インド政治日記(1999年4月27日〜)

関連リンク集

4月27日(火)
  • 選挙委員会のGill議長、選挙時期について各党との協議開始。
  • BJP、政府の不在は望ましくなく、出来るだけ早く選挙を行うべきと主張。
  • Samata Party、ビハールが洪水に見舞われる前(8月以前)の選挙が肝要と主張。
  • 中小会派は、選挙資金について特別措置が採られるべきと主張。
  • オリッサの国民会議派政権は州議会選挙は前倒しにすべきではなく、予定通り来年3月に行うべしとの見解。
  • マハラシュトラ州のBJP/Shiv Sena政権は、同時選挙に臨む用意ありとの姿勢。
  • Mulayam Singh Yadav、マハラシュトラ州での国民会議派との選挙協力の可能性を否定(前回総選挙の際には奏功した)。
  • Subramaniam Swamy、総選挙に至った責任は国民会議派の独善的な協議スタンスにあるとして批判。


4月28日(水)
  • 選挙委員会との協議でBJPの友党は6月中の選挙実施が望ましいと主張。各政党との協議は5月3日の全政党との協議まで続けられ、投票日が決定される予定。
  • Vajpayee首相、「退任する首相としての」テレビ演説で、「BJP連立政権は、特に大きな論点があるわけではないのに退陣を余儀なくされた」、「インドのためには政権の安定が必要であり、そのための憲法改正が検討されるべき」と述べる。国民会議派は、選挙が行われることが明らかになった時点でのかかる首相演説を批判。
  • 国民会議派のSharad Pawar前議員、AIADMK(タミルナド)、BSP(UP)、RJD(ビハール)との選挙協力の可能性について示唆。
  • BJPのMahajan情報放送相、「憲法上、選挙管理内閣との定めはなく、BJP政権は政権担当者として、なされるべき決定は必要に応じて行っていく」と発言。WTO問題や、CTBT署名問題について、選挙前であっても決断を下す可能性を示唆。


4月29日(木)
  • Janata DalのPaswan元鉄道大臣(ビハール: 所謂Dalit出身でLaloo Prasad Yadavの宿敵)、総選挙において、BJP/Samata Partyと選挙協力を行う用意がある旨表明。
  • BJPのThakre総裁、BJP独自の選挙綱領は作らず、BJP連立政権時のNational Agenda for GovernanceをBJP勢力の共通の綱領として総選挙に臨む方針であることを発表。AyodhyaのRam寺院建設等のBJP独自の主張は織り込まず。 国民会議派のSharad Pawar、恐らく選挙後もFractured Mandate(過半数を占める政党が生まれず、余儀なくされること)となるであろう、と発言。
  • マドラス高裁、JayalalithaのTANSI土地疑惑(州首相時代にTANSI(タミルなど小企業公社)の土地を不当な安値で購入したとされる)についての立件を許可。


4月30日(金)
  • Vajpayee首相、India Today誌のインタビューで、「国会が継続していれば、CTBTについて議論を行い、何らかのコンセンサスを得ることが出来たはずだが、選挙が後ろ倒しになれば、選挙管理内閣としてはCTBTにコミットすることは困難になる。国会とは別に全政党による協議会をもつことも試みるが、選挙を前にするとそれも困難だろう」と述べる。
  • Vajpayee首相、同インタビューで、Bofors疑惑(スウェーデンのBofors社からの大砲購入に際して、Rajiv Gandhi元首相が賄賂を受け取ったとされる疑惑。Sonia Gandhiの友人のイタリア人も介在していたと言われており、同人は現在インド政府の追及を逃れマレーシアに滞在している)に関与したと言われるSolanki元外務担当大臣(Narasimha Rao内閣(国民会議派))の訴追を大統領に進言したと発言。
  • 国民会議派、選挙は新たな選挙人名簿で行われるべきであるとし、選挙委員会の名簿更新作業が終わった後の選挙実施を求める。

5月1日(土)
  • DMKのKarunanidhi党首、来る総選挙において、BJP勢力と選挙協力を行う方向性を鮮明にすると同時にTMCとの協力関係の終焉を示唆。
  • BJPの全国執行委員会開催。2日間の予定で選挙戦略を協議する見込。


5月2日(日)
  • Samajwadi PartyがBJPと秘密協議を持ったとの噂が流れるが、両党ともこれを激しく否定。
  • BJPの全国執行委員会終了。選挙に向けてはBJP独自の選挙綱領は用いず、BJP連立政権が作成したNational Agenda for GovernanceをBJP勢力共通の政策綱領とすることを決定。同時に、「インドの現状では、地方勢力を積極的に政権に取り込んでいくことが重要」とし、連立の保持を図っていく方向を鮮明に。


5月3日(月)
  • BJP政権、内務省を始めとする中央官庁の次官級ポスト11の大幅異動を実施。国民会議派は選挙日程が決まろうとしている中でのかかる異動を批判。
  • 内閣次官(日本の官房副長官に相当)、現政権は「選挙管理内閣」の色彩をなすものではなく、必要な政策決定は状況に応じて行っていくとの方針を中央政府各省に通達。
  • 選挙委員会、全政党(北東部の地方政党を除く)との協議を実施。6/7月の早期選挙を主張する勢力と、9/10月の選挙を主張する勢力に二分されたが、選挙委員会は日程について早急に決定する意向。
  • DMK、PMK、TRC等、タミルナド州内のBJP勢力との選挙協力を推進。
  • 大統領、Bofors事件に関与したとされるSolanki元外務担当大臣のCBIによる訴追を許可。


5月4日(火)
  • 選挙委員会、下院総選挙は9月末から10月初に行う方針であることを発表。具体的な日程は近々確定され、日程の確定後は選挙実施に伴う様々な禁止事項(選挙委員会のページから"Instructions"、"Directory -> Model Code of Conduct"参照)が有効となる。


5月5日(水)
  • 最高裁、Jharkhand Mukti Morcha(JMM)汚職疑惑に問われているNarasimha Rao元首相(国民会議派)等には憲法上の不訴追特権は認められない旨裁定。一方、収賄側については、賛成票を投じたという行為自体は国会内で起きたことであるとして、不訴追特権が認められるとの裁定。
    (注: JMM疑惑とは、1993年にNarasimha Rao政権(少数内閣)が不信任決議案に直面した際に、JMM (Jharkhand自由戦線(ビハール州の一部であるJharkhandの分離、独立州地位を求める政党)の指示を取り付けるためにJMM出身国会議員四名に賄賂を送ったとされる疑惑)
  • 選挙委員会、ゴアの州議会選挙の日程(6月4日投票・6日開票)を発表。今回の州議会選挙では、全ての投票所で電子投票器(98年のデリーなどの州議会選挙で一部用いられた)を用いる予定。
  • 国民会議派、Sonia Gandhi総裁と、各州の会議派首脳との協議開始。総選挙に向けて、各州で他党とどのような選挙協力を行うべきかが議論される予定。
  • BSP、UP州において如何なる政党とも選挙協力を行う用意がないことを発表。
  • Samata Party(BJP連立政権側)、中央執行委員会開催。BJP勢力の結束を固めるべきこと、野党側勢力の積極的な取り込みを行っていくべきことなどを決定。


