by I Allan Sealy, IndiaInk.
- The Politics of Indians' English - Linguistic Colonialism and the Expanding English Empire by N Krishnaswamy and Archana S Burde, Oxford University Press (India).
- The Invisibles - A Tale of the Eunuchs of India, by Zia Jaffrey, Phoenix.
- India Wins Freedom by Maulana Abul Kalam Azad, Orient Longman.
- Kipling's India Introduction by Kushwant Singh, Lotus.
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