引越顛末記

注)良い子は絶対にまねをしないでください。

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9月3日(木)

 さすがに大型ごみを捨て損ねた昨日あたりから、いい加減荷造りしておかないとまずいことに気づく。掲示板に随分泣きの入ったカキコミなどしたりして。

 今朝は燃えるごみの日。

 ただ引っ越し当日の朝にも燃えるごみは回収に来るのでちょっとは気楽である。

 それでも出来るだけ出しておかないと、今度は荷造りをするスペースが無くなってしまう。徹夜で不要品をかき集めた結果、衣類を中心にごみ袋4つを捨てる。

 例の洗濯機は無事業者に引き取ってもらえました。料金は消費税込みで1800円強。まぁ妥当なとこです。といっても市に収集しもらえればその三分の一以下で済んだのだけど。

 そして、引越屋の都合で積み出しの日が1日早くなる。最初は7日の午前を予定していたのだが、週明けで確実に午前中に来れる保証はないのだとか。仕方なく6日の午後で予約する。

 

 もう、日記の更新どころではない。

 

9月4日(金)

 燃えないごみの日。

 週1回しか回収にこないので、ここで出し損ねたら大変なことになる。

 んなわけで昨日から徹夜。この歳で2徹はツライが、そんなこと言ってられない。部屋中をさばくって燃えないごみをかき集める。

 いらないものは捨てる。迷ったらあとで絶対に手に入らないもの以外はまず捨てる。ばんばん捨てる。もったいないおばけも尻尾をまいて逃げ出すのではないかという勢いで捨てまくる。

 

引っ越しの極意・・・捨てること。

 

 ごみ袋9袋とバケツ一個と雑貨少しを捨てる。

 

 引っ越しの準備が全然できていないのに、昼からはバイト。まさかこんな早くに引っ越す羽目になるとは思っていなかったのでシフトをぎっしりいれていた私の先読みの甘さが今となっては憎い。

 

 もう燃えないごみは出せないし、麦茶用のボトルも梱包してしまったので飲み物(お茶)に困る。こんなご時世であるがやむなく紙パック入りのお茶を買って飲む。買う際にはパックをぎゅっと握ってみて穴があいてないか一応確認。<売り物です。やめましょう。これでヤバイもんが入ってても、その時はその時だ。

 

9月5日(土)

 昨日で燃えないごみは全部出したはずだったのに、、、捨て残しがちらほらあることに気づく。

 部屋の隅に飾ってあった造花と牛乳瓶、突っ張り棒、洗濯物を入れる篭、台所の吊りだな、調味料の瓶、、、出るわ出るわ。ま、今更出てこられても困るのだけど。

 

 ひたすら梱包。明日の午後の積み出しに間に合うんだろうか、、、。

 

 今日も昼からバイト。しかも昨日より時間が長かったりする。

 引っ越し準備のはかどらなさで頭がいっぱいになりつつも、オシゴト終了。無事円満退職となる。ま、退職と言ったって所詮バイトの身なので退職金が出るわけでも何でもないのだが。たぶん。

 んなわけで、この日も徹夜。はふー。

 

9月6日(日)

 今日の午後には家具の積み出し。尻に帆をかけまくってでもそれまでに梱包を終えなくてはならない。

 せっせこせこせこと詰める。

 

 さて今回の引っ越しで使った段ボール、引っ越しのために集めたり買ったりしたものはひとつもない。

 実家から米やら菓子やらを送ってもらったときに使ったものを捨てずにとっておいた。と言うより捨てるのが面倒くさかっただけのことなのだが。中にはたたむのすらも億劫でそのまま家具として愛用していたものもある。<ものぐさ。

 そうこうしているうちにも迫り来る時間。はかどらない梱包。かかってくる電話。あと1時間でそちらに向かうとのたまう引越屋。もうちょっと待ってくれと懇願する私。

 結局、引越屋の都合ぎりぎりの遅い時間に来てもらうことにする。無理言ってすんません。

 

 おおかたの梱包が終わりドライバー片手に家具の分解をしている頃、引越屋は来た。

 

 【積み出し時の注意】

電子レンジと冷蔵庫の下は必ず掃除をしておきましょう。

 

 特に冷蔵庫の下は要注意です。ここにはいつかなくなったきくらげ(乾燥)が散乱してました。いくら4年半動かしてなかったとはいえ、非常に恥ずかしい。

 

