用語集
ホッピングフライト
デリー〜アグラ〜バラナシ〜カジュラホとか、デリー〜ジャイプールからウダイプール〜ムンバイなど、途中何度も中継地を経由して飛んで行くフライト。(1)一旦遅れ出すとそれが中継地毎に増幅される傾向があるので、スケジュール的にアテにできない、(2)一方で、まるで路線バスのように、ある中継地で降りる人も乗る人もいない場合はそこには降りずに次の中継地に直接向かうこともある(?)(=予定よりも早く着く)ので一層アテできない、(3)長い距離を飛ぶ乗客が優遇して予約されるので、デリー〜アグラなど、短距離は予約が困難、(4)出発地以外はフリーシーティングなので、どんな席になるかわからない、といった、それぞれ如何にもインド的な「特色」がある、駐在員泣かせのフライト。
インドのお祭りや国民の休日
ドライホリ
この写真(準備中)は、Vermaさん(Mr Vermaの奥さんのお父さん)。ホリの日には、お年寄りはWet
Holiには参加せず、もっぱら、まるで日本の年始廻りのように、近所を挨拶回りして、家々で色の付いた粉を頭にかけあうDry Holiを楽しんでいた。家々では、色付きの粉のみならず、ウィスキー等も準備してあるので、近所の挨拶回りを一巡してくるころには、この写真のVermaさんのように、すっかり出来上がってしまい、もっぱら子供から若者がやっているWet Holiに参加するどころではなくなってしまうのだろう。
本当に出世したか?
インドの大都市は慢性的なホテル不足に輪を掛けたようなビジネス需要の増大により、近年インドのホテル料金は急上昇している。デリー、ムンバイ(ボンベイ)などの場合、4
Starホテルでも最低150ドル、5 Star de Luxだと、250ドルが相場であり、「売手市場」の様相を呈している。これ以下のホテルはそれこそ10ルピークラスまであることにはあるが、日本の一般の旅行者には向かない。このようなホテル料金の高騰により、中々ツアー旅行が組みにくい状況との話も聞く。こういうことなので、結局、私は卒業旅行時に比べて必ずしも300倍出世したわけではなくて、上述のようなインフレ分の相当高いゲタを履いている、ということか。
お釈迦様
仏教とヒンドゥー教の関係は非常に興味深い。ヒンドゥー教では、ヴィシュヌ、シヴァ、ブラフマーという3大神がいるとされている(これらを含むヒンドゥー教の主な神々については、東京外語大のページ(http://www3.aa.tufs.ac.jp/~kmach/hindugod.htm)を参照)。ブラフマーが創造神、ヴィシュヌが保護神、シヴァが破壊神、とそれぞれ位置づけることができる。このうち、シヴァとヴィシュヌが主に信仰されており、シヴァ派、ヴィシュヌ派双方がそれぞれの神がヒンドゥー世界で第一であるとしているが、シヴァについては、各地の地母神との婚姻という形でインド全土に広がって行った一方、ヴィシュヌは、様々な化身を通じて、人々の信仰を得てきた。その化身も元来は、それぞれの地方の地方神だったものと考えられる。
通常は、ヒンドゥー教と仏教は別物、と考えられているが、ヒンドゥー教の方では、ヴィシュヌの10の化身(他の説では24とも無数とも言われる)の一つとして、「神々の敵を迷わせ破壊するために、異教を説く者」として、お釈迦様を挙げており、ブッダガヤ等の仏蹟もヒンドゥー教徒の巡礼地に加えられている。
また、仏教の側でも、ヒンドゥーの神々を沢山受け入れている。これについては、またの機会に触れることにしたい。
ヴィシュヌの10の化身(画像リンクは東京外語大ページ)
1)魚の化身、2)亀の化身、3)猪の化身、4)ナラシンハ(獅子頭人身神)、5)小人の化身、6)斧を持つラーマの化身、7)ラーマ(=遠くバリ島まで伝わる「ラーマヤナ」の主人公。ラーマに仕える猿神のハヌマーンも人気が高く、「ハヌマーンの日」とされている毎週火曜日には、断食したり、肉食を断ったりする人が多い)、8)クリシュナ(牛飼い、笛吹き)、9)仏陀、10)カルキ。
オートリキシャ
(写真準備中)インドの庶民の足、オートリキシャ。因みに、「リキシャ」という言葉は日本の「人力車」から来ていると言われており、オートリキシャの他には自転車で引っ張るサイクルリキシャが主流だが、実際カルカッタには、まさに人力で引っ張る本来の「リキシャ」がまだ残っている。私もデリーで車がないときなど、時々オートリキシャにお世話になる。40度以上の暑い中をオートリキシャで快走するのも、ドライヤーの風の中を突っ走るような感じだが、結構気持ちが良いもの(?)。デリーではあまり清潔な感じのするオートリキシャは見たことがない一方、ハイデラバードや、マドラス等の地方都市では、日本に持って帰っても恥ずかしくないような、きれいにメインテナンスされたオートリキシャが沢山走っている。どうやら、デリーの場合は、ほとんどの場合、親方からの借り物であるのに対して、地方都市ではリキシャワラ(=ヒンディー語で「リキシャ乗り」)の個人所有である、という違いによるとの由。世銀型の経済改革政策の根本にある、「所有の移転を通じた効率化」をインドのオートリキシャに見た感がある。
因みに、我が家のドライバー、アショクも私の個人ドライバーを勤める傍ら、(私が十分な給料を払っていないこともあり?、)中古のオートリキシャを購入し、一日最低50ルピーの「アガリ」をリキシャワラから取っている由。1ヶ月25日として、50×25=1,250ルピーとなり、彼の家賃(大体月1,000ルピー)位は軽くリキシャワラからの「アガリ」でカバーできるという次第。