5月6日(木)
  • Sonia Gandhi会議派総裁、BJPが彼女の出生を攻撃材料としていることを「極めて下等な非難戦術」として激しく批判すると共に、今回の退陣劇について、「BJPは同情ムードを作り上げている。安定政権を提供できるのはtime testedな国民会議派だけである」と発言(テレビで見たところ、英文原稿のArtificiallyというところがどうしてもキチンと発音できずに、四回位読み直していた)。
  • 国民会議派のPawar氏、CTBTや、WTO問題などについては、選挙期間中であっても、BJP政権との協議に応じる用意がある旨発言。
  • TMCのN Denis全下院議員、国民会議派に回帰。

このところ、国民会議派本部の記者会見場には、Mahatma Gandhi、Jawaharlal Nehru、Subhas Chandra Bose、Bahadur Shastri、Indira Gandhi、Rajiv Gandhiなどの写真が掲げられている。げにげにインド民主主義の伝統を背負っているということだが、伝統に頼らなければ選挙に勝てないということか。


5月7日(金)
  • BJP出身のUP州議会議員37名、BJP総裁に対して、Kalyan Singh州首相を更迭しないかぎり、議員を辞職する、との申し入れ。
  • TDPのRenuka Chaudhury上院議員、国民会議派に鞍替え。
  • Samajiwadi Partyのマハラシュトラ州指導者であるHussain Dawai他、国民会議派い鞍替え。
  • Gujral元首相、9月以前にCTBTに署名する必要はなく、選挙後の新政権の判断に任せるべき、と発言。


5月8日(土)
  • Indian National Lok DalのOm Prakash Sharma国民会議派へ鞍替え。
  • India Todayの最新号で、世論調査の結果が発表される。主な結果。
    • BJP及び友党=220〜232議席(現253議席)
    • 国民会議派及び友党=191-203議席(現166議席)
    • Third Front=57-63議席(現96議席)
    • その他59-63議席
    • 最良の首相: Vajpayee 43%、Sonia Gandhi 32%
    • Vajpayee首相の業績: 良い 49%、悪い 15%、普通 27%
    • BJP政権の業績: 良い 37%、悪い 22%、普通 33%
    • Vajpayee政権は任期を全うすべきだったか Yes 60%、 No 21%、Maybe 7%
    • Vajpyaee政権へのシンパシーを感じるか Yes 47%、No 28%、Maybe 8%
    • Vajpayee政権の退陣劇は正当化できるか Yes 23%、No 59%
    • 下院の解散は正しい選択か Yes 26%、No 60%
    • どのような政権が望ましいか 連立政権 14%、単独政権 60%
    • どの連立が望ましいか 会議派主導 39%、BJP主導 42%、その他 14%
    • どの党が安定政権をもたらすか BJP 33%、会議派 35%、その他 22%
    • インドの直面する問題を解決するためには BJP 35%、会議派 33%、その他 23%
    • Sonia Gandhiの出生は首相になるに当たって問題か Yes 36%、No 44%、Maybe 6%
    • 何が問題か
      • 治安 7%
      • 政権の安定性 11%
      • 物価 40%
      • 失業 24%
      • 汚職 11%
      • 国家安全保障 3%
      • 宗教・カースト問題 4%


5月9日(日)
  • CPI(M)のHarkishen Singh Surjeet書記長、今次選挙では、BJPを打倒することを主目的とし、会議派への支援にも後向きではないが、それは無条件のものではない、と発言。
  • UP州でBJP州政権を支持しているLoktantric Congress、州内BJPで内部分裂が続くのであれば、BJP州政権への支持を見直す必要があると発表。


5月10日(月)
  • Samata PartyのKalpnath Rai、国民会議派に復帰。
  • 国民会議派のNetwar Singh(元外務大臣)、CTBTの署名については、「Jaswant Singh外相と米国のTalbott国務副長官の協議内容が一切明らかにされていない中、この協議内容を充分に検討し、インドの国益が失われていないということが確かめられた上でないと、署名に賛成することは出来ない」と発言。
  • BJP指導部、Kalyan Singh UP州首相の更迭は行わない方針を決定。
  • オリッサのBJD、内部分裂が激化。一部はBJPに加わる所存とも伝えられる。


5月11日(火)
  • Rajiv Gandhi元首相の暗殺犯グループに対する最高裁判決。特別裁判所で全員死刑判決を受けた26人の被告の内、4名を死刑、3名を無期懲役、残り19名を暗殺謀議については無罪。
  • BJP政権、西ベンガル州及びアルナチャル・プラデシュの知事を解任。野党は選挙管理内閣の権限を越えているとして批判。
    (注)知事=Governor(中央政府指名の言わば「各州における大統領の代理人」。州議会により選出される州首相(Chief Minister)とは別。
  • BJP、各地で核実験1周年記念行事を実施。
  • ラジャスタン、チェンナイなどでは反核グループがデモ実施。


5月12日(水)
  • 国民会議派のSharad Pawar、チェンナイにてJayalalithaと会談。会談後、preliminary meetingと称し、選挙に向けての議席調整はまだ決定されていないこと、Jayalalithaが左翼政党と協力することに反対しないことなどを述べる。
  • Advani内相、9月までのCTBT署名予定はないことを述べる。また、Raje外務担当閣外相、全党のコンセンサスが必要であるとして、総選挙前のCTBT署名問題を巡る議論を否定。


5月14日(金)
  • 最高裁、Jayalalithaの一連の汚職疑惑に関するタミルナド州に特別法廷設置を支持。BJP政権による同疑惑を特別法廷の対象外とする決定を破棄。
  • Tohra全SGPC総裁、Akali Dalから追放処分となる。


5月15日(土)
  • BJP及びBJP政権を支持した諸政党、National Democratic Aliance(NDA)を旗揚げ。9月に予定される総選挙には共通の選挙綱領にて臨む。但し、Trinamul Congress, Telgu Desam Party, National Conferenceは旗揚げ会合に欠席。 出席政党は、BJP, DMK, Samata Party, Biju Janata Dal, Akali Dal, Shiv Sena, Lok Shakti, Haryana Vikas Party, Indian National Lok Dal, Arunachal Congress, MDMK,PMK, TRC, Maneka Gandhi (independent)。
  • 国民会議派、反Soniaキャンペーンに対する対応を協議するために、Congress Working Committeeを開催。


5月16日(日)
  • 国民会議派のSharad Pawar(前下院会議派代表), P A Sangma(元下院議長), Tariq Anwar(前All India Congress Committee議長)の三者(共にCongress Working Committee(CWC)メンバー)、Sonia Gandhiに対して、「9億8千万人の人口を要するインドが外国生まれの指導者を仰ぐことは不可能」、「国民会議派は、『大統領、副大統領、首相の有資格者はインド生まれのインド人に限定する』との憲法改正が必要とのスタンスを取るべき」としたレターを送付
  • CWCは月曜日にこのレターについて協議を行う予定(但し、Pawar、Sangmaはデリーを離れているため欠席となる可能性大)

さて、久しぶりに論評を付け加えたくなる出来事である。Pawar(マハラシュトラ出身、マハラシュトラ州首相、国防大臣などを歴任したベテラン政治家、首相職への野望があると言われている)、Sangma(メガラヤ出身のクリスチャン、彼も少なからず野望をもっている)、Tariq Anwar(ビハール出身のムスリム、マイノリティー層の代表)が、Sonia Gandhiに叛旗を翻したのである。

Pawarにとっては、Sonia Gandhiがいる限りは、首相職には就けないという制約があるわけで、何らかの形で反Sonia的な行動に出るのではないかと見られていたが、文書をもって直球を投げつけたわけだ。