 ローボード、テレビ、こたつ、パソコン、、、ほいほいと積み出されていく。ほいほい、ほいほい。速い。

 積み出しには30分もかからなかった。

 

 家具がなくなってがらんとした部屋を見回す。「この部屋、こんなに広かったっけ?」といかにもありがちなことを思ってみたり。

 同時に友人にあげると勝手に決めていた姿見と明日の燃えるごみに出すため黒ビニールで覆っておいたカラーボックスまでも消えていることに気づく。ちゃんと「これは積みません」といったはずなのに。

 積み残しは困るが積みすぎる分にはあとで処分なりすればいいことなので、ま、良しとする。

 

 夜は大学時代のゼミの友人と飲みに行く。

 就職祝い兼お餞別ということでペリドットのピアスをもらう。わーい。ありがとー。

 どうやらこのゼミの人々の間で私は「所在不明」となっていたらしい。

 卒業後、他のメンバーとはほとんど連絡をとらず、大学にもあまり寄りつかなかったので(図書館には行ってたけど)当然と言えば当然かもしれない。一応札幌にいるらしいと言うことは分かっていたらしいが、何をしているのかさっぱり、、、だったとか。(実際、何もしてなかったのだが)

 

 いろいろな話をしながら飲む。学生時代の友人は貴重だ、と思ったひととき。

 

9月7日(月)

 午前様。帰ってきても何故か目がさえていて、結局、一睡もせずに朝を迎える。

 最後の燃えるごみを捨てる。ごみ袋13個プラスα。

 今回の引越がらみで出したごみはここまでで実に26個プラスαに及ぶ。さらにこのあと大家さんに委託して燃えるごみと燃えないごみを1個ずつ出すことになるのでつごう28個強を捨てたことになる。

 しかも使ったごみ袋の約3分の2は70リットルの大型のもの(普通サイズは45リットル)。これだけのものが6畳半の何処に収まっていたのか、、、自分で言うのも何だが不思議だ。

 あと資源ごみの日だったのでずっと出し損ねていた新聞・雑誌・本・ダンボールも捨てる。季節柄、通販のカタログがたくさんあるのには泣ける。くそ重い。全部でざっと8束。すげー。

 資源ごみは毎月7日だけなので、やっと捨てれた、、、といったところである。7日の日に家にいるのは5月7日以来。実に4カ月ぶり。

 

 要らなくなったもの達をあげるために友人宅へ行く。同時にずっと借りていたカセットテープ類も返す。

 調味料たくさん、感熱紙、突っ張り棒、棚、ハンガー、洗剤、ラバーカップ(流しなどが詰まった時にすっぽこすっぽことやる、アレ)。これらを一手に持って自転車(これもあげた)に乗る。よく事故にならなかったもんだ。

 友人宅で用を済ませた後は事務的な手続きを少々。銀行とPHSの解約。足(自転車)がもうないのが非常にツライ。

 そして部屋に戻り、残りの雑貨を宅急便に出した後、部屋を明け渡す。絨毯以外はほとんど汚れていないと褒められたのだが、敷金は戻ってこなかった。ま、契約半ばでの転居なので仕方がない。そうでなくても普通は戻ってこないと言うし。

 

 最後に部屋のドアを閉めたときはさすがにせつなかった。

 モウニドトコノドアヲアケルコトハナイ。

 

 最後に札幌を離れる時は飛行機で、、、ずっと昔からそう決めていた。もっと感傷的になるかな、、と思っていたがそうでもなかった。飛行機の中じゃぐーぐー寝ていたし。

 今までに2回、引越を経験している。しかし、いずれもごく近場だったり、帰るところがあったりで完全にその土地から離れてしまうという感覚はなかった。んなわけで戻る予定のない引越をしたのはこれが初めて。結構あっけないものである。


9月8日(火)

 引越疲れを引きずったまま、就職先の説明会に行く。

 実はこのために帰ってきたようなもの。

 さて、肝心の内容の方は、身上書を書いて意向確認をしておしまい。次に顔を出すのは来年1月だとか。

 これだけのためにあんなしんどい思いして戻ってきたのか、、、と思うとちとむなしかった。はふー。

 
ここまで読んでくれてありがとう。適当に戻ってください。