ブラーマン
ブラーマン(もしくはブラーミン)というのは、インドのカーストの最上位に位置する階級だが、元々はヒンドゥー教の祭祀を司る僧職の階級だった。現在、特に都市においては、僧職はヒンドゥー教のお寺の中にいるのみとなり、大多数のブラーマンの人々は、いろいろな現代的な職業についている。我が家のドライバー、アショク(注)もブラーミン出身だが、職業的にはこの国ではあまり恵まれたものということはできない、ドライバーをしている。インドについては、「カーストを通じた差別の支配する国」といったマイナスのイメージが強いかも知れないが、少なくともニューデリーにいる限りは、伝統的なカーストによる差別というよりは、近代的な職業を通じて形成された、どこの国にでもあるような、新たな社会階層を通じた差別・区別の方が目立っているような印象がある。
また、寺院の僧職ブラーミン、言い換えれば本来のブラーミンとして有るべき姿で過ごしているブラーミン達については、見方によってはこれもインド名物の乞食達と変わらないところがある。結局彼らはお寺に来る人々からの御布施に頼って生きていくしかないわけで、他人からの喜捨(バクシーシ)に頼らざるを得ないという点においてカーストの一番上のブラーミンとアウトカーストの乞食との間の違いが殆どなくなってしまうわけだ。
(注)残念ながら、アショク氏は98年1月、クビとなってしまいました。背景はこちら。
ボリウッド
ポルトガル
インドとポルトガルというと、現在ではあまり関係がなさそうな組み合わせだが、そもそも、喜望峰航路を発見した、ポルトガルのヴァスコ・ダ・ガマは、インドを目指していたわけで(1498年到着)、1510年には、現在のマハラシュトラ州とカルナタカ州の中間に位置するゴアにポルトガル植民地ができた。ゴアはインド独立後もポルトガルが統治していたが、1961年にインド軍によって奪還された。
尚、ムンバイ(ボンベイ)も元はポルトガル領であったが、1660年に英国のCharles II世とポルトガルのChatharine王女と婚約の際にポルトガル側からの「持参金」として英国に所有権がわたり、その後1668年に東インド会社が進出したもの。
独立
インドは1947年8月15日に英連邦内の自治領として、200年にわたる英国からの当地からの独立を果たした。しかし、それは、同時にパキスタンとの分離(Partition)を意味し(厳密には、パキスタンの独立は8月14日)ており、独立について語るときにも文脈によっては、Partitionという言葉が用いられることがある。実際、50周年ということで、新聞でも連載記事を掲載しており、そのいくつかはFreedum Fightersを始めとした独立前後の回顧録だったが、大英帝国支配下の辛苦や独立運動の思い出を述べたものよりは、Partitionの悲惨な思い出をに焦点を当てたものが多いように見受けられた。
マルチ(Maruti)
故Indira Gandhi元首相の次男であった故Sanjay Gandhi(1980年飛行機事故で死亡)が抱いていた国民車構想を具体化したものとして、82年に設立されたスズキ自動車とインド政府の合弁企業(マルチ・ウドゥョグ社)。インドの小型車市場を席巻している(シェア70%以上)が、最近、社長の任命を巡って、スズキ側とインド政府との間で係争が起きている。800ccのマルチ800の値段は大体17万ルピー(約60万円)程度であり、オフィスワーカーであれば、ローンを組めば無理なく手が届く範囲の値段となっている。このため、デリー、ムンバイ等の大都市では、自家用車の台数が急増しており、地下鉄や近郊鉄道網の未整備と相俟って、深刻な大気汚染を引き起こす一因となっている。(程度の違いはあれど、この辺は日本でも盛んに「モータリゼーション」ということが言われた時代に似ている)
因みに、マルチはMultiではなくMarutiであり、ヒンドゥー教の風神の息子のことであり、猿神ハヌマーンの別名でもある。
Svastika(日本でいうところの卍)
Ambassadorの色について
デリーの街中で見掛けるアンバサダーを分類すると以下の通り。
- オフホワイト+赤フラッシュランプ+防弾ガラス: 首相や大臣等の超VIP。でも何故か大統領と副大統領の専用車は(国産?)ベンツ。
- オフホワイト: 役人。ご丁寧なことに、ナンバープレートには必ずBharat Sarkar(インド政府)と書いてある。下記の軍関係者用の車と同様、どうみても役人本人ではなくて、家族が使っているとしか思えない状況もよく見かける。
- 緑: 陸軍関係者。(ナンバーが一般車と異なり、↑1234567890と、"↑"で始まる。他の2軍も同様。
- 黒: 海軍関係者。
- 空色: 空軍関係者。
- アイボリー: 日本でいうところのハイヤー、こちらでいうところのレンタカー(インドのレンタカーにはもれなく運転手が付いてきます)。エアコン完備の貸し切りタクシー。ナンバープレートが白+黄色(普通の車は黒)
- 屋根が黄色でボディーが黒: 普通のタクシー。エアコン未整備。料金交渉必需。中にはドアがきちんと閉まらず、隙間風が吹き込むものもあり。慣れるとなんでもありませんが、インド初心者には結構大変なタクシー。
- その他: アズキ色・濃紺は主に個人所有か?