Pawarは、前回の総選挙において、Mulayam Singh Yadav(Samajiwadi Party)とマハラシュトラ州内で選挙区調整を行い、同州内の会議派復活をもたらした大きな貢献があり、下院における会議派代表を務めるとともに、野党勢力のリーダーを務めていた。ところが、今回のBJP政権崩壊劇においては、Arjun Singh等を重用するSonia Gandhiが、一貫してPawarを様々な協議の蚊帳の外に置いたと言われており、相当不満が溜まっていると言われていた。

さて、明日の(Pawar抜きの)CWCでどのような決議が出されるのだろうか。まさかPawar一派の要求を全て呑むという結論にはならないだろうが、今回ばかりは、「Sonia女王に全てお任せ」という結果は出せないだろう。Pawarにとっては一世一代の賭け。最終的には会議派を追放となり、新党結成という可能性すらある。

会議派内部にも、Sonia Gandhiの首相就任に疑問を感じる向きがあると言われている。「インド生まれ」の資格を有する娘のPriyanka(二十代後半?)を担ぐべし、との動きもあり、今回の選挙にはPriyankaも立候補する可能性がある。

インド政治の無責任な野次馬にとっては、実に楽しみな展開となってきた。


5月17日(月)
  • Sharad Pawar、ムンバイにて支持者との会合の後、会議派からの離脱、独自政党の旗揚げの意志はなく、会議派自身を強めるための行動であると発言。但し、CWCについては、ショートノーティスであるとして、欠席する意向であることを述べる。
  • デリーの会議派本部前では、Pawar一派への反対、Sonia Gandhi支持の会議派党員が座り込み。各州の会議派はSonia Gandhi支持を明らかに。
  • 夕刻CWC開催。Sonia Gandhi、辞表を提出(15日のCWCの際に、彼女の出生について激論が交わされ、それを受けて辞表が書かれたことになっており、辞表は15日付けでPawar一派のレター以前となっている)。
  • CWCは辞表を拒否し、Sonia Gandhiに総裁職に留まるよう要請すると一方で、Pawar一派の提案を拒否。Sharad Pawar等は出席せず。
  • Vajpayee首相、正副大統領、首相、最高裁長官などへのnatural Indian(= インド生まれのインド人)以外の就任の是非についての全国レベルでの討論を期待すると発言。この問題がBJPを筆頭とするNDA(5月15日結成)の統一選挙綱領(7月末を目処に起草予定)に反映されるか否かについては、今後の協議に譲るとした。

さてさて、今日のCWCはどうなったのか、と楽しみに帰宅し、インターネットに繋ぐと、いきなり、"Sonia Gandhi Offers Resignation"という見出しが飛び込んできて、驚いたというか、正直言って笑ってしまった。CWCの会議の冒頭、簡単な言葉と共に辞表を提出し、あとはCWCが決めること、といって退席したという。

笑ってしまったのは、確かに彼女に出来ることはこれしかなかったかもしれないと思ったからである。辞表を出すからといって、本当に会議派総裁を辞める積もりはなく、会議派としてもそれをすんなりと受理するはずはないということを計算ずくでの行動である。ニュース番組に出たKamal Nathという会議派の政治家は、Sonia Gandhiの辞表に書かれている、「自分はインドを自分のMother Landとして、死ぬまでインドのために尽くすつもりである。そのためにはポストに恋々とする積もりはない」云々といった言葉を感極まる調子で述べていた。また、CWCの会議はSonia Gandhiの私邸の隣で開かれたが、退席したSoniaをCWCの大物達が彼女の家まで追いかけて行って会議に戻るように要請したが拒否されたとの由。クラスの人気者が少しいじけてみて、みんなに自分の位置づけを再確認させるようなものだ。政権を取らんとする責任ある大政党の党首としては極めて無責任な行動ではないか。

Mahatma Gandhiは、宗教間の諍いが起きると何度も死に至る断食を行い、自らの命を賭して宗教間の融和を説いたが、今回のSonia Gandhiの辞任騒ぎはそれほどの決意があってのことではないのは日を見るよりも明らか。ナンダカンダ言ってみても、本気で辞任する積もりはないし、仮に辞任してみたとしても、総裁就任以前の状況に戻り、政治に関心がない素振りを見せつつも、裏で会議派の主要人事などを全て仕切るという寸法である。仮に会議派が政権についた場合には、彼女は、Indira Ganghiの緊急事態宣言期間中のSanjay Gandhi(次男)のように、Extra-Constitutional Powerとして隠然たる存在を保つことになるので、いずれにせよ、彼女は何も失わないのだ。

私は、周りのインド人達に、「Sonia Gandhiがインドのために出来る一番いいことは、彼女の言うところの犠牲を払うというFamily Traditionに則り、Indira、Rajivと同じように暗殺されることだ。そうすれば、会議派は圧倒的な支持を集めて、20年位は安定政権が確保できる」とブラックな論を張っているのだが、それくらい決意をもって欲しいものだ。

Sonia批判はともかく、これでPawar一派が会議派内で孤立し、会議派を割って出る可能性も高まった。Sonia Gandhiにしてみれば、この段階で、Pawar一派を会議派から追放するなどの性急な結論を出すことは、自ら会議派を分割・弱体化することを意味するので、採り得るオプションではない。また、Pawar一派と話し合いをもって妥協を探ることも、Pawar一派の提案が提案だけに困難だったのだろう。まぁ、そう考えてみると、今回のイジケ作戦はPawarの剛直球に対する唯一の有効打であり、これにより、会議派内部の結束が却って強まるということになるのだろうが、何か情けなくないかね、君たち、と会議派のお歴歴に言ってやりたくなる。

それにしても、何故Nerhu Familyで無ければならないのか、というインドに関心を持ち始めて以来の謎に答が見えてきたような、まだよく分からないような、やっぱりよく分からん。


5月18日(火)
  • Sonia Gandhiの辞意の翻意を促すために、会議派出身の州首相(MP、ラジャスタン、オリッサ、デリー)及び会議派の主要ポスト保持者、一斉に辞表をSonia Gandhiに提出。「リーダー無くしては、我々のポストも無意味」との主張。各州でも、州大臣級及び州議会議員が辞表を(Sonia Gandhiに)提出。
  • Sharad Pawar、ムンバイで記者会見し、「飽くまでも会議派を強化するための」自説を曲げる積もりのないこと、首相職への野望はないこと、会議派に留まるつもりであることを述べる。その一方で、「自分はSonia Gandhiの会議派総裁職については疑問を呈示した訳ではない」、「主張の背景について、国民に直接説明することも考える」と発言、会議派から離脱する可能性もちらつかせる。レターの署名者の一人、Tariq Anwarも、主張を曲げない旨発言。
  • Trinamul CongressのMamata Banerjee、Pawarと協議する意向がある旨明らかにする。
  • CWCはPawar一派に対する懲罰の可能性について協議。
  • Laloo Prasad Yadav、「Sonia Gandhiは、『国の嫁』になったのだから、彼女を首相として受け入れるかどうかは民意に任せればよい」と発言。一方で、RLMのパートナーであるSamajwadi Partyは、「作り上げられた『ドラマ』である」としてSonia Gandhiを批判。
  • CPI(M)は、このような状況下、選挙後に明確な最大勢力が生まれない可能性が高まり、Third Frontを再結集して政権を担う意欲があることを明らかにする。
  • BJPはSonia Gandhiの辞任劇を、「ドラマ」として批判。
  • デリーの会議派本部前には、運動家達が集まり、Sonia Gandhiの翻意を促すための座り込み、断食等を開始。Sonia Gandhiは彼らに一日一回Darshan(顔見せ。本来の意味は、神が姿を顕わし、それを拝むことにより功徳をつむこと)を行っている由。

