いわゆる盗聴法について
いわゆる盗聴法について
以前ここでも名前を挙げさせていただいた宮崎学氏のHPに久しぶりに行って
みた。(これを書いているPCには、ブックマークしていなかったので、中々
見に行く機会を失っていたので・・・)
そこで、いわゆる盗聴法を、8月5日までに通そうという動きが有る事を知り、
これは、やばい・・・と思い、書いている。
わざわざ私のHPに見に来ていただくような方なら、ご存知だと思うが、この
通信傍受法案は、誰の電話の内容でも、誰のメールの文章でも、公安関係者が
知ろうとしたら、覗く事ができる。
「それは、飛躍だ、組織暴力に関係する事だけしか聞けないはずだ」と本気で
思っている人がいたら、おめでたいとしか言えない。
現に、はるか昔から違法で共産党の電話の盗聴を警察関係者が行ったりして、
問題になっていたではないか、
違法であったって、こいつを監視しようと彼らが考えたら、そのくらい平気で
やるのだから、合法化され、それが日常化したら、盗聴し放題である。
彼らが聞いていた相手には裁判の証拠としてだされないかぎり、いつ、誰との
話を聞いていたのかも一切伝えられない(これが通信傍受法案ですよ筑紫さん)
知らない間に誰かに聞かれその事自体が闇に葬られる。
前にも同じような事をコラムで書いたのであまりしつこくは書かないが、
私達のプライバシーを、お上に管理されるのである。
今回の法案は、公明党も賛成にまわり、政権に入ろうとしているが、創価学会
の信者の人はどう考えているのだろう?
一部の信者の人は、明確に反対を唱えているが、他の多くの人は?
戦時中の日本で、隣組制度というものがあった。
これは、隣近所で連帯責任をもたせ、誰かが問題をおこしたら、隣組全部を罰
するという制度で、近隣の人を互いに監視させる事を目的とした。
数年前に崩壊した東欧共産主義国家では、恐怖政治のもと、密告を奨励し、そ
の結果国家への忠誠の証と、家族の中でも密告させあい、膨大なリストが出来
上がった。自分の身の安全のため家族をも監視させあったのだ。
これが、幸せな社会ではないと、誰の目にも明らかだ。
国家が個人を監視しはじめると、権力者にとって都合の悪い事を言う人間は、
悪というイメージ付けを平気で出来るようになる。
ひとたび、それが出来るようになったら、権力を持つ者は、その権力のシステ
ムの安定に奔走し、(今の自民党も同じ)考えの違う者を排除してゆくのは、
火を見るより明らかだ。
その時、あなたは、しょうがないお上が決めた事だから、と諦めるのか?
あるシュミレーションをしてみよう(創価学会の人考えてみてください)
今は、自自公連立で政権党として、学会組織票で持ち上げた公明党は、発言権
もあるが、自民党単独で政権を取れるようになったら、自民党は過去に社民党
にしたように、公明党に対してのめないような要求をゴリ押しし、政権からの
離脱を促してくる。(例えば、政教分離に関してのきつい法案化とか)
そこから先は2つの方向に向かう可能性がある。
一つは、離脱したあと、非力さを感じ黙ってしまう方向。
そこで、自民党は、脅威の公明党をより骨抜きにするために政教分離の法制化
を通し、学会員が、自由意志で公明党議員を推していないだろうと言う前提で
学会員同士の電話を公安関係者が傍受し、証拠が出た所で法律違反だとキャン
ペーンをはられ組織をずたずたにされる。
もう一つは、離脱したあと、不公正を感じる学会員の中の過激な一部の人間が
暴力的な動きをし、それをきっかけに自民党がつぶしにかかる。そこでも、組
織的な可能性もあるとされ、やはり学会員の電話は、傍受されるだろう。
*これはフィクションで最悪のシナリオです。
まあこれも極論だから、必ずこうなるとも思えないが・・・
通信傍受法案は、学会員であるというだけで傍受を正当化されかねない、非常
に危険な可能性を秘めていると言う事だ。
いまからでもいいから、反対の声を公明党に対して唱えた方が良いと思う。
1999/8/3 M
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