聖歌隊

(聖歌隊に入ったきっかけと、その後の聖歌隊の奉仕について。)

私は歌うことが好きです。人前でスピーチをすることは死ぬほどいやなのに、歌だったらいくらでも歌ってしまいます。中1の時は、歌のおねえさんになりたくて、NHKの「お母さんといっしょ」を良く見ていました。中3になると、今度は、担任の先生にまで「歌手になりたいんです。」なんて恥ずかしげもなく言っていました。

そんな私が、教会の聖歌隊に興味を持たないわけがありません。 私も歌ってみたいなと密かに心の中で思っていましたが、 自分から聖歌隊に入れて下さいとは言えませんでした。何故ならば、楽譜が読めないからです。でも、 ある日の祈祷会だったと思います。牧師先生が挨拶をしていらっしゃった時に、 隣に座っていたT姉妹が突然「S姉妹は歌がとても上手なんですよ。先生。」と言うではありませんか。 私は驚いて「とんでもないです。ぜんぜん・・・」と否定しました。すると先生は、 私の音楽の知識の無さなどまるで関係ないように、いとも簡単に「そうですか。じゃあ、姉妹、 聖歌隊に入りなさい。」とおっしゃいました。『ええ!?嬉しい。でも、楽譜が読めない、 どうしよう』などと頭の中で色んな思いがぐるぐる回っていましたが、「はい。有り難うございます。」と答えていました。いつもいつも思うのですが、イェス様は、本当にタイミング良くチャンスを与えて下さるのだなと感心してしまいます。心の中で思っていただけでお祈りもしていなかったのに。いつも、自分では思いもよらない方法で導いて下さいます。

神様は、ひとりひとりにタラント(=古代ギリシャ・ローマ・ヘブライなどで用いられた貨幣の単位。タレント。)をお与えになっています。こんな私でも、たとえ少なかったとしても、今自分が持っているタラントを用いて、イェス様のお役に立ちたいと願っています。ですから、聖歌隊で歌わせていただけるのは本当に大きな喜びなのです。ある時期、いつも草取りやトイレ掃除などの目立たない奉仕をしている人達を見て、練習は大変だとはいえ自分はいつも華やかで目立った楽な奉仕をしているようで、何か後ろめたいような気持ちがしていました。でも、ある姉妹を通してイェス様に教えられたことがあります。それは、それぞれにタラントが与えられていて、持ち場立場にあって各自のつとめを行えば良いのであって、どれも同じ大切な奉仕なのだと言うことでした。I姉妹に、「姉妹は本当に高い声が出るわね。大きなお恵みねぇ。」と言われた時、はっとしました。確かに、教会に来たばかりの頃はちょっと高い音も出なかったのに、発声練習で訓練されているとはいえ、いつの間にか高い声が出るようになっていました。私は、それをお恵みだと考えたことは一度もありませんでした。

それ以来、私はイェス様にお祈りをして、自分の声を神様におささげしました。 神様は私の喉を守り祝福して下さっていると確信しています。年に1、2回鼻風邪をひいたとしても、 喉にダメージうけることがなくなったからです。私の本当の仕事は神様を讃美する歌うたいだと思っています。