と、いうことで、何だかよく分からないが、会議派は皆Soniaに右向け右で、「Soniaの下に結集せん!」というドラマを組織を挙げて演出中である。

まぁ、会議派内部のポストについて何をやろうが構わないが、公職である州首相までが、辞任すると騒ぎ出すとは如何なものか。彼らが本来辞任するのであれば、辞表は州知事(Governor)に提出すべきものであり、それをSonia Gandhiに提出しているのは、そもそも辞める気などさらさら無いからであって、彼らも失うものは何もない。「これは作り出されたドラマではないのか」との記者の質問に、Digvijay Singh MP州首相は激怒したというが、本音を突かれたが故の怒りではないのか。

この先を競うかのような辞任騒動は、「Sonia Gandhiへの忠誠心」を示さんがためのものであり、会議派という組織のことを思っての行動というよりは、忠誠心への見返り(=よりよいポスト)を求めたものと見ることも出来よう。ヒンディー語で、政治家の取り巻き、おべっか使いのことをChamcha(スプーン)という。何故Chamchaというのかは分からないが、会議派は当面スプーンには困らない(笑)。

さて、この「出来レース」、当面はSoniaが去就を明らかにせず、会議派全体が不安に陥れられ(たふりをみんなでして)、Sonia支持を確固たるものにするのが狙いである。Soniaの総裁職復帰のタイミングは、21日にやってくる、Rajiv Gandhiの暗殺記念日であると見られている。そこで、「インドは私のMother Land。私の家族はインドのために命を捧げてきた。私もかけがえの無い夫を失った。私も死ぬまでインド人としてインドのために尽くす」などという「感動的」なスピーチを行った上で、「会議派の総意ということであれば、再度総裁職に復帰する」として、拍手喝采の後に元の鞘にすんなりと納まる、という寸法である。

一方のPawar一派の動きはまだ読めない。地元マハラシュトラの会議派も二分されていると言われているし、明日米国から帰国予定のSangmaはSonia支持派の説得に応じる用意があるとも言われている。

恐らく、拍手喝采の中「出来レース」が終わった後、「会議派の結束」を確認したSonia GandhiはPawar一派を追放することになるのだろうが、そもそも、Pawarのレター(首相職について述べたものであり、会議派総裁としての立場について批判したものではない)に対して辞表(15日付となっているが、実際に書かれたのは17日の朝だとも言われる)を書いたのだから、論理的には、外国出生の者は首相職に不適切との批判に対抗する形での辞任であり、一連の劇を通じて、彼女の首相職への欲望が表面に出たものとも見ることが出来、恐らくBJPなどはこの点を追求するものと思われる。

今回の「出来レース」の結果、会議派にはSonia Gandhiのリーダーシップに異を唱えるものはいなくなり、結束力は強まり、Soniaに対するシンパシーを利用した選挙運動を行うものと見られる。しかし、Pawarが抜ければ、マハラシュトラでMulayam Singh Yadavと協力して会議派に対抗するのは明らかである(Shiv SenaのBal Thakarayは最近Pawarに対する態度を軟化してきているとも言われる)。また、Pawarは専らJayalalithaと会議派の協議を担当してきたことから、AIADMKとも何らかの協力関係を作り上げる可能性もある。他方、BJPには、Sangh Parivarというリスクファクターがあり、投票までの4ヶ月の間に、RSS、VHP、Bajrang Dalなどが過激な行動に走れば、BJPも票を失う可能性がある。その意味で、今回の騒動はタイミングが中途半端であり、この一件のみをもって、会議派の大敗、BJPの大勝と断ずることは時期尚早であろう。

昼刻に会議派本部のあるAkbar Roadの近くを通ったら、会議派本部に押し寄せたSonia支持者で溢れかえっており、Akbar Roadは閉鎖されていた。バスも何台か泊まっており、遠距離から駆けつけた支持者も多かったようである。何だかよく分からない理屈ではあるが、これだけ多くの人々が集まってくるというのは、一応大衆的なSonia支持があるということで、Nehru Familyでなければ会議派がまとまらないというのも分かるような気がしたが、ここのところが理屈面と感情面で矛盾なく理解できるようになったら、もう僕もインド人ということなのだろうか。

(Nehru家の歴史についてwebで探そうとしていたら、こんなページを見つけた。)


5月19日(水)
  • CWC、木曜日に会合を開き、Pawar一派に対する懲罰(追放?)を決議する予定。
  • 会議派本部前の座り込みが継続。焼身自殺を図るものも現れる。Sonia Gandhiは特段動きを見せず。辞意を撤回しないのではないか、との見方もある。
  • Pawar、Third Frontを指揮する意向がない旨発言。
  • P A Sangma、旅行先の米国でインタビューに応え、「インドは複雑な国であり、首相職を務めるためには一定の公職の経験が不可欠。」と発言。
  • Tariq Anwar、国籍問題について譲るつもりはなく、会議派による懲罰を恐れずと発言。
  • Kalyan Singh UP州首相により不当に優遇されて公職についたとされ、BJPのUP支部の内紛の一員を作ったKusum Rai辞任。内紛は沈静化するか?

明日の昼にでも、会議派本部前の座り込みを見に行ってこようと思う。多分明後日になると終わってしまうかもしれないから。

BJPのアキレス腱は、昨日書いたSangh Parivarの行動と、党内の内紛だが、UP州が収拾に向かう可能性を見せてきた一方、グジャラートでも州首相更迭を求める声が出てきているとも言われる。急激に拡大したBJPの「成長痛」のようなものか。

一方、Sangh ParivarはAyodhya問題について、ムスリムコミュニティーとの対話による平和的解決の道を探り始めたとも言われる。


5月20日(木)
  • Sharad Pawar, プネにて、従来の主張を繰り返し、「インド生まれの首相のみが、インドの民衆の苦しみを理解できる」と述べるとともに、「地方政党の役割を軽視すべきでない」と発言。新党の旗揚げを示唆。
  • CWC、Pawar、Sangma、Tariqの三名を会議派から6年間追放する旨決議。決議理由は17日のCWCで三名の提案が否決されてから後も、様々な形でCWCの決議に反する発言を繰り返しているため、とされている。但し、この追放決議は全員一致では無かったとも報じられている。
  • 決議後、Pawarは「吹っ切れた(Relieved)」と語る。週末に向けて新党旗揚げを進める模様。マハラシュトラ州内の会議派は分裂する見込。
  • Sonia Gandhi、明日のRajiv Gandhi暗殺8周年に予定されていた集会を含め、全ての公的な予定をキャンセル。辞意撤回への動きは見えず。15日のCWCで国籍問題が採り上げられた際に、CWCの主要メンバーが明確な反対を示さなかったことに怒っているとも伝えられる。

さて、Sonia Gandhiの総裁職復帰の兆しが見えない中、とうとうPawar一派は追放処分となった。会議派が何処まで「シンパシードラマ」を続けるのかよく分からないが、何を武器に来るべき選挙を戦うつもりなのか、よく見えてこない。

もう、「セキュラリズムの旗の下」という惹句は殆ど無意味になりつつあり、「セキュラリズム」という(実質は極めてアヤシイ)看板以外にBJPと会議派の違いはどこにあるのか、と問われれば、VajpayeeかSoniaかというポイント以外無くなりつつあるが、Pawar一派のレター騒ぎによって、Sonia Gandhi自身が首相候補として選挙に臨むことは、自動的に彼女の国籍問題を選挙戦のイシューに持ち込むこととなるため、会議派内での彼女の位置づけは絶対的になるものの、首相候補としての立候補はほぼ不可能になったのではないか。

