2005年11月28日のぼやき

憶えてるぞ!


プルプルプル…。そんな感じの呼び出し音だった。
朝6時頃だっただろうか、電話には私が出た。何故か胸騒ぎがし たが妙に冷静だったのを今もはっきりと憶えている。
「正幸が事故にあった…」。
 21年前の11月の朝。大学時代の親友 ”金原正幸”のお 兄ちゃんからの知らせだった。
 3日だったか4日だったか意識不明の状態がつづくなか、 友達みんなで交代で病院に泊まり込んだ。不謹慎かもしれないが、正幸の意識が戻らないこと意外は、けっこう楽しかった。
出たばかりの、サザンオールスターズの新曲「メロディー」を憶えたり、サーフィンの話をしたり、そして時々ふとやってくる、沈黙に堪えながら、みんな心から正幸の無事を祈った…。
 甲高い声で、お調子者、色が黒くて軟派なサーファー。でも、どこかにくめないやつだった。親友だった。
 最初の何年かは、毎年その日に事故の現場にお参りに行った、その後 何年かは口に出してその日を考えた、今はひと言ふた言、かみさんと言葉を交わし酒を飲む…。
 心配すんな、忘れてないぞ、 憶えてるぞ、憶えてるぞ!いつか、ほら映画でよくある、「○○に捧げる!」ていうやつがあるやろ。必ず「この映画を正幸に捧げる!」ていうのを創るから、楽しみにしとけよ。
 ちょっと酔っぱらいました。
 
                            金聖雄