1999年 夏

私の母、金正順(キム・ジョンスン)は病死しました。
77年の生涯・・・
母はしあわせだったのだろうか。
末っ子で苦労をかけた私には、悔いが残りました。
何もしてあげられなかったと・・・

母や在日一世たちが
歴史の渦に飲み込まれながらも
日本という舞台でたしかに生きた、
生きているというあかしを残したい。

この映画は私のそんな思いを
仲間たちの力を借りてかたちにしたものです。

私に出来ることは、小さなお墓を創るような気持ちで、
映画をつくることでした。

監督 金 聖雄