会議派の中には、Soniaがもう復帰しないのではないかとの見方もあり、その場合の首相候補を誰にするかという議論も始まっていると言われる。最有力候補は、クリーンなイメージが強いMamohan Singh元蔵相だが、彼にはカリスマ性が欠けていることと、91年に始まった経済改革の主導者であったことから、貧困層への受けが良くないのではないかとの見方もある。いずれにせよ、Soniaの代替候補を立てる場合でも、その指名はSonia(総裁職に復帰するにせよ、しないにせよ)によって行われなければならない、というのが会議派の掟であって、一人前の政治家による政党というよりは、自尊心を失った情けない政治家の集団ではある。


5月21日(金)
  • Pawarムンバイにて、 「真の会議派」路線による新たな戦線の旗揚げを宣言。Sangma及びAnwarはデリーにて、今回の追放劇を非民主的であるとして批判。
  • マハラシュトラの会議派は分裂へ。
  • 国民会議派、All India Congress Committee(AICC)を5月25日に開催することを決定。Pawar一派の追放を追認するとともに、Sonia Gandhiの総裁職への復帰嘆願を全会一致で採択する方向。
  • Sonia Gandhi、Rajivの8周忌に現れるが、何も語らず。

と、いうことで、今日Sonia Gandhiが復帰するとの読みは外れてしまったわけだ。


5月22日(土)
  • Vajyapee首相、9月までのCTBT署名に向けて努力を続ける旨発言。
  • 会議派では、Pawar派の離脱と、反Pawar派の会議派復帰が続く。


5月23日(日)
  • 国民会議派、Rajiv Gandhi暗殺犯への死刑判決後、Sonia Gandhi暗殺の謀略があるとして、Vajpyaee首相にSonia Gandhiの身辺警護を強化するよう申し入れ。


5月24日(月)
  • Sonia Gandhi、国民会議派の総裁職に復帰する旨発表。25日のAICCで正式復帰。
  • Pawar派、全国的な政党を近日中に選挙委員会に登録し、正式名称にはCongress(会議派)を含める方向であることを発表。
  • マハラシュトラ会議派から、Pawar支持派の約20名(同党出身州議会議員の約4分の1)追放処分に。

やはりSonia Gandhiは返り咲いた。ニュース番組に出演した会議派の幹部(オバサン)が、何だか満面の笑みを浮かべていて、コイツアホカ!と思ってしまった。

明日のAICCでは、Sonia Gandhiの感動的な演説に参加者全員が涙を流し、Akbar Road(会議派本部のある通り)は冠水することであろう。あほらし。

ただ良く分からんのは、「今日復帰してしまったら、『演出効果』が半減してしまうではないか」という点。AICCの総意による懇願を受けて、しかたなく復帰する、というシナリオの方が感動を呼ぶと思うのだけれど。一体、Sonia Gandhiのシナリオは誰が書いているのだろうか?


5月25日(火)
  • Sonia Gandhi、AICCにおいて、「私はインドに嫁し、インドで母親となり、インドで夫を失った。偉大なるIndira Gandhiも私の腕の中で息を引き取った。私の血の一滴一滴は私がインド人であると語っている」などと、予想通りの情緒的な演説を行う。尚、「外国人問題」については、「選挙民が決めること」としつつ、国民会議派の首相候補については、選挙後に会議派院内会派が決めること」とした。
  • AICCは、全会一致でSonia Gandhiの復帰を大歓迎する一方で、出席者の中からは、Arjun Singh, Pranab Mukherjee, Vincent Georgeなどの、「Soniaの取り巻き」に対する批判も聞かれたと伝えられる。
  • Pawar派、新政党の名称及び党綱領は26日に明らかにする、と発表。Sangmaは、(いくら反Soniaという点で共通しているとは言え、)BJPと協力することは問題外である、と発言。
  • Jayalalithaの州首相在職当時にテレビ及び土地を不当な安値で購入した、との疑惑に関する特別法廷の第一回法廷が行われたが、Jayalalitha、「急な高熱により」欠席。検察側の冒頭陳述が行われず。

はいはい、分かりました、よかったねぇ、女王様が帰ってきてくれて、と言う感じである。

デリーの街には、Youth Congress(会議派青年組織)の"No Soniaji, No Congress"という断幕がところどころに貼られ、Akbar Roadの会議派本部付近にも、インド中から集まった車、バスが所狭しと駐車されていた。

Sonia Gandhiの演説は、またしてもたどたどしいヒンディー語で行われた。当然、原稿の読み上げである。原稿はDevanagari文字ではなくて、ローマ字で書かれていると言われている。

BJPは全国政党と行ってみても、まだまだ北部地域中心の政党であり、そのWorking Languageがヒンディー語であるのは当然だと思う。一方、国民会議派は、「真の全国政党」を標榜しており、今日のAICCにも、ヒンディー語を母語としない南の地域からも大勢の出席者があった訳で、聴衆のことを考えれば、何も不自由なヒンディー語でやるのではなく、(これも充分とは言い難いが)英語で演説するのが当然ではないかと思うのだが、「演出」としては、「私の血の一滴一滴」云々をヒンディー語で言わせるところが「キモ」なのだろう。あほらし。

さて、BJP勢力は、前回の98年選挙と同様、Vajpayee首相を明確な首相候補として推し出した選挙運動を繰り広げる訳で、それを前にして、首相候補を選挙運動中には明らかにしない(まぁ、明らかなのだけれど)、との戦略が吉と出るか、凶と出るか。また、Sonia自身が、「国籍問題については選挙民が決めるべき」としたことにより、国籍問題が完全に選挙の争点になった、との見方もできる。

一方、Pawar派の動きについて、BJPも安心して見ていられない。Pawar派はSamajwadi Party(Mulayam Singh Yadav)と連携するのはほぼ確実として、BJPを中心とするNational Democratic Allianceの構成党(Trinamool Congress(M Banerjee)、Lok Shakti(R Hegde)など)を引き付ける可能性も出てきている。Mamata Banerjeeなどは、「Vajpayeeを首相候補として認めるのであれば、Pawar派と連携可能」などと行っているが、引き抜きが成功しなくても、票田を奪い合うことになる可能性が高い。

Pawar個人は、マハラシュトラを基盤としているが、Pawar派が政治的に意味のある勢力になりうるかという観点からは、マハラシュトラという枠を越えて、如何に全国ベースでの支持・連携を築くことが出来るかというのがポイントである。この点については、BJPも警戒していることだろう。Pawarは「国民会議派の代表として」Jayalalitha(久しぶりに登場!)と会談しているが、その際、会議派からの離脱の意向も漏らし、その後のシナリオについて意見交換を行ったとも言われている(それをJayalalithaがSoniaに通報した、という逆の情報もある)。


5月26日(水)
  • 野党、カシミール紛争への空軍の投入を基本的に支持しつつも、ラホール宣言後のBJP政権の外交政策の失敗であるとして批判。
  • Pawar派の新党旗揚げは明日に延期。
  • Trishul対空短距離ミサイルの艦上発射実験に成功。


