*東京山の手の奥様言葉による主の祈りby石川博詞さん

恐れ入りますが、天にいらっしゃる、
宅どものお父様でらっしゃる神様、
お取り込みのところ恐縮とは存じますが、
御名を崇めさせて頂くわけには参りませんでしょうか。
重ね重ね申しわけござぁませんが、
よろしかったら御国の方も来たらせて頂きたいのでござぁます。
お宅様の御心が天でなってらっしゃるように、
宅どもにもおこぼれを頂戴出来ますなら幸いでござぁます。
宅どもの日々のまかないも頂きたいのでござぁます。
宅どもにとってやっかいな方々をゆるしましたので、
そう言ってはなんでござぁますが、
出来ますならば宅どもの「何」の方もお目こぼし願えませんでしょうか。
お手数とは存じますが、宅どもを煩いにあわせないで、
ふとどきなことから遠ざけて頂きとうござぁます。
お国と、お力と、御栄えは、いつまでもお宅様のものと承知致しております。
いえ、本心からのことでござぁますことよ。