5月27日(木)
  • Pawar派、Nationalist Congress Partyを旗揚げ。総裁にPawar、書記長(General Secretary)にSangma、Anwarが就任。
  • Pawarの独占インタビューがStar Newsにて放映された。発言の主なポイントは以下の通り。
    • Nationalist Congress Party(以下NCP)は、BJP、国民会議派双方から等距離を保つ。
    • Sonia Gandhiについては、国籍問題も重要であるが、公職の経験不足が明らかであり、こちらの方が問題。これまでは、Indira、Rajivの暗殺に対する同情により支持を集めてきたが、同情だけでは国を治めることは出来ない。
    • 国籍問題を採り上げたのは、選挙に向けてBJPの批判を回避するためには、会議派自身が本件に決着をつけるべきだと考えたからである。
    • 会議派のためにと思って提起した問題により追放処分となったが、国民会議派の党内民主主義が破綻している証左。Nehruは党内の議論を尊重したが、Indira、Rajiv、Soniaと時代を経るにつれ、党内民主主義が退化してきた。
    • NCPは、BJP/国民会議派からの等距離、愛国主義とSecularism、有効な第三勢力の糾合、を政策とする。
    • Samajwadi Party (Mulayam Singh Yadav)、CPI、Republican Party of India(Ambedkar博士の系譜を次ぐマハラシュトラ中心の政党)などと協力関係を築いていくことは充分可能。
    • 一方、Trinamul Congress(Mamata Banerjee)、Lok Shakti(Ramakrishna Hegde)など、BJPとの協力関係のある党との協力については、BJPとの関連を断つことが条件であり、協力することは不可能であろう。
  • 国民会議派のNatwar Singh(元外相)、カシミールでの戦闘について、「国土の安全保障については、選択の余地はない。政府は妥協することなくあらゆる手段を講ずるべき」と発言。


5月28日(金)
  • NCP、Janata Dalと選挙協力の可能性につき協議。
  • CPI(M)は、Pawarの個人的欲望に基づくものとしてNCPを批判。
  • Lok Shaktiのメンバー30名がNCPに鞍替え。

それにしても、疑問を感じざるを得ないのは、カシミールで戦闘が行われており、インド軍の兵士が命を落としているというのに、Sonia Gandhiからはこの点について何ら発言が見られないことである。血の一滴一滴がインド人という、偉大なる指導者としては、高高度の劣悪の環境の中で死を賭して闘っている兵士達に対して、何らかの「お言葉」があって然るべきだと思うのだが、それすらない。こういう機会にこそ、「血の一滴一滴までがインド人」という証拠を見せてもらいたいものだ。

毎日、通勤途上にSonia Gandhiの邸宅前を通るのだが、東京の皇居にも似た、「偉大なる真空地帯」という感じがしてならない。


6月4日(金)
  • ゴアにて州議会選挙投票。今回は州内の全投票所において、電子投票器が用いられた。


6月6日(日)
  • ゴア州議会選挙開票。結果は以下の通り(定数40)。
    政党名今回結果前回議席
    国民会議派 2118
    BJP104
    MGP412
    GRC20
    UGDP23
    個人13
    • MGP: Maharashtrawadi Gomantak Party
    • GRC: Goa Rajiv Congress
    • UGDP: United Goan Democratic Party

結果は圧勝とは言い難いものの、国民会議派が過半数を占めた。

ゴアは過去10年間に州首相が10回交替した。前回の選挙で過半数を占める政党が生まれなかったことから、地元政党の寄せ集め政権が出来たが、これも不安定に終わり、代替政権が出来なかったことから、大統領直轄の末、今回の州議会選挙となったもの。

下院選挙へ向けて端緒となる選挙であることから注目されたが、「安定政権」を旗印にした国民会議派が辛うじて過半数を採り、1984年以降初めてゴアに全国政党による州政権が出来ることとなる。但し、州首相候補は6名いると言われており、誰が首班となるのかは未定。最後は、会議派の「掟」である、「Soniajiに一任」ということになるのは火を見るよりも明らかではあるが、辛うじて過半数を採っているという状況で、首班決定を巡っての意見の相違が州会議派の分裂に至る可能性もある。また、隣接するマハラシュトラ州では、会議派を去ってSharad PawarのNCPに参入する動きがあり、この影響も予想される。

一方、BJPについては、今回の選挙の結果、ゴアにも基盤を築いたということも出来、会議派政権の樹立という結果にはなったものの、総選挙に向けてのネガティブは結果とは捉えられていない。

これから言えるもう一つのことは、少なくともゴアに限って言えば、「地方政党から全国政党へ」という流れが見えるということであり、このトレンドが全国的に総選挙に向けて維持される可能性もある。以前にも書いたように、国民会議派から分派したSharad PawarのNCPにとっても、如何に「全国政党」としての立場を確保するか、ということが重要になってくる。


6月7日(月)
  • ゴア国民会議派、Luizinho Faleiroを全会一致で州議会内会派のリーダーに選出。Faleiroは州首相としての宣誓を行う予定。Faleiroは組閣に当たって、Sonia Gandhiの指導を仰ぐ旨表明。

と、いうことで、Soniajiの思し召しのまま、といったことにはならず、表向きは互選で選んだことになっているが、実質は、会議派中央から派遣された、Madhavrao Scindia、Manmohan Singhといったお目付け役が同席した上での選出であった。


6月17日(木)
  • Sharad PawarのNCPとMulyam Singh YadavのSamajiwadi Partyが共同戦線で選挙に臨むことを合意。具体的な選挙区調整などは今後協議される予定。Third Frontの復活をめざし、Mulayam Singh Yadavは、RJDのLaloo Prasad Yadavとの連携を確信していると発言したが、国民会議派支持を明らかにしているLaloo及びCPI(M)はNCPとの協力については消極的。
  • NCPとSPの共同選挙綱領は後日発表される予定であるが、Mulayam Singh Yadavなどの発言ぶりでは、1)反コミュナリズム、2)BJPと国民会議派双方と等距離を保ち、同じ立場にある諸党との協力関係を築く、3)被抑圧階級の底上げ、4)外国企業のインド進出を警戒、といったところか。


6月22日(火)
  • BJP(州議会議席11)、ハリヤナ州のBansi Lal政権(HVP:Haryana Vikas Pary)(議席35)への支持撤回。ハリヤナを基盤とするIndian National Lok Dal(INLD)のOm Prakash Chautalaが、BJP主導のNDAに加わる条件として、同政権への支持撤回を挙げていた。
  • 一方、国民会議派(議席13)はBansi Lal政権への支持をほのめかす。
  • ハリヤナ州知事は、Bansi Lal州首相に対し、6月25日の州議会にて、政権継続に必要な議席数を有していることを示すよう指示。


6月24日(木)
  • Jayalalitha、CPI(M)と選挙協力について協議。基本的合意に至るが、選挙区調整の詳細については明らかにせず。
  • ハリヤナ州国民会議派内はBansi Lal政権支持について意見調整が難航している模様。BJPはHVPの分裂から、INLD/BJP政権が可能となることを期待しているとも言われる。
  • 国民会議派、Narayana大統領に対して、Kargil問題に関するRajya Sabha(上院)の緊急会の開催を申し入れ。

国民会議派は、戦争の危機に直面しても、政治的な利得を得ようとの動きを忘れてはいない。議会を招集したところで、そもそも今回の武装侵入を見逃したBJP政権の責任追及などが始まり、戦争になってしまうかも知れない、という状況での危機管理にはむしろ逆効果であると思われるのだが、「このまま侵入者が駆逐されてしまえば、全てはBJPの得点になってしまう」との危機感があるものと見られる。


6月25日(金)
  • ハリヤナのBansi Lal政権、国民会議派の支持を得て55対35で政権維持。国民会議派は支持に当たって「Sonia Gandhiの指示に従う」などの条件をつけたと言われており、事実上のHVP(91年に会議派から分離)の再統合か。


6月26日(土)
  • 国民会議派のMammohan Singh元蔵相ら、Jayalalithaと選挙協力について協議。協議内容は明らかにされず。
  • Vajpayee首相、カシミール情勢に関するRajya Sabha緊急会の招集に前向きな発言。
  • DMKのKarunanidhiタミルナド州首相、TMCに対してNDAに加わるよう呼びかけ。


6月28日(月)
  • Vajpayee首相、カルギル地区での戦闘に関する全党協議会開催。今回の事態に至った経緯について問題視する政党もあるものの、現段階では政府及び軍に対する支持を確認。国民会議派からは、繰り返し上院の緊急会開催要求が出されたが、緊急会開催の具体的日程は立っていない。


6月29日(火)
  • BJP、28日の全党協議会に欠席したSonia Gandhiはカルギル問題について真摯さを欠くとして批判。
  • Sonia Gandhi、「BJPが上院の緊急会開催に後向きなのは、国民の口に蓋をしようとしているからだ。全党協議会では不十分である」と批判。

(いつものごとく通り掛かりで)TVのインタビューに答えたSonia Gandhiは、「65年の印中戦争の際には、Pandit Nehruは両院の緊急会を開催した」として、激しい口調でBJPを攻撃した。

まぁ、いいけどさぁ、なんであんたがたは過去の歴史・Nehru家の伝統ばかりにしがみついてる訳ぇ?、Nehruのことを絡ませなければ同じことは言えない訳ぇ?、と聞いてやりたい。多分このインタビューに備えて発言ぶりの予行演習をしたに違いない。激しい口調の英語にしても、イタリア訛りで全くと言ってよいほど品を感じさせず(ヒンディーを話しているときも同じ)、このオバサンは口を開けば開く程、如何に首相の地位には向いていないかということを露呈しているようなものだ。可哀想だとは思うけれど。


6月30日(水)
  • マハラシュトラのShiv Sena-BJP連立政権、来年3月に予定されている州議会選挙を繰り上げて9月の総選挙と同時に行うために、州議会の前倒し解散を行う方針を固めたと報じられる。(正式にはShiv Sena-BJPの調整会議の後決定される見込。

Shiv Sena-BJPにとっては、1)Sharad Pawarの分派により州の国民会議派が分裂している状況を最大限利用したい、2)カシミールの戦闘は対パキスタン強硬姿勢を貫いているShiv Senaに有利に働く、との観点から選挙を前倒しに行いたい、というもの。実際に下院選挙と州議会選挙が同時に行われるかどうかは選挙委員会が決定する。但し、Shiv SenaとBJPの間にも政策面の違いがあり、選挙区調整も難航する可能性がある。


7月2日(金)
  • Gill選挙委員長ら、Vajpayee首相と会談。下院総選挙については、予定通り9月下旬から10月上旬に実施することで合意。


7月3日(土)
  • 選挙委員会と全国政党の協議で、選挙を予定通り実施することについて合意。


7月11日(日)
  • 選挙委員会、下院総選挙の日程を発表。概要以下の通り。
    • 投票は9月4日、9月11日、9月17日、9月24日、10月1日の5回に分けて行われる。
    • アンドラプラデシュ、カルナタカ、シッキムの3州については、州議会選挙も同時実施。
    • 開票は一斉に10月5日開始。6日には大勢が判明。
    • ジャム・カシミール州も通常通り選挙実施。
    • 65,000個所の投票所で電子投票器を使用。
    • 本発表をもって、Model Code of Conduct for the Guidance of Political Parties and Candidatesが有効となり、大臣等の現職を利用した政治的活動(起工式・竣工式の主催など)などが禁止される。
  • Sonia Gandhi、カシミール情勢に関する全政党会合に出席。会合後、BJP政権が上院の緊急会の開催について消極的であると批判。

さてさて、カシミールの方が一段落しようというところで、「政治の季節」が始まった。国民会議派は、政府の諜報活動の不手際により、武装侵入集団の把握の遅れ、今回の戦闘が長期化、多数の死者を出したとして、BJP政権を批判することが確実(と、いうか、攻撃材料はそれしかない?)。一方、BJP政権は、軍事的・外交的に実質的な勝利を収めたとして、BJPの優位性を主張しつつ、Sonia Gandhiの未経験、出生を材料とするものと見られる。但し、BJPにとっては、今後どのような形でパキスタンとの交渉のテーブルにつくのかにより、インド国内の評価が左右されるものと見られ、それは米国を始めとする国際社会の意向とは必ずしも一致するベクトルとはならないため、難しい舵取りとなる。また、戦闘が落ち着けば、現時点では不要としているSharad PawarのNCPを始めとした野党が上院の緊急会を求める可能性もある。

個人的な話ではあるが、総選挙を最後まで見守れないのは非常に悲しい。


7月14日(水)
  • 国民会議派とAIADMK、タミルナドの選挙協力について合意。同州の下院議席40の内、AIADMKは23議席(前回当選18議席)、国民会議派は12議席(前回当選0議席)に候補者を立てる。残り5議席はCPI(M)、CPIなどの選挙区となる。
  • 国民会議派、6月25日の信任投票で支持したハリヤナ州のBansi Lal政権への支持を撤回。「信任投票の際に『Sonia Gandhiの支持に全て従う』と発言したBansi Lalに対して、Sonia Gandhiが『州議会を解散して新たなマンデートを得るべき』とのアドバイスを行ったが、それをBansi Lalが拒否したため、支持を撤回した」というのが会議派の説明。Bansi Lalは会議派抜き(= 諸派7議席の支持を不変と仮定すると、過半数45に3議席不足)での政権維持の可能性を探ることとなる。

と、いうわけで、久しぶりのJayalalithaオバサンの登場である。AIADMKの前回18議席が立候補何議席に対するものなのか、前回のBJPとの選挙協力が如何なるものだったのか詳細がすぐ手元にはないので比較分析は出来ないが、「前回の議席は一議席たりとも、他党には渡さない」と言われていたJayalalithaにしては、12議席も国民会議派に譲ったのは太っ腹だということができるのかもしれない。

一方、哀れなのはBansi Lalである。彼はIndira Gandhiの緊急事態宣言の際の国防相であり、元国民会議派のベテラン政治家の一人なのだが、Sonia Gandiやずっと若輩の会議派政治家に翻弄されている。


7月15日(木)
  • マハラシュトラのShiv Sena-BJP政権、マハラシュトラ州議会(現議員の任期は2000年3月まで)を解散し、総選挙と同時期に州議会選挙を実施する方針を決定、州知事に議会解散を勧告。これに従い、州知事は議会を解散。
  • Hegde商業相(Lok Shakti)、バンガロールで会談したカルナタカのPatel州首相(Janata Dal)が、総選挙及び同時州議会選挙にてBJP主導のNDAに参画する意向を明らかにしたと発表。BJPはJDから正式な連絡がないこと、Patel州首相の発言が二転三転していること、から当面事態を静観するとの構え。

Shiv Sena-BJPは、カルギル情勢の収拾によるBJP政権への追い風が絶えない内に州議会選挙を行ってしまいたいという意向。因みに、本日付のFinancial Express紙に掲載された経営者を対象とした調査では、82%が次期中央政権はBJP連合であろうと回答し(国民会議はは10%)、首相としてはVajpayee氏が最も望ましいとした回答も80%に上っている(Sonia Gandhiは4%)。

Patel州首相は、JD主流派のDeve Gowda元首相・元カルナタカ州首相とライバル関係にあり、Deve Gowda首相とHedge商業相(こちらも前州首相・JDから分裂してLok Shaktiを結成した)は反目関係にある。JDが全国規模でNDAに参画することになるとは考えにくいが、場合によっては、カルナタカのJDが分裂可能性もある。


7月18日(日)
  • 国民会議派の支持を失ったハリヤナ州のBansi Lal政権、21日までに再度信任投票を行うこととなる。
  • Janata Dalの政治委員会が開催されるが、NDAに参加している旧Janata系諸政党(Samata Party(George Fernandes/Nitish Kumar), Biju Janata Dal(Naveen Patnaik), Lok Shakti(Ramakrishna Hegde))との再糾合に前向きなグループ(Sharad Yadav、J H Patel、Ram Vilas Paswan、I K Gujral等)と、BJPとの連携には反対で、Laloo Prasad YadavのRJDとの糾合を主張するグループ(H D Deve Gowda, Jaipal Reddy等)の意見が対立。結論を19日に持ち越し。


7月19日(月)
  • JDの政治委員会、結論出ず。分裂の方向へ。
  • BJPはJDの分裂、NDAへの参加を、NDA内部に新たな勢力を作るものとして警戒。
  • Sonia Gandhi、国民会議派のUP州支部にて、党内の規律の乱れ、内紛は許されないとのスピーチを行う。
  • JayalalithaのTANSI土地取引疑惑、特別法廷にて立件。


7月20日(火)
  • BJP政権、選挙委員会によるModel Code of Conductに抵触する可能性のある中央政府次官級の配置転換を実施。IMF理事に転出するKelkar大蔵次官の後任にはMankad情報放送省次官(大蔵次官として国税次官も兼任)、経済局(DEA)次官には、E A S Sarma歳出次官、J Choudhary歳入次官は保健省次官へ。B P Singh保健省次官は世銀理事へ転出。歳出次官にはUP州のIASであるC M Vasdevが就任し、銀行局次官にはDevi Dayal(IAS/UP)が就任。等々。
  • ハリヤナのBansi Lal政権の大臣12名を含む17名がBansi Lal州首相の辞任を要求。大臣12名は辞職。Bansi Lal側は11名をHVP(35議席)から追放。HVPの有効議席は18議席に激減し、定数90議席のハリヤナ州議会の支持を得ることが極めて困難となる。


7月21日(水)
  • JDが分裂する。NDAの下でSamata Party(主にビハール)、Lok Shakti(主にカルナタカ)と"Dal Family"の再糾合を目指すSharad Yadav(JD総裁), I K Gujral, J H Patel, Ram Vilas Paswan, Kamala Sinha等に対して、Deve Gowda, Madhu Dandavate, S R Bommai, S J ReddyなどはNDAとの協力に反対し、後者グループはDeve GowdaをJD総裁として擁立。選挙を前にして、JDの車輪のシンボルの取扱い、党本部等の施設の争奪など、混乱が見られる。
  • BJPは引き続きJDの分裂、NDAの参加に慎重。
  • Bansi Lalハリヤナ州首相、信任投票の直前に辞任。HVPの反対派17名はHVP(Democratic)として分派するが、早くも内紛の声も聞かれる。22議席を有するIndian National Lok DalのOm Prakash Chautala(同州首相を3回歴任)が次期政権への手を挙げる。


7月22日(木)
  • J H Patel州首相の勧告により、カルナタカ州議会が解散される(いずれにせよ下院総選挙と共に州議会選挙が予定されていた)。これに先立ち、反Patel派(=親Gowda派)の州大臣8名が解任される。
  • 国民会議派、カルギル問題で諜報活動のミスがあった証拠となる軍内部の機密レターの存在を明らかにし、カルギル問題の初期動作の遅れについて、BJP政権の責任を追及する方向。


7月23日(金)
  • Om Prakash Chautala(INLD(22議席))、BJP(10議席)、HVD(D)(15議席)の支持を得て、ハリヤナ州首相に就任する公算大。
  • Vajpayee首相、カルギル問題に関する諜報活動のミスを否定。また、陸軍も国民会議派の主張するレターの存在を否定。
  • カルナタカ州のBJP支部、J H PatelらのNDA入りに反対。


7月24日(土)
  • BJP政権、カルギル問題についてのレビューパネルの設置を決定。国民会議派は、問題を隠蔽するためのものとして同パネル設置を批判。
  • Om Prakash Chautala、ハリヤナ州首相に就任。27日に州議会にて信任投票が行われる予定。但し、支持政党であるHVP(D)(15議席)は国民会議派とも通じていると言われており、政権の安定性には疑問の声も。


7月27日(火)
  • Om Prakash Chautalaハリヤナ州首相、BJP、HVP(D)の支持を得て、州議会での信任投票に勝利。但し、BJPは閣外支援に留まる。


諸般の事情により、未完成。総選挙開始までには作成します。


8月11日(水)
  • アンドラプラデシュにおいて、州与党TDP(Chandrababu Naidu)とBJPの選挙協定が基本成立。選挙区割りは今後の課題。
  • BJP中央本部、カルナタカ州におけるJD(United)との選挙協力について基本合意。但しJD(United)がNDAに加入出来るかどうかは未決定。BJPのカルナタカ支部はつい先日まで攻撃先であったJD(United)のJ H Patelに対する不信感が根強く、選挙協力に反対している。


8月12日(木)
  • CPI(M)、選挙綱領を発表。


8月13日(金)


8月16日(月)
  • BJPのNDA、選挙綱領を発表。1)非インド人の公職就任禁止、2)下院の5年間任期の確保、3)代替政権が確立しない場合の内閣不信任の無効、について憲法改正を主張。その他はBJP政権樹立時のNational Agenda For Governanceを踏襲。
  • TDPとBJPの選挙協力が確定。
  • カルナタカ・ビハールにおけるJD(United)とBJPの選挙協力については依然未定。


8月17日(火)
  • インド政府は、「核兵器政策綱領」の草案を発表。米政府はこれを「インドとパキスタンを核軍備競争という間違った方向に導くもの」として批判。


8月18日(水)
  • Sonia Gandhi、カルナタカ州ベラリ(Bellary)にて立候補登録。バレリ選挙区はインド独立以来、国民会議派の常勝議席であるため、「安全線」を確保するためと言われる。尚、単一候補者は同時に二つの議席から立候補可能であることから、Sonia GandhiはUPのアメティ(Amethi: こちらはSanjay、Rajiv Gandhiの基盤だったところ)からも立候補するものと見られている。
  • BJP、Sushima Swaraj元情報放送相・デリー州首相(女性)をベラリにおけるSonia Gandhiの対抗馬として選出。本日立候補登録。


8月19日(木)
  • 国民会議派、Sonia GandhiがUPのアメティ(Amethi)からも立候補する予定であることを発表。
  • ビハールにてRJD(Laloo Prasad Yadav)と国民会議派の選挙協力が成立。
  • インドの「核兵器政策綱領」案に対する米国の反発が続く。インド国内報道では、G8と共同で国際金融機関からのインド向け人道援助以外の案件への反対を継続するとの声明があった由。


8月22日(日)
  • ビハールにおけるRJD(Laloo Prasad Yadav)と国民会議派、インド共産党等の選挙協力が紛糾。
  • Jayalalitha、Sonia Gandhiと共同で行うことになっていた政治集会に欠席。「別の政治集会の群集が多く、時間通りに会場に到着できなかった」というのが表向きの